それは義家族とのイベントが多いことである。
友人とのホームパーティーは徐々にフェードアウトしていった私であるが、
義家族となるとそうもいかない。
極力人に会いたくなくても、スウェーデン人が怖くても、
彼らとのコミュニケーションは、ここにいる限り必須である。
ボーは島出身なのであるが、家族&親戚の殆どが今も島に住んでいる。
なので繫がりもとっても強く、1年の大事なイベントには必ず集まる。
そして何よりも私を困惑させたのが、その数。
ママは7人姉弟で、その子供、更にその子供…と枝分かれをすると、
ママ側の親戚数は50人ほど(いや、それ以上かも…)ほどになる。
一方パパには姉の一人だけであるが、それでも枝分かれしていくと、
20人くらいにはなる。
イースター、ミッドサマー、クリスマスには、それらの親戚と必ず会って挨拶をするのだが、
移住当初はこれがもう怖いし、何話していいのかもわからないし(まぁこれは今もだけど笑)、
子供も大人も好奇な目で見てくる人はいるしで、とにかく苦痛であった。
そして人数が多すぎるがゆえに、未だに名前を覚えられていない。
顔も…微妙に覚えてない人も未だにいる。
そしてイベントの多さよ…。
最低でも1カ月に1回は会っている。
わかりやすいように簡単に表にしてみましょう↓。
1月:マチルダ(義弟の彼女)の誕生日←多分
2月:アルマ(姪っ子)の誕生日
3月:クリスチャン(義姉旦那)の誕生日
4月:イースター
5月:毎年1日に、ママ親戚と恒例のBBQ
ステファン(義弟)の誕生日
パパの誕生日
6月:ボーの誕生日
アルビッド(甥っ子)の誕生日
ミッドサマー
7月:私の誕生日
8月:ヨハンナ(義姉)の誕生日
9月:無し
10月:ヒルダ(姪っ子)の誕生日
メルケル(甥っ子)の誕生日
11月:ママの誕生日
12月:クリスマス
『1週間』改め、『1年間 ろびまろver.』
♪テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテューリャーリャー
同じ誕生日月の人がいても、合同で誕生日会をしたりなどしない。
一人一人、誕生日会を行うのがボーファミリースタイル。
これにプラスで普通の食事会もあったりして、
とにかくボーファミリーのイベントは多い。
(他の方々のファミリーイベントもこんな感じなんでしょうか?)
イースターは3月か4月のどちらかで定まっていないのだが、
とりあえず何もないのは私の誕生日がある7月と9月のみ!
私は自分の誕生日会はしないのだ。
だって、誕生日くらいゆっくりしたいでしょう。
一方私は、そこまで親戚付き合いも深くなく今まで過ごしてきたので、
自分ちとのギャップにとにかくついて行けなかった。
最悪月に4回会うこともあったりで、
「また会うの!?」
とよく嘆いては不機嫌になり、そしてイベントの日が近づくにつれ気持ちもモヤモヤし、息切れと動悸が激しくなった。
前にも話したが、彼らはとにかく仲が良いし繫がりも強い。
それは微笑ましいことであるが、
スウェーデン語もわからない、
人と会うのが怖い、
日本の家族が恋しい私にとって、
移住当初は彼らと一緒にいることは、もう拷問でしかなかった。
彼らの仲の良さを見ては家族を思い出して泣くのを耐え、
そして、話に入れず、ただニコニコしてるだけの置物のような自分が、孤独で惨めで仕方なかった。
でも、それでも耐えるしかなかった。
ここにいる限り、ボーの彼女でいる限り、私はこれらのイベントに参加し続けなければいけないのだ。
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ボー実家に行くと、時々パパがボーに手伝いを頼むことがあります。
ママは英語が話せないので、移住当初は彼女と会話もできず、
一人にされると気まずい為、ボーが手伝いを頼まれるたびに私は金魚の糞のようについて行ってました。
それが男だけにしかできない仕事でも、こ~んな風に↓。
パパもきっと、「なんでいるんだろう?」って思ってただろうな…
また、ボーがトイレに行っている間など、
私は自分の居場所にまた困ってしまい、
居間でみんなが盛り上がっているところに一人では入れず、
意味もなく廊下をうろうろしたりしていました。
たまに2階のトイレに逃げ込んだりもしたり…。
別にトイレなんか行きたくないのに。
食事中も、ボーがトイレで席を立つと心がそわそわしてしまいます。
スウェ語がわからない私にとって、このたった数分がとんでもなく長く感じました。
頑張ってイベントに参加していた私ですが、
心が不安定だったこともあり、移住当初は1年間の全ての行事を頑張ることはできませんでした。
日によって、人と会うのが怖い、孤独になるのが怖い、という想いが強くなり、
今日会っても義家族に失礼な態度をしてしまいそうだと思ったのです。
「体調が悪いからって伝えて。」と、2回くらい会うのを拒否したことがあります。
その度にボーは嫌な顔をしました。
噓が苦手なボー、家族に噓はつきたくなかったのでしょう。
でも、そんなボーの顔を見る度に、私もまた悲しくなりました。
なんでそんな顔するの!?
今まで頑張ってイベントに参加してたんだし、
義家族もたまに体調不良や仕事の都合でイベントに参加してないんだから、
私がそうしてもいいじゃん!!
なんて思っていました。
そしてある日のこと。
その日はボー実家で義家族と食事会でした。
しかし私の心はまた沈んでしまい、これはもう食事会に行ける状態ではないと思いました。
涙が出てきてどうしても止まらなかったのです。
ボーは仕事場からそのまま実家に行くと言っていたので、
電話をして、
「今日は行けそうにない。精神的にちょっと辛い。」
と伝えました。
ボーは電話越しでため息。
「なんでため息なんてはくの?」
という私に、
「ろびまろは、僕の家族のことちゃんと考えてくれてるの?
ママだってろびまろの分の食事も用意してるのに。」
とボー。
確かにボーのいう通りではあるのです。
でも、この精神状態で参加する方が私は失礼だと思いました。
いつ泣いてしまうかもわからない、暗~い顔も見せてしまう。
そうすると周りも、どうしたんだ?と気をつかうでしょう。
でも、それを伝えても、
「はぁ…。まぁいいよ。わかったよ。」
とぶっきらぼうに答えるボー。
それに腹を立てた私は、
「わかったよ!!行けばいいんでしょ、行けば!!」
と言って電話を切り、泣きながら出かける準備をしました。
バスの中でも涙がポロポロと出て来てしまって、
こんな顔で会うのもすごく嫌で、でも涙も止まらないし…。
島に着くとボーが迎えに来てくれていました。
「ろびまろちゃん、来てくれてありがとう。」
と今更優しくするボーに腹を立て、そしてしばらく歩いたあと遂に号泣してしまった私。
道のど真ん中で(田舎なので人通りも少なかったが幸い)
「こうなるから来たくなかったんだよ!!
こんな気持ちで会うのも辛いし、こんな顔でボーちゃんの家族にも会いたくなかった!!
もう何もかもやだ!!
スウェーデンなんて大嫌い!!」
と号泣。
しばらくしてなんとか泣き止んだものの、
勿論泣きはらした目は赤くはれている。
でも、もう食事会の時間。
行かなければ…。
今更引き返せないもの。
そうしてボー実家に向かいました。
私の顔を見た彼らの顔を、私は今でも忘れません。
そりゃ、驚くわな
移住して1年半くらいだったでしょうか、義家族に見せた最初で最後の私の醜態です(今のところ)。
その日はどんな風に過ごしたかはもう忘れてしまいました。
でも、この日以降、ボーは私に無理強いしなくなりました。
私の気持ちを先に聞いてくれるようになりました。
それもあってか、気持ちを聞いてくれて寄り添ってくれると私も心が少し軽くなるので、
ボーの為に頑張ろう…。
ママがせっかく料理してくれてるしな…。
と思うようになり、家族行事もドタキャンしなくなりました。
でもやはり、気持ちが沈んでいる時の家族行事ほど辛いものはありません
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5月1日(月)、ママ親族と毎年恒例のBBQをしました
天気は快晴、気温は17度と、絶好のBBQ日和。
いつも決まってここの場所でやります。
海の近くです。
どんどん集まってきました。
この日は大人子供合わせて20~30人くらい集まりました。
お肉は各自持ち寄り。
私達が持って来たのはチーズ入りのソーセージ。
どれがどれだか…笑。
お肉が焼きあがるのが待ちきれない大人たち。
いただきま~す
しばしの間、昼食とコーヒータイムを楽しみました。
その後は子供たちは海へ。
真剣に何かを取っています。
牡蠣でした
でも、有害物質が含まれてるかもしれないとのことで、残念ながら今は食べられないとのこと。
(後々政府からOKが出たら食べられるらしいですが…そこらへんは私もよくわかりまへん)
水着になって泳いでる子もいてびっくり!
気温17度とはいえ、水温はまだまだ10度くらいよ…
私達は3時間くらい滞在し、その後、義祖父母から海ザリガニを貰うために彼らとお別れ。
義祖父母に会う前にどうしても寄りたい場所に行ってもらうことに。
それは、
アイスクリーム屋さん
BBQでお腹いっぱいだったけど、
こんな晴れの日は海を見ながらアイスクリームが食べたい!
甘いものは別腹です
イチゴソフトクリームお勧め!
この機会を見逃さないで!
という看板を見た私達は、他のアイスには目もくれずこれに即決。
イチゴソフトクリームをオーダーすると、
「イチゴソフトの機械が壊れてるから無理。
普通のバニラソフトならできるよ。」
だと
ちぇっ。
で、上の写真の数多いアイスクリームからはすぐに決められず、
人も沢山並んでいたので、
しょうがないのでバニラソフトを頼みました。
二人で一つを半分こ。
ま、これはこれで美味しかったからいいや。
海を見ながらのアイスは最高です