【書評】フォーカル・ポイント (2)
以前、監訳の本田さんのアドバイスに逆らって付箋を貼りながら流し読みをしてしまい、自分で再読を決定していた本。
※参考: 【書評】フォーカル・ポイント
しかし、増え続ける積読の山の前で再読の機会などそう簡単に作り出せるものでもなく、気がつけば季節が変わるほどに時間は経過してしまっているのだが、今回、本魂!の一斉レビューの対象本になったことで外部要因により再読することが可能となった!
いや、基本なまけものな僕には、やはり動機付けは外部要因じゃないと難しいもんだということを実感。
これも本田さんの指摘どおりなのだから恐ろしい(笑)
※参考: 【書評】なまけもののあなたがうまくいく57の法則
今回は、さすがにワークに取り掛かりながら読まなければならないので、ペンを片手に再読を始めることにした。
すると、最初に遭遇するのが「第1章: 潜在能力を解き放て」から「労働時間を二分の一にする六つのステップ」である。
本書の副題が「労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にする思考術」なのだから、ここは一つ肝であるに違いない。
が、しかし… ここはパスで(汗)
というか、僕は自分自身の現状を企画職種だと認識していて、労働時間という概念が実はあまりない。
もちろん、会社員なので会社に縛られた時間というものはあるのだけれど、就業規則で定められた労働時間は個人の意思でどうこうできるものではなく、有給休暇にも限りがある以上は物理的に二分の一にすることは不可能である。
まあ、ワークの内容は物理的に二分の一にしなくても役に立つものではあるのだが… もう少し自分にしっくり来るものに集中しよう。
(うん、やるべきことを少なくすることが大切だと本書でも言っている(汗)って、こういう姿勢が自己啓発書の類を何冊も読んでは漂流する自己啓発難民を生み出すのだろう…)
ただし、本書の序章で書かれている考え方は、まさにその通り。
企画職の経験で言えば、頭で(書き出しても勿論いいが)大まかな案を纏め上げるところで仕事の8割は終わっていて、あとは細部の詰めだとか、説明用の資料の作成だとか、関係者への説明・同意取り付けなどであり、時間はかかるが全体の成果に占める割合は小さいことが多い。
時間があればあるだけ色々と考えてしまうし、時間が制限されていればされていたで、限られた中でのベストを目指すだけなのだが、好きでやっている部分が大きいので、作業部分をアウトソースしても、「労働時間」はきっと減らない。
さらに言えば、色々な書籍等でも言われていることで、成功するためには他の人よりも早く特定分野での経験を積み上げる必要があるということ(例えば『天才! 成功する人々の法則』で言われている「一万時間の法則」など。)
そのためには、特にがっついた若手ビジネスパーソンは寸暇を惜しんでいる暇などないという見解もあって。
あれ… 本書の副題から随分外れたようなことを言い始めているぞ…?(汗)
僕の中では外れてはいないのだけれど、言葉にすると随分おかしな方向に行っている。
そして、大変申し訳ないのだけれど、ペンを置いてしまった。
僕が今、早急に取り組まなければならないワークは、本書のワークではないような気がしてきたからだ。
僕が取り組むべきワークは、先日紹介した本田直之さん(本書の監訳者か…)の『パーソナル・マーケティング』のワークであり、川上徹也さんの『明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?』のワークだと再認識した。
(まだやってなかったのか…という呆れた声は聞かないことにする。)
※参考: 【書評】パーソナル・マーケティング、【書評】明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
誤解しないで頂きたいのは、本書も間違いなく良書であるということ。
ただ、ライフスタイル全般について、今のタイミングで考えたい人には本書の方が適切であろうが、まずはビジネスパーソンとしての自分の目指すところを明確化して、そのための戦略を考える場合には、優先順位が変わってくるというのが僕の感想だ。
しかし、ディスカヴァーさんも凄いことするなあと改めて思う。
本書を含めて、本田さんの『パーソナル・マーケティング』とレオ・バボータの『減らす技術 The Power of LESS』の3冊は、装丁もよく似せてあり、セットで読むのがデフォルトだと思われる。
※参考: 【書評】減らす技術
そして、それぞれの読者の置かれている状況、人生におけるステージに併せて、メインとして取り組む本を選び、他の2冊をサブの位置づけとしてワークに取り組むと、相乗効果的に成果が得られそうな気がする。
ちょうど来年の目標を考えている人も多いだろう、この年末の時期。
3冊併せて読んでおけば間違いないので、未読のものがある方はお早めにどうぞ。
■ 第二十六回書評ブロガー達が勝手にインパク本レビュー
本レビューは 本魂!(ホンダマ)が企画したイベントへの参加であり、同じくイベントに参加しているブロガーの方々のレビューは以下のとおり。
是非、それぞれのブロガーの独自の視点を比べて楽しんでもらいたいが、さらに、本書をお読みいただき、感想を聞かせていただけたら、非常に嬉しい。
本魂!~一冊の本から始まる想いの連鎖~
ビジネス書で「知」のトレーニングを! ~知磨き倶楽部
ほぼ日blog~通勤読書で継続力を高めよう!~
わたしの本だな My Book Shelf.
【営業のコトバ屋】本の抜粋書評使えるコトバをあなたに!
僕の問題は誰かが解決している
元気サラリーマンになるブログ!
人が好き!本が好き!運動が好き!
■ 基礎データ
著者: ブライアン・トレーシー
監訳: 本田直之
訳者: 片山奈緒美
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009年10月
ページ数: 240頁
紹介文:
「半分の労働時間で、生産性と収入を倍にする」
本書が教える包括的なノウハウとは・・・?
○よい習慣を身につけて運命をコントロールする ○生産性を高める ○仕事もプライベートもシンプル、かつ効率的にする ○自分自身の思考をコントロールする ○人生を戦略的に設計する ○経済的に自立する ○仕事とプライベートのバランスを取る ○健康的な体をつくる・・・e.t.c.
■ 他の方の書評記事
そろそろ本気になって勉強してみようか。:
【本】『フォーカル・ポイント』ブライアン・トレーシー
※参考: 【書評】フォーカル・ポイント
しかし、増え続ける積読の山の前で再読の機会などそう簡単に作り出せるものでもなく、気がつけば季節が変わるほどに時間は経過してしまっているのだが、今回、本魂!の一斉レビューの対象本になったことで外部要因により再読することが可能となった!
いや、基本なまけものな僕には、やはり動機付けは外部要因じゃないと難しいもんだということを実感。
これも本田さんの指摘どおりなのだから恐ろしい(笑)
※参考: 【書評】なまけもののあなたがうまくいく57の法則
今回は、さすがにワークに取り掛かりながら読まなければならないので、ペンを片手に再読を始めることにした。
すると、最初に遭遇するのが「第1章: 潜在能力を解き放て」から「労働時間を二分の一にする六つのステップ」である。
本書の副題が「労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にする思考術」なのだから、ここは一つ肝であるに違いない。
が、しかし… ここはパスで(汗)
というか、僕は自分自身の現状を企画職種だと認識していて、労働時間という概念が実はあまりない。
もちろん、会社員なので会社に縛られた時間というものはあるのだけれど、就業規則で定められた労働時間は個人の意思でどうこうできるものではなく、有給休暇にも限りがある以上は物理的に二分の一にすることは不可能である。
まあ、ワークの内容は物理的に二分の一にしなくても役に立つものではあるのだが… もう少し自分にしっくり来るものに集中しよう。
(うん、やるべきことを少なくすることが大切だと本書でも言っている(汗)って、こういう姿勢が自己啓発書の類を何冊も読んでは漂流する自己啓発難民を生み出すのだろう…)
ただし、本書の序章で書かれている考え方は、まさにその通り。
企画職の経験で言えば、頭で(書き出しても勿論いいが)大まかな案を纏め上げるところで仕事の8割は終わっていて、あとは細部の詰めだとか、説明用の資料の作成だとか、関係者への説明・同意取り付けなどであり、時間はかかるが全体の成果に占める割合は小さいことが多い。
時間があればあるだけ色々と考えてしまうし、時間が制限されていればされていたで、限られた中でのベストを目指すだけなのだが、好きでやっている部分が大きいので、作業部分をアウトソースしても、「労働時間」はきっと減らない。
さらに言えば、色々な書籍等でも言われていることで、成功するためには他の人よりも早く特定分野での経験を積み上げる必要があるということ(例えば『天才! 成功する人々の法則』で言われている「一万時間の法則」など。)
そのためには、特にがっついた若手ビジネスパーソンは寸暇を惜しんでいる暇などないという見解もあって。
あれ… 本書の副題から随分外れたようなことを言い始めているぞ…?(汗)
僕の中では外れてはいないのだけれど、言葉にすると随分おかしな方向に行っている。
そして、大変申し訳ないのだけれど、ペンを置いてしまった。
僕が今、早急に取り組まなければならないワークは、本書のワークではないような気がしてきたからだ。
僕が取り組むべきワークは、先日紹介した本田直之さん(本書の監訳者か…)の『パーソナル・マーケティング』のワークであり、川上徹也さんの『明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?』のワークだと再認識した。
(まだやってなかったのか…という呆れた声は聞かないことにする。)
※参考: 【書評】パーソナル・マーケティング、【書評】明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
誤解しないで頂きたいのは、本書も間違いなく良書であるということ。
ただ、ライフスタイル全般について、今のタイミングで考えたい人には本書の方が適切であろうが、まずはビジネスパーソンとしての自分の目指すところを明確化して、そのための戦略を考える場合には、優先順位が変わってくるというのが僕の感想だ。
しかし、ディスカヴァーさんも凄いことするなあと改めて思う。
本書を含めて、本田さんの『パーソナル・マーケティング』とレオ・バボータの『減らす技術 The Power of LESS』の3冊は、装丁もよく似せてあり、セットで読むのがデフォルトだと思われる。
※参考: 【書評】減らす技術
そして、それぞれの読者の置かれている状況、人生におけるステージに併せて、メインとして取り組む本を選び、他の2冊をサブの位置づけとしてワークに取り組むと、相乗効果的に成果が得られそうな気がする。
ちょうど来年の目標を考えている人も多いだろう、この年末の時期。
3冊併せて読んでおけば間違いないので、未読のものがある方はお早めにどうぞ。
■ 第二十六回書評ブロガー達が勝手にインパク本レビュー
本レビューは 本魂!(ホンダマ)が企画したイベントへの参加であり、同じくイベントに参加しているブロガーの方々のレビューは以下のとおり。
是非、それぞれのブロガーの独自の視点を比べて楽しんでもらいたいが、さらに、本書をお読みいただき、感想を聞かせていただけたら、非常に嬉しい。
本魂!~一冊の本から始まる想いの連鎖~
ビジネス書で「知」のトレーニングを! ~知磨き倶楽部
ほぼ日blog~通勤読書で継続力を高めよう!~
わたしの本だな My Book Shelf.
【営業のコトバ屋】本の抜粋書評使えるコトバをあなたに!
僕の問題は誰かが解決している
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人が好き!本が好き!運動が好き!
■ 基礎データ
著者: ブライアン・トレーシー
監訳: 本田直之
訳者: 片山奈緒美
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009年10月
ページ数: 240頁
紹介文:
「半分の労働時間で、生産性と収入を倍にする」
本書が教える包括的なノウハウとは・・・?
○よい習慣を身につけて運命をコントロールする ○生産性を高める ○仕事もプライベートもシンプル、かつ効率的にする ○自分自身の思考をコントロールする ○人生を戦略的に設計する ○経済的に自立する ○仕事とプライベートのバランスを取る ○健康的な体をつくる・・・e.t.c.
フォーカル・ポイント
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ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 618
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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■ 他の方の書評記事
そろそろ本気になって勉強してみようか。:
【本】『フォーカル・ポイント』ブライアン・トレーシー