コンビニ会計の肝・・廃棄の計算方法③ | 浜松 キャッシュフローコーチ®・税理士 鈴木崇之のブログ 〝すずレポ”

浜松 キャッシュフローコーチ®・税理士 鈴木崇之のブログ 〝すずレポ”

お金から解放されると経営が楽しくなる! ~本業に専念できる!脱・ドンブリ経営の秘訣~ キャッシュフローコーチ®&税理士 鈴木崇之の気ままなブログ。

コンビニ会計の肝・・廃棄の計算方法③です。



①、②については

↓こちらからどうぞ

→計算方法①←

→計算方法②←


では、ロイヤルティの計算です。

ロイヤルティは売上総利益(粗利益)にかけます。

便宜的にロイヤルティは30%で計算します。


計算方法はです。


売上      9,000円

売上原価   6,300円(売上分70円×90個)

売上総利益  2,700円


ロイヤルティ  810円(2,700円×30%)

商品廃棄    700円(廃棄分70円×10個)

人件費     1,000円

営業利益    190円


━─━─━─━─━─

もし、計算方法であるのなら、

売上      9,000円

売上原価   7,000円

売上総利益  2,000円


ロイヤルティ  600円(2,000円×30%)

人件費     1,000円

営業利益    400円 


となるのですが・・・

━─━─━─━─━─

計算方法はで行います。

廃棄負担はすべて加盟店になります。

加盟店は個々に独立採算制のため、

廃棄の裁量も個々の店側にあるということです。



本部は、

個々の店の裁量でロイヤルティ金額が変わるのは不公平だと考えます。

ロイヤルティを公平にとり、

全体の店のために設備投資やコンピューターソフト等の提供を行うことを考えます。



廃棄の計算処理については、

加盟店と本部が同一経営者でないことからくる特殊性といえます。

廃棄については機会損失をなくそうとすれば必要不可欠なものです。

売上を作るための必要悪といえます。

ただ、経営をしていく以上、廃棄をいくらでも出せるわけではありません。

売上アップ・経営改善をすることが目的です。

廃棄を予算化することが肝心ですね。



廃棄の計算方法とロイヤルティについて、

少しは頭の整理ができたと思います。

片隅に置いておいてくださいね。