お墓のお引越し | 葬儀屋さんの社長のお葬儀ブログ

葬儀屋さんの社長のお葬儀ブログ

ブログの説明を入力します。




新年に久しぶりに故郷でお墓参りをして、
正直なところ、

お墓が遠くて大変だなぁ・・
もっと近くにあればちょくちょくお参りにも来られるのに・・

とお感じになった方もいらっしゃるかもしれませんね。


今、全国でも、田舎にあるお墓が
お墓参りができる親族がいなくなって放置されていたり、
墓苑の管理者がいなくなって荒れ放題になってしまったり
ということが少なくないそうです。



そうなる前に、気軽にお参りできるところに
お墓をお引越し、という方法があります。

勝手にそんなことをしていいの?と思われる方、大丈夫です。


ちゃんと
お墓から魂を抜くための法要と
あたらしいお墓に入れるための法要
がありますから。

あとは法律的な手続きですね。



具体的な手順をお伝えしましょう。


(1)新しいお墓を購入(=永代使用権の取得)をします
まず新しいお墓を購入する、つまり永代使用権を取得します。
そしてそのお墓の管理運営者に「受入証明書(永代使用許可証)」を発行してもらいましょう。


(2)元のお墓の管理運営者に「埋葬証明書」の発行をお願いします。
現在ご遺骨のあるお墓の管理運営者に「埋葬証明書(納骨証明書)」を発行してもらいましょう。
決まった書式に署名・捺印してもらう場合もあるようです。


(3)役所に「改葬許可証」の発行申請を行う。
役所(現在ご遺骨のある墓地が所在している市区町村)に
「受入証明書(永代使用許可証)」と「埋葬証明書(納骨証明書)」を提出し、
「改葬許可証」を発行してもらいます。


(4)元の墓地で魂抜きと墓石撤去を行います。
現在ご遺骨のあるお墓を、購入時と同じ状態(「更地[さらち]」)に戻します。

まず、お墓から魂を抜くための「魂抜き法要(閉眼供養)」を行わなくてはなりません。
お布施のめやすは3~10万円、
これに加えてお車代(1万円)を僧侶の方にお渡しします。

そして墓石の撤去と整地となります。
作業は石材店が行いますが、
墓石の撤去費用のほかに「志」として5千円~1万円をつつみます。

お布施の金額などは目安なので、
詳しくは担当石材店やお墓の管理運営者に問い合せるとよいでしょう。


(5)新しいお墓への改葬手続きをします。
「改葬許可証」を新しいお墓の管理運営者に提出し、改葬手続きを行います。
この際、このあと行う改葬ための供養について、僧侶の方のスケジュールなど
新しいお墓の管理運営者に問い合せておきます。


(6)改葬のための供養を行います。
新しいお墓に魂を入れるための「開眼供養」
新しいお墓にご遺骨を入れるための「納骨法要」を行います。

ここでも、僧侶の方にお布施が必要です。
お布施のめやすは3~10万円、
これに加えてお車代(1万円)を僧侶の方にお渡しします。
飲食の席を設けて、それにお出になられない場合は、お膳料(1万円)も必要になります。

ここでも石材店には
墓石設置費用のほかに「志」として5千円~1万円をつつみます。


実は大変なのは墓地探しのほうかもしれません。
よろしければ、それもふくめてご相談いただければと思います。