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これも読書好きのJ氏のお勧め。
伊良部総合病院の地下にある神経科。
そこを訪れる心に悩みを抱えた患者たちを迎えるのは、色白でおデブな精神科医、伊良部一郎です。
「いらっしゃ~い」と甲高い声で患者を迎え、とりあえず意味もなく注射。
はだけた白衣から胸元と太ももをのぞかせながら無愛想に注射を打つ看護婦マユミ。
その横で鼻をヒクつかせて注射針を凝視する注射フェチ伊良部。
それがこの神経科のお決まり。
肝心の治療はというと、一見いい加減で適当でとても治療と呼べるようなものではありません。
むしろ、無鉄砲な行動で患者を困らせることもしばしば。
ところが、そんなめちゃくちゃな治療にもかかわらず、結果的に患者の症状は改善していくのです。
わかっていてあえて無茶苦茶に思える手段をとっているのか? はたまた単なる偶然なのか?
名医なんだか? 迷医なんだか?
現代人の心の闇を明るくユーモラスに描いた傑作シリーズです。
ショートストーリー数編を収録した形式で軽く読めますので、通勤のお供にぴったりです。