セイ イエス | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

当初、私は2年のお試し期間のつもりで移住していた。
なぜ2年か。
それはサンボビザの期限が2年間だったからである。
移住前にスウェーデンでやってけるかわからなかった私は、
母からのアドバイスもあり、
とりあえず2年間、お試し期間で行ってみようということになった。
ダメだったら日本に帰ってくればいい。
そう思うことで、一生スウェーデンに暮らす必要はない、と思え、
気持ちを楽にさせていたのだった。

最初の1年間はもう本当に苦しくて、毎日のようにボーと喧嘩し、毎日のように日本に帰りたいと泣き続けていた。
1年が過ぎると、私もボーも少し余裕が出てきたのか、
お互いを思いやる気もちが徐々に出てきた。
私は相変わらず心が不安定ではあったものの、
ボーに支えられてきた日々を過ごしていくうちに、
この人以外に結婚は考えられないな、
と思うようになってきた。
そして少しずつ結婚の話もし始めた私達。

スウェーデンでは事実婚は珍しいことではなく、

ボーは結婚してもしなくてもどっちでも良いと言う考えであった。

しかし私は、

けじめをつけたい、そしていつか子供を持つならやはり結婚してからじゃないと、

という考えなので、そういうことを話すようになってきた。

でも、結婚したいけどしたくない、という複雑な気持ちもあって、
あまり深くは話せないでいた。
本当に一生ここに住むことができるのか…。
逃げ場がなくなるようで、先に進むのが怖かったのである。

2013年、10月末のこと。
この日初めて私達主催の食事会を開くこととなった。
ボー家族を招待して、日本食をふるまったのである。
朝から準備し、休むことなくボー家族をおもてなしした私はもうフラフラであった。
頑張ってスウェ語も聴いていたし、片言ながら話す努力もしたので、
食事会が終った後はグッタリ。
ボーも疲れていたが、
「洗い物は僕がやるから、ろびまろは休んでていいよ。」
と大量の食器洗いを引き受けてくれた。
私はそんなボーの言葉に甘え、しばしのユーチューブタイム。
スウェ語で疲れた脳みそを癒すべく、日本のバラエティーを観ていた。
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しばらくすると、
「ろびまろちゃん。」
と呼ぶボーの声が。
ボーは私の隣にひざまづいていた。
「今日はどうだった?僕の家族と一緒にいるのはまだ緊張する?」
というボーに、
「まぁ、緊張はするけど、

スウェ語もちょっとずつわかってきて、

今日も少し皆と話せて、

うん、まぁ楽しかったよ。」
と私。
するとボーは言った。
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ボーちゃん、まさかのプロポーズプロポーズキラキラ
しかし、私はというと、
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これがプロポーズだと気づかなかった笑い泣き

だって指輪もないし指輪・R(H)

ロマンチックな雰囲気も何もない、目にクマもできてこんな疲れ果てた姿だったし…。

それに私の中では、

「Will you marry me?」

がプロポーズの決まり文句だとばかり思っていて、

ボーちゃんは、

「Do you want to marry me?」

と聞いてきたので、

軽く結婚話をした時にも、私への意思確認でこういう風に聞いてきたこともあり、

てっきりいつもの結婚話の延長だと思ったのである。

 

何を今更…と思いボーを見つめていた私であるが、

ボーの少し困ったような顔を見てハッとした。

そしてボーに尋ねた。

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ボーは少し間をあけて、そして一言。

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多分って何よ、多分って…Queenlyaya

まぁ、そう言わせてしまった私にも責任があるんだけど…。

一世一代のプロポーズを、あんなマヌケな顔で「なんで顔「あーあ」?」なんて言われたら誰だって困惑するわな…汗

 

「プロポーズでしょ?」

ともう一度聞くと、

「うん。」

とボー。

そして再度トライプロポーズびっくり!!

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「イエス」

と答えた瞬間に、複雑な感情が押し寄せてきて、私は涙した。

そんな私を見て、嬉し涙だと思ったボーは、

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と笑顔で聞いてきた。

それに対して私は彼が予期せぬ答えを返した。

 

「いや、プロポーズしてくれて嬉しいよ。

嬉しいし、ボーちゃんと結婚したいって気持ちも本当なんだよ。

でも、日本の家族のことを想うと寂しくて、悲しくてね…。

若い頃は、結婚って幸せなことだと思ってたけど、

でも、結婚てこんなにも悲しいことなんだなぁと思って。

なんだかすごく複雑で…泣き2

 

なんちゅ~酷い女滝汗

 

てっきり嬉し涙だと思っていたボーから笑顔は消え、

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としか言えなかったのであった。

 

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ボーと結婚したいという気持ちは本当にあったのですが、

いざ婚約すると、一気に現実に引き戻されたような気がしました。

今までは、ダメだったら日本に戻ろう、という逃げ道がありましたが、

それが一気に閉ざされたような気持ちになりました。

それと同時に、日本が、家族が遠くなっていくような感覚になり、

寂しさと悲しさで涙してしまったという…滝汗

結婚=スウェーデンに一生住む

ということが受け入れられなかったのでしょうね。

でも、このまま結婚しないでズルズルといくわけにもいかない、

いつかはけじめをつけなければ…というのも頭にはありました。

 

幼い頃に思い描いていた、

結婚=幸せ

というイメージが、現実では、

結婚=複雑

でしたショック汗

ただ、どんなに不安に思っても、

結婚するならボーちゃんと…、

という想いは強かったので、その自分の想いを信じてプロポーズを承諾しました。

 

ちなみになぜにあのタイミングでプロポーズしたのか、後々ボーに聞いてみると、

「ろびまろが笑ってて、家族が笑ってて、

なんだかとっても楽しかったんだ嬉

ろびまろが家族とコミュニケーションを取っているのを見て、

これなら大丈夫そうかなって思ってさ!」

とのこと。

まぁ理由はわかったけどさ、

でもなんであのタイミング?

顔も疲れ切ってたし、頭ボッサボサだったし、

後日言ってくれればいいものを…。

「そう思ったら言わずにはいられなくて外人えへ

…そっか、なら仕方ないね苦笑い汗

 

さて、その後マリッジブルーも影響してか、

また、スウェーデンに一生住まなければ、というモヤモヤも出てきて、

結構気持ちが不安定な時期が続きましたが、

2015年にスウェーデンと日本の両方で無事に結婚。

その時も、幸せというよりも、やはり複雑な気持ちの方が強く、

左手薬指の指輪がなんだか重く感じたのを覚えています。

もう本当に逃れられない、見えない鎖がついているような感じ。

国際結婚の重みをすごく感じました。

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でも、ボーと結婚したことは後悔していません。

今は、この人と一緒になって良かったな、と心から思います。

スウェーデンに一生住む、ということも極力考えないようにしています。

ま、とりあえず、頭の片隅に置いとくくらいで良いでしょうOKOK

人生何があるかわからないですしね!嬉

もしかしたら日本に移住するかもしれないし!(そんな話は出てませんが笑)

 

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昨日は23度ととっても暑かったのですが、風もものすごく強かった日でした。

鴨の親子を見に行こうと公園まで散歩しに行ったのですが、

風が強いためか湖にはおらず。

今日は見れないかな~なんて思っていたら、最後の最後で見ることができました。

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携帯で撮ったので画質が悪いのと、ちょっと草と同化してわかりにくいですが、

みんなでかたまってお昼寝中。

1匹だけママのそばにいますねマガモ

あ~、可愛い、癒される~ハート

数を数えると、9羽ちゃんといました嬉ため息

 

そして今日ボーちゃんは友達との飲み会で夜はいません。

ここ1週間、お腹の調子が今一つだったボーちゃんの為にスープ生活が続いていたので、

今日はホットドッグとフライドポテトを食べる予定ピース

そしてデザートは、

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ハーゲンダッツのアイスクリームshokoponキラキラ

内緒で買っちゃった~しーヒミツ

今月は家族や友人とのイベントが目白押しで沢山楽しんでいるボーちゃん。

私だってちょっとは贅沢&楽しみたいもの嬉キラキラ

これくらいいいよねうまうまハート

 

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