ノスタルジアがクラシック曲祭りなのでうんちくを書き留めておく その1 | あすらだの日常

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ノスタルジア 昨日のアプデでかなりのクラシック曲が追加

ネタで触れた「革命」がほんとに来て焦っております。(笑

 

以下 ノスタルジアのクラシック原曲のうんちくを1回まとめておきます。
へぇーそうなんだー ぐらいにさらっと読んでもらえると嬉しいです。

 

エリーゼのために
ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲 1810年作曲
作品番号 WoO59 8分の3拍子 イ短調
過去にはキーボードマニアで完全な形で収録(BPM変化や鍵盤まで全部再現していた(リアル譜面))
実はベートーヴェンは愛する テレーゼ・マルファッティ という女性に向けて書いた曲だが テレーゼの部分が「字が汚かった」(汗 ため Therese(テレーゼ)が Elise(エリーゼ)と解読されそのまま定着した。

 

ピアノソナタ「悲愴」第2楽章
ピアノソナタ第8番 ハ短調 Op13 作曲は1798~1799年
ベートーヴェンの出世作で世に知られるきっかけになった曲
またベートーヴェン自ら「標題」をつけた稀有な曲(他にはピアノソナタ第26番「告別」でしか標題をつけていない)
またこの曲とピアノソナタ第14番「月光」(後述)とピアノソナタ第23番「熱情」の3曲をベートーヴェンの3大ピアノソナタという。
第2楽章は4分の2拍子 変イ長調

なお IIDXにおける「RESONATA 1794」(IIDX RED)はこの曲の「第1楽章」のアレンジ
GITADORAの「蒼白」は「チャイコフスキー」の悲愴のアレンジである。

 

トッカータとフーガ ニ短調
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 作曲 作曲番号 BWV565
演奏難度は高めであるが バッハのオルガン曲の中では易しめ
元々はヴァイオリン用に作曲したという説がある。
さらにこの曲には「偽説」があり その根拠はバッハ自筆の譜面が現存せず もっとも古い筆写譜が「18世紀後半」と彼が亡くなってからのものであること(バッハは1685年生まれ-1750年没)
この曲以外に主題が単独で現れるオルガンフーガが彼の生涯で他にない事 が理由とされている。

 

猫のワルツ
フレデリック・ショパン 作曲 華麗なる円舞曲 Op34
猫のワルツと称されるのはこの曲の「第3楽章」Op34-3
4分の3拍子 なお第1 第2楽章は1831年 この第3楽章は1838年に作曲された。 へ長調
IIDXに先に「駅猫のワルツ」としてアレンジ収録された。
ディレクターのwacさん曰く「駅猫からL.E.Dさん成分がない音源を修正して収録した」との事
wacさんが「外注のショパンさん」というほど 音楽ゲーム向きの演奏感がある曲として有名

 

幻想即興曲
ショパンの遺作 即興曲 嬰ハ短調 Op66 2分の2拍子
ショパンは即興曲を4曲書いているがこの曲は最初に書かれた曲だが ショパンが存命の時は発表しなかった。
ショパン没後 1855年 友人のユリアン・フォンタナが「幻想即興曲」として世に発表
ショパンはフォンタナに「自分が死んだらこの曲の楽譜を燃やしてほしい」と伝えていたが フォンタナが遺言に背いて発表した。 ショパンは生前 後述のベートーヴェンの月光 第3楽章と構成や雰囲気が似ていた為 発表を控えたというのが通説になっている。
曲の知名度が非常に高く 「のだめカンタービレ」ではアニメ 実写ドラマともに取り上げられている。

 

ピアノソナタ「月光」第3楽章
4分の4拍子 嬰ハ短調 1801年作曲 ベートーヴェン3大ピアノソナタの一つ Op27-2
ピアノソナタ13番 変ホ長調 Op27-1「幻想曲風ソナタ」とこの14番月光は対となって1802年発表された。
「月光」の通称はこの曲の第1楽章のフレーズをドイツの音楽評論家ルートヴィヒ・レルシュタープがベートーヴェンの没後の1832年に「月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントしたものが広まり通称となった。 ちなみにIIDX 12 HappySkyにおいて曲名もそのまま「月光」としてユーロビートアレンジの中にこの第1楽章のフレーズが引用されている。

 

夜想曲(ノクターン)第2番
変ホ長調 8分の12拍子 Op9-2 1831年作曲
ショパンはノクターンを21曲書いているがこの「第2番」は
ショパンのノクターンと言えば一般的にこの2番を指す。
この曲は友人であったベルリオーズの元婚約者のマリーという女性に献呈された。

 

メヌエット
この曲は長い間作曲者が「バッハ」として知られていたが近年の研究でクリスティアン・ペツォールトの作品と判明。
(バッハの妻 アンナの音楽帳に「作曲者名を伏せて」楽譜が広がってしまったためとされている)
そのため 作品番号もバッハに使用される 「BWV Anh.II/114およびAnh.II/115」となっている。
メヌエット とは4分の3拍子で各小節の1拍目にアクセントが置かれる宮廷舞踏の通称であり BWV 114のト長調のほうが現在最も親しまれているメヌエットである。
余談ですが 1900年 なんと日本で滝廉太郎が「メヌエット ロ短調」を作曲しており これが現在「日本で1番古いピアノ独奏曲」となっている。

 

別れの曲
ショパン作曲 練習曲Op10-3 この練習曲集の最後が有名な「革命のエチュード」である。
ホ長調 4分の2拍子 1832年発表 この曲はこの練習曲集の中で異彩を放っており ほかの曲が比較的 技術や演奏速度を重視されているが この曲のみ「演奏速度」の点で大きく違う。旋律の音量の維持 を目的とした練習曲になっている。
別れの曲 という通称は1934年のドイツの映画の邦題が「別れの曲」であり この曲が使われたことからこの通称がついた。
数多あるクラシック曲で「映画音楽としての版権利用」から通称になった例はこの曲唯一と言われている。
なおショパンは生前「この曲以上の美しい旋律は今後書くことができないだろう」と言っていた。

 

トロイメライ
ロベルト・シューマンのピアノ曲「子供の情景」Op15 の第7曲目になる。ヘ長調 4分の4拍子 1838年2月24日に作曲されたことが彼の日記に記載されている。
なお トロイメライは「夢」というドイツ語トラウムから派生した言葉で「夢見心地」という意味。
なおこの曲にはあの有名なフランツ・リストが感動しシューマンに直接手紙を書いたというエピソードがあり 娘の為に週2~3回は弾いている と報告している。

 

Je te veux
エリック・サティ 作曲 1900年と19世紀最後の年に発表された比較的新しい曲で 曲はシャンソンである。
Je te veuxはフランス語で「ジュ トゥ ヴー」と読み 意味は「お前が欲しい」「あなたが大好き」といった告白の言葉である。
なお サティ氏の有名曲に「ジムノペディ」があるがこの曲の第1番(1888年作曲)は環境音楽として有名で さらに気分を落ち着かせる効果が確認されていてなんと日本では病院の血圧測定のために緊張をほぐすために流れたり 精神科でも心理療法の一環として使用されている。
また この第1番はリフレクビート(初代)においてkors k氏が現代ダンスミュージックアレンジを発表している。

 

春の歌
フェリックス・メンデルスゾーン作曲 無言歌集第5番第6曲
Op 62-6 1842年6月1日作曲 イ長調 1844年発表
メンデルスゾーンの無言歌集は全8巻あり 曲数は48曲
その中で最も有名で ピアノ中級者に課題として出されるケースが多い。

 

英雄ポロネーズ
ショパン作曲 1842年 ポロネーズ第6番 Op53 変イ長調
4分の3拍子
ショパンの母国 ポーランドへの愛国心が色濃く表されている
なお「英雄ポロネーズ」の通称はショパン自身ではなく ショパンの弟子や曲を聞いて感動した聴衆が付けたという説が一般的
この曲も非常に有名で 「のだめカンタービレ」の実写版で使用されている。 またドラマ「相棒」やフジ子・ヘミング氏の半生を描いた実写ドキュメントでも使用されている。

 

革命
ショパン作曲の練習曲集(前述)のハ短調 Op10-12
1831年作曲 この曲は友人関係にあったフランツ・リストに献呈 2分の2拍子
この曲は「左手のアルペジオとポジションチェンジ」に特化しており左手側の譜面には休みが一切ない。
最初の和音から特徴的で非常に高速で高い技術が要求される。
なお 音楽ゲームとしてはIIDX 7thとDDR MAX2(DDR7th)が「同日に稼働開始」していたことから
音楽ゲーム(IIDX)では史上初の「ワンモアEXTRA」という隠しボスの位置づけの初の曲で両ゲームの当時のディレクター
dj TAKA氏とNAOKI氏が合作でアレンジ収録したのが有名。

 

小犬のワルツ
ショパン作曲 ワルツ第6番変ニ長調 Op64-1 1846~1848年作曲
ショパンの恋人 ジョルジュ・サンドが飼っていた子犬が自分の尻尾を追ってぐるぐる回ることから サンドがショパンに「それを音楽で描写して欲しい」と頼んだことから即興的に作曲された
なお 正式名 フランス語 Valse du Petit Chien
は IIDX 17 SIRIUSにおいて ボス曲「大犬のワルツ」の命名に影響していて(曲は全く違うので先入観は禁止 しかし作曲のwac氏がディレクターの為 移植は大いにありうる)
シリウスが「大犬座」の星であることから ワルツ第17番(IIDXのVerに合わせた)として命名
実際にゲームでプレイすると この曲のフランス語をもじった
VALSE DU GRANDE CHIEN というセグメント表記になる。

 

 

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