しかし、こうした情報は、ただ集めているだけでは役に立たない。特に、システム開発において、全く新しい技術を採用しようという場合には、ネット等で得られた情報だけでは、導入を決断できないことも多い。
「この技術を採用すれば簡単に開発できるだろう」と思っても、実際にやってみると、色々な問題があった、ということがよくあるからだ。特定の技術が、自分の問題解決に役立つかどうかを判断するためには、それを実際に体験してみなければならないのである。
★
沢山の情報を仕入れていると、実際に経験していないことでも、なんとなく分かったような気がするものだ。特に、ネットで大量に情報が得られる現代においては、そうした傾向が強くなりがちなのではないだろうか。しかし、経験の不足を情報量でカバーすることはできない。
「情報は検索する時代」である。その人が「いかに多くの情報を持っているか」ということよりも、「いかに多くの経験を積んでいるか」ということの方が重視されるだろう。情報を集めるだけで満足するのではなく、経験を積むための時間も日常的に確保しておきたいものである。
■関連記事
・プログラミングは体で覚えろ
・頭を使って探せ
低度情報化社会 Ultra Law-level Information Society
posted with amazlet
on 07.02.04
コモエスタ 坂本
光文社
売り上げランキング: 10935
光文社
売り上げランキング: 10935
おすすめ度の平均:
現象を定義したことには評価題名通り
ソクラテスの弁明・クリトン
posted with amazlet
on 07.02.04
プラトン 久保 勉
岩波書店
売り上げランキング: 38214
岩波書店
売り上げランキング: 38214
おすすめ度の平均:
ソクラテスはボクらです。ソクラテスの入門として最適
何故ソクラテスは死んだのか