虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)/森 博嗣
￥660
Amazon.co.jp
☆☆
7つの短編からなる短編集。
先日ご紹介した同じく森博嗣の短編集「レタス・フライ」があまりな出来だったので少々ためらいはありつつもS&Mシリーズの犀川と萌絵の恋愛に動きがあるという噂を聞いていたので読んでみました。
上述した内容は「いつ入れ替わった？」に収録されており、これを読むと「四季 秋」で登場した指輪のくだりが事前に登場していたことがわかります。つまり「有限と微小のパン」→「いつ入れ替わった？」→「四季 秋」という流れですね。
さて他の短編ですが、いずれも何らかの意図を持って書かれた通常のミステリーとは違うミステリーです。例えば未来を描いたSF調の作品は未来世紀ブラジルのようですし、ちょっぴりホラーテイストの作品の落ちはあの有名映画の落ちそっくりです。（思いっきりネタバレするので映画名は書けません）このようにホラーやSF、ファンタジー、日常をミステリーに持ち込んだ意欲作です。とは言え結構コテコテなストーリーですので落ちは早々に判ってしまう方が多いかと思います。
「レタス・フライ」とは違いしごく全うな作品たちですし、試みも面白いです。
とは言えそれなりには楽しめましたがお奨めできるレベルの作品ではないので星2つです。
￥660
Amazon.co.jp
☆☆
7つの短編からなる短編集。
先日ご紹介した同じく森博嗣の短編集「レタス・フライ」があまりな出来だったので少々ためらいはありつつもS&Mシリーズの犀川と萌絵の恋愛に動きがあるという噂を聞いていたので読んでみました。
上述した内容は「いつ入れ替わった？」に収録されており、これを読むと「四季 秋」で登場した指輪のくだりが事前に登場していたことがわかります。つまり「有限と微小のパン」→「いつ入れ替わった？」→「四季 秋」という流れですね。
さて他の短編ですが、いずれも何らかの意図を持って書かれた通常のミステリーとは違うミステリーです。例えば未来を描いたSF調の作品は未来世紀ブラジルのようですし、ちょっぴりホラーテイストの作品の落ちはあの有名映画の落ちそっくりです。（思いっきりネタバレするので映画名は書けません）このようにホラーやSF、ファンタジー、日常をミステリーに持ち込んだ意欲作です。とは言え結構コテコテなストーリーですので落ちは早々に判ってしまう方が多いかと思います。
「レタス・フライ」とは違いしごく全うな作品たちですし、試みも面白いです。
とは言えそれなりには楽しめましたがお奨めできるレベルの作品ではないので星2つです。