システム開発の現場では、テストやサンプル目的でプログラムやファイルなどを作成する際、特に意味のない名称や文言を使うことがあります。
私は大体、"test"、"sample"のように目的が明確に判る単語、あるいは"xxxxxx"のように意味のないことが明確に判る文字列を使用しているんですが、ごくたまに"hoge"とか"hogehoge"という言葉を使う人がいます。
"hoge.java"、"hogehoge.csv"など...
プログラムやファイルだけでなく、打ち合わせなどでの会話の中にも登場します。
「例えば、ほげほげっていう名前のファイルがあったら、それを読み込んで、ほげほげっていうテーブルに登録する...」
かなり珍妙です。
正規の成果物にはまず登場しませんし、一般的にコンセンサスが得られているとは言い難いため、いまだに馴染めません。
でも、使う人は使うんですよね。
しかし、この"hoge"、一体どこから出てきたものなんでしょう?
ふと疑問に思ってネットで調べてみると、こんなサイトがありました。
これによると、どうもその発祥は定かではないようですが、1980年代からよく使われるようになったようです。
ちなみに、この"hoge"のような特に意味のない名称などを表すために使われる文字列は、「メタ構文変数」と言い、"hoge"は日本独自のものですが、英語圏でも"foo"や"bar"といった文字列が使われているそうです。
日本独自といえば、システム開発やプログラミング以外に目を向けてみると、不特定の何かを表現するために"なになに"、"なんとか"、"まるまる"など、普通に使いますが、こういうのも「メタ構文変数」の一種なんでしょうね。
そう言えば、「ぴったしカンカン」の久米宏が発祥と言われる"ほにゃらら"...
これも日本独自の「メタ構文変数」としての地位を確立している単語だと思うのですが、以前、これをインド人技術者に容赦なく連呼して仕様を説明している人がいました。
「あれって、通じてるのかなぁ?」と疑問に思いながら遠目に見ていたんですが、聞いているうちに文脈とかニュアンスで意味を理解したんでしょうね、普通に頷いて聞いていました^^
でも、はじめて聞いた時は、”インド人もびっくり!”だったことでしょう(笑)