無撚糸(むねんし)タオルのいいところ
こんにちは。橋本です。
「無撚糸(むねんし)タオル」って聞いたことありますか?
タオルの製造方法にはいろいろありますが、その中で「無撚糸タオル」というものがあります。
無撚糸タオルは、技術力の高い日本ならではのもの。
ふわふわした風合いから、最近人気が出始め、「無撚糸」であることを売りにする商品も、多く目にするようになりました。
ベビー用品、こども用品に使われていることも少なくありません。
では、無撚糸タオルの何がいいんでしょうか?
無撚糸タオルのメリット
やわらかい風合いは、さることながら。
無撚糸タオルの最大の特徴は、「吸水性が良い」ことです。
無撚糸の「撚」というのは、「撚る(よる)」という意味。「ひねる」とか「ねじる」とかいう意味合いですね。
普通の糸というのは、数本の繊維をたばねて、ねじることで一本の糸を作ります。
対して、無撚糸タオルは、文字通り、糸がねじられていないため、繊維が結束されていません。
そのため、中にすきまが多くできるので、やわらかいボリュームがうまれます。
このたくさんのすきまが、スポンジのような役割をし、たくさんの水分を吸収してくれるわけですね。
たとえれば、普通の糸が「しぼられているぞうきん」なら、無撚糸は「しぼられていないぞうきん」ということでしょうか。
そう考えると、「どっちが、よく水を吸うのか」は、予想できますよね。
肌に刺激を与えないタオルの使いかたには、吸水性のいいタオルが向いています。
ふつうのタオル(拡大):
無撚糸タオル(拡大):
無撚糸タオルの欠点
ただし、無撚糸タオルにも欠点があります。
それは、毛羽落ちしやすいこと。洗濯でヘタリやすいこと。この2点です。
無撚糸タオルは、糸にねじりがないため、繊維に結束がありません。
そのため、繊維が「毛羽」となって出やすいんですね。
そして最初、大きかったボリュームも、洗濯を繰り返すと、ヘタって、だんだん硬くなってくる。
つまり、耐久性が悪いです。
とはいっても、この「毛羽落ち」や「耐久性」。それぞれの無撚糸タオル、細かい製法によって、大きく違ってきています。
製造メーカーも、この欠点をそれぞれに工夫して、克服しようとしています。
なので、「毛羽落ち」や「耐久性」が、どれぐらいのものなのか?
結局は、実際に使ってみないとわかりません。
とくに「毛羽落ち」は重要です。
なぜなら、毛羽落ちが、あまりにも多く体につくと、肌を刺激することも考えられるからです。
無撚糸タオルを選ぶなら
無撚糸タオルが肌にやさしいのは、たしかです。
しかし、毛羽落ちしやすいものは、逆に肌にとって刺激となってしまいます。
無撚糸タオルを選ぶなら、より毛羽落ちの少ないものを選ぶことが大切です。