コンビニ会計の肝・・廃棄の計算方法② | 浜松 キャッシュフローコーチ®・税理士 鈴木崇之のブログ 〝すずレポ”

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コンビニ会計の肝・・廃棄の計算方法について、昨日の続きです。



昨日の記事(計算方法①)は

↓こちらからどうぞ

→計算方法①←

もう一度書きます。

【説明の事例はこうでした】


商品:原価70円-売価100円。

   仕入100個でスタート。

売上90個:9,000円。

廃棄10個

人件費1,000円


━─━─━─━─━─

一般的にはどう計算するか。


通常、

売上原価=期首在庫+仕入-期末在庫

で計算しますので、


売上原価=0円+7,000円-0円=7,000円



売上      9,000円

売上原価   7,000円

売上総利益  2,000円


人件費     1,000円

営業利益   1,000円 


とします。

昨日説明した、計算方法Aのパターンです。


たぶん、100人中100人がこのように計算すると思います。

私も何も言われなかったらこのように計算します。


ただ、コンビニエンスストアの会計処理は、

次の計算方法Bで行います。


━─━─━─━─━─

計算方法B


売上原価=期首在庫+仕入-(廃棄原価+期末在庫)

売上原価=0円+7,000円-(700円+0円)=6,300円


販売管理費=廃棄原価+人件費=700円+1,000円=1,700円



売上      9,000円

売上原価   6,300円(売上分70円×90個)

売上総利益  2,700円


商品廃棄    700円(廃棄分70円×10個)

人件費     1,000円

営業利益   1,000円 


です。


本部からくるPLを見てもらうと売上原価のところが

このようになっているはずです。


意味は、こういうことです。

━─━─━─━─━─


きのうの計算方法①では商品の計算方法A、Bを示してみました。

今回の計算方法②では金額の流れで計算方法A、Bを示してみました。


もう一度見比べて下さい。

よくわかると思います。


どちらも正しい会計処理です。

一般的にはどちらも最終利益は変わりませんので、

実務上効率的な計算方法Aで行います。

いちいち廃棄原価を算出する必要はありませんので・・

      *ちなみに廃棄原価は売価還元法という方法を使って計算します


ただ、コンビニエンスストアの場合はロイヤルティの存在で、

計算方法Bをとることになります。



なぜ計算方法Aではダメなのか?

ロイヤルティの計算等も含め、

改めて書いていきますね。


→計算方法③へ