新たなテナント需要
「S」です。
アセットデスクは、千代田区の神田に事務所があります。
もう半年くらい前になりますが、我々の事務所のすぐ近くに「マルエツプチ」というミニスーパーができました。
最近、都心部では、この「マルエツプチ」が急速に店舗数を増やしています。
流通業界の人に話を聞くと、一般のスーパーマーケットで必要となる店内調理を極限までセントラルキッチン化し、バックヤードを減らして売り場効率を上げるというシステムの中に独自のノウハウがあるそうです。
他社が同様のシステムを構築しようと思っても、簡単に利益化は難しく、現在、この市場では一人勝ちの状況だそうです。
マルエツは、2001年に、マイカルの子会社であったポロロッカを譲り受けておりますが、都心型ミニスーパーのノウハウを取得することがポロロッカ購入の目的であったということです。
「マルエツプチ」の店内に入り、陳列を見ると、かなり陳列棚の高さが高く通路も狭いのですが、取扱商品のラインナップは、普通のスーパーとほぼ同じで、不足はありません。
夕方以降になると、弁当や惣菜類などは、軒並み早期販売の為の値引き対象となり、「2割引き」や「5割引き」といったお得な商品に出会えたりもします(笑)。
現在では、私も、近所のコンビニや飲食店を利用していた頃に比べて、圧倒的に「マルエツプチ」を利用する回数が多くなりました。
皆さんも、機会があれば、「マルエツプチ」を覘いてみてください。
先日、テレビを見ていたら、この「マルエツプチ」が特集されておりました。
大手スーパーの郊外への大型店舗の開発に伴って、街中のスーパーは閉店に追い込まれ、そうなると閉店した店舗を利用していたお客のなかで車を持っていない人たち(特に高齢者世帯など)は、郊外スーパーへ行くことができないため、買い物ができなくなってしまう。
こういった人たちは「買い物難民」と呼ばれており、実に「数百万人もいる!!」とのこと。
そのような人たちの需要に応えるべく、このタイプの小型スーパーが増えつつあるそうです。
アセットデスクのある神田界隈でも事務所ビルの空室が目立っていますが、その一方でこの例のような新たなテナント需要も発生しているのですね。
他にも、少し前から、ビルの出入り口といった空きスペースを短時間貸す「軒下産業」や、「ホテルの部屋をユニットでビルに導入」しホテル運営を行う商売など、新たなテナント需要が生まれています。
アセットデスクでは、独立系の不動産コンサルという立場を活かし、様々な新しいビジネスモデルとの提携をし、ご紹介をしております。
オーナーのみなさん、空室期間の長期化や空室率の上昇を嘆く前に、一度アセットデスクにご相談ください。
新たなテナント需要についてご紹介させていただきます。
ご連絡お待ちしております(^0_0^)
昨今のオフィス移転事情
『誰でも使える民事信託』出版のお知らせ
『加除式図書』とは、当初に発売される原本に、内容の更新があるごとに、当該部分を『追録』として発行、ページの差し替えにより内容を常に最新情報に追加・補正できる形態の書籍です。
ただし、今回出版となる『誰でも使える民事信託』は、加除式書籍ではなく、通常の単行本となります。
さて、今回の書籍ですが、個人信託の可能性にテーマを絞り、信託の基礎から実務対応までを網羅した実務書です。
執筆にあたったのは、様々な類型の信託導入を手がけ、まだ我が国では十分に浸透していると言えない民事信託の設定に関して先進的なソリューション提供を実践している複数の専門家の先生方ですが、ご縁があり、私もその末席を汚させていただいたということです。
私は、書籍の中で、アセットデスクがお手伝いした民事信託導入事例を披露させていただいております。
『信託』とは、本質的には、資産移転の手法の一種です。
資産の移転にどのような種類のものがあるかと考えたとき、以下のような単語は誰でもすぐに出てくるのではないかと思います。
『売買』
『信託』という手法は、日本人にとって、そのくらい疎遠な存在なのですね。
しかし、『信託』には、『売買』・『贈与』・『相続※』という3つの資産の移転方法では実現不可能な色々なメリットがあり、私は、もっと、身近な存在として信託を活用しないともったいないのではないかと思っています。
興味のある方は、ぜひお手にとっていただければ幸いです。