ありえない結婚生活~バカ中夫と共に…

【注意】このストーリーに登場する個人名、団体名は架空のものである。ちなみにフィクションノンフィクションか、ご想像にお任せする。


【初めての方へ】


あらすじ  と 目次  


このブログは過去から現在までのストーリーになっている。

そのまま見るよりも面白みが出ると思うので是非覗いてから最新記事を読んで頂きたい。


※タイトルのバカ中(バカチュウ)とはバカラ 中毒の略である



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入院中

無事に次女望みを出産し、


アクアは5日間ほどの入院生活を送ることとなった


当たり前だが、周りは出産を終え



喜びに満ちた母親たちが


生まれたばかりの愛しいわが子との時間を慈しんでいる。







アクアもその中の一人のはずである。


しかし、穏やかに日々をすごせるはずもなかった。


外界としっかり隔離された病棟であっても


周りを囲む環境は容赦なく進入してくるものである。


アクアを守ってくれるはずの防波堤が


あまりにも不完全だったのだから


仕方ないといえば、仕方ないのかもしれない。





トライアングル支店の事務員さんは


アクアの出産直前に入社したばかりで


何かを任せられるほど期待を寄せることは出来なかった。


頼るべき夫にも、まだ安心して経理を預けるわけには行かない。


ただでさえ、ぎりぎりの経費をいくつか滞らせたまま捻出しているような


特殊な経理状況だったのでなおさらである。





それに加え、長女杏里は


ロタウィルスに感染し、預け先の姉の家で


毎日嘔吐と下痢を繰り返していたのだ。




そんな状況だったのだから、穏やかなはずの病室の中でも


望みが寝ている時間は外の世界のことで頭がいっぱいだった。




その状況が


「早く、一日でも早く退院しなきゃ…」



そう、アクアを駆り立てていたのだ。





夫は二日に一度は病院に顔を出してくれた


仕事からみの報告もあったのだが、次女の顔を見るのも嬉しかったのだろう。


頼りないはずの夫なのだが、


それでも顔を見るだけでほっとした。



夫は間違いなくこの特殊な環境を乗り越えている


たった一人の同士だったのだ。



その夫が笑顔を見せてくれるだけで


なんとなく安心してもいいような気持ちになれた。






喫茶店のママは一度お見舞いに来てくれた。


子供好きのママはこのお見舞いを楽しみにしていたようで


割と遠い病院だったのにもかかわらず夫に運転手を頼み


いつもの派手な服装に香水をつけ


大きな声で病棟に現れた。




夫が来ると聞いて姉を気を利かせ


まだ、体調の悪い杏里を連れてきてくれた。


幼い子供の気持ちを考えてのことだったと思う。



姉はママを一目見てこういった。




「あの人が噂のママ?あの人私嫌いやわ。」




姉は昔から人を見る眼があった。


人間に対する洞察力があったのだろう。




それでも、ママは世話になっている人である。


アクアは声をにごらせるしかなかった。




この時、アクアはまだママの本質をまだまだ見抜いてはいなかったのだ。








お久しぶりです

こんにちは、アクアです


ブログを報知してから半年以上が経過しました。


それなりに、いろんなことがありました。


心のどこかでは、


「ブログを書こう、最後まで書ききろう。」


そう思いながら


どうしても、過去と向かい合う勇気のないまま


目を伏せ、現在を必死で生きてきました。




皆さんにご心配をかけて申し訳ありませんでしたが


それは、結果としてよかったように思います。


この半年の間に、目標としていたことを


ひとつやり遂げることも出来ました。



それでも、やはりブログ復帰をする気にはなれなかった。


それはやはり、過去が重すぎたからでしょうね。


それでも、今日このブログを更新したには


それなりのきっかけがありました。






それは、昨夜のこと。


夫たけしとの会話の中で驚くべき事実を知ってしまったからだった。







「アクア、俺この話したっけ?」


「何?」


「松本引越しセンターの社長の話」


「何それ??」


「あっこの社長自殺したやんか。」


「そうやったん?知らんかった。」





この社長の自殺は大きくニュースでも取り上げられていた。


松本引越しセンターの社長は


四条畷の本社で首をつって自殺をしたのである。


今年、9月7日の出来事である。


その原因として業績の不振や


父親である会長が会社に裏書をさせ


個人で大量の手形を振り出していたことなどが挙げられていた。




実際アクアはこの事件を知らなかったし


知っていたとしても、特別関心を持つことはなかっただろう。


悲しいかな、このご時勢


経営者の自殺はそう珍しい話ではないし


松本引越し栓センターの社長とは全く


面識もなければ、利害関係もないのだから…



もちろんそれは夫にとってもおなじである、


しかし、夫がこの話題を、


こんなに時間がたってからもなお取り上げるには


それなりの理由があったのだ。





「あの社長、ミナミでは有名やってんで。」





ミナミ、その名を聞いてぞっとした。


ミナミと聞いてアクアが真っ先に想像するのが


あの、恐ろしい【バカラ】だからである。





「ミナミって、もしかして…」


「そう、かなりバカラにかよってってん。」


「じゃあ、それが原因?」


「ミナミでは、そうちゃうかって言われてる


 5億程借金してたらしいで。


 まあ、創業社長の息子やからそのぐらいの金はでるわなぁ。」



この借金とはもちろんバカラ金融をはじめとする


裏の金融関係であろう。




「で、会長が、手形を大量に振り出してたやん?


 あれも多分追い込みかかってたからちゃうかって。」



「嘘ぉ…あんな大手でも5億の借金で死んじゃうの?」



「まあ、大手やし、給料も月給制やろうし、自由になる金も


 そんなになかったんちゃうか?」



「それでも、裏金くらいあったやろうに。」



「まあ、その辺はわからんけどな、


 業績もなんやかんや言われてたから


 やけになってたかも知れんな。」



「そう考えたら、バカラで2億やられたあんたはすごいな。」


「そうやろ?俺まだ生きてるもんな(笑)」





そう、夫は生きている。


アクアも、娘たちも生きている。


今は笑って話しているけれど


私たちだって同じ道を通っていたかもしれない。


そう考えると、


今の幸せがとても尊く思えた。




今私たちがここで生きていけるのは


間違いなく、助けてくれた多くの人のおかげである。


素直にそう思える。


しかしその反面、多くの人間に裏切られたことも事実だ。





あのミナミという町では


多くの人間が歓喜の声を上げ


その反面落胆の息を漏らしている。


そのなかで、多くの人が


人生を悔し涙の中で終え


最後にあのネオン街を思っただろう。




しかし、あの場所を機に成功した人の話は


いまだかつて聞いたことがない





それが、ミナミでありバカラであり


ギャンブルなのだ。





ギャンブル依存症、



それは人の人生を破壊する爆弾である。


そのなかで、アクアは、アクアたち家族は今


なんとか立ち直ろうと前を向いている。


その奇跡を書き記すことはやはり大切なことではないだろうか?


アクアはそうおもったのだ。 









次女誕生

すっかりあったかくなって、心も穏やかなアクアです。


長らくの放置、失礼しました。


それでも沢山の方が覗きに来てくださっていたようで嬉しい限り♪


これからもマイペース更新ですがもうちょっとテンポアップしたいと思ってます。


思ってるだけかも??(汗)



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ギャンブル依存症とは
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思えばアクアの妊娠生活はまともじゃなかった。


杏里の時は女問題。


そして、次女はバカラ…



心穏やかに生まれ来る小さな命を歓迎する準備なんて


到底できないような、


荒んだ精神状態で過ごしてきたように思う。



アクアは次女を「望(のぞみ)仮名」と名付けた。


夫から別の候補も上がっていたのだが、


今回は譲れない気がしたのだ。




胎児にとってストレスというものはかなりの負担となると何かで聞いたことがある。


アクアはそれを知りながらも回避することができなかった。


それ所が、お腹の子を道連れに


生きることを止めようと思ったことだって何度もあったのだ。


親の身勝手で生まれてくるべき小さな命の火を消そうと本気で思い、


その子に懇願したのだ。



お腹の中で望みはどう感じていたのだろう?


欲しくても子供が授からない夫婦だってたくさんいる中で、


アクアを選び苦境の中生き抜いてくれた小さな命。


子の命の結びつきは


決して偶然なんかじゃなくて、


必然的なものだったのだろう。



その彼女に、


アクアは柔らかいイメージの名前を付けてやりたいと思ったのだ。






杏里が生まれてきてくれた時も、


望が生まれてきてくれた時も、


もちろん計り知れないほど大きな喜びと感動を感じることができたし、


今でもアクアは二人の子供を授かって本当によかったと思っている。




しかし、


『妊娠生活』というものは、


アクアにとって一種のトラウマとなって居座り続けることとなった。


『妊娠生活』



そう考えるだけでぞっとする。


それは身重の苦労や、


いろいろな制限を思ってではなく、



妊娠すると何かよからぬことが起こって苦しみぬかなければならないのではないか?


と思うからだ。


それほどアクアの心に刻まれた傷が深かったということだろう。




出産の少し前にやっと夫はバカラの怖さに気づき


本気でバカラから足を洗う決断ができた。


そして、ママが手に入れた保険金で夫をサポートしてくれることとなった。



生活も、経営もまだまだ苦しかったし、


実際出産費用も退院の日になんとかかき集めれらたくらいで


安定とは程遠い状況だったけれど、



『これから全盛期の売上に戻すことができたら


時間はかかっても復活することができる。』



そう思うとちょっとした光が差し込んできたような気がした。



『望を加えた家族4人で困難を乗り越えて、


今度こそ幸せを手にしたい。


時間はかかってもきっとできるはずだ。』




小さな望を見つめながらそう思った。




実際そうできるはずだった。



後ろを振り返らずに前だけ見ていれば、


過ちを犯さずに済んだのではないかと思うのだ。


しかし、その思いもむなしく


アクアはこれから人の弱さを見せつけられることとなるのだ。



生きてます

お久のアクアです。


個人的に色々あって激忙しくしておりました。


しかも我が家はネット環境が変わるためしばらくオフライン。


そんなわけでアメブロ放れしちゃってました。


またぼちぼ更新するので


アクアへの愛をお忘れなく…

B子の去った後

お久しぶりでございます。


アクアでございます。


更新遅くなって申し訳ない。


でも、忙しくやってたということで堪忍してください。


とにかく今の環境はネットで遊びにくくてしかたない。


まあ、今までの環境が間違ってたと言われればその通りやねんけど




でもこれを機にアクアは決意いたしました!!




国家試験にチャレンジします!!





実はこの国家試験、夫の職業と関連があるもので


以前にも受験したことがあったんやけど


あともう少しってところで落ちてしまって…


それから今まで受けてなかったのは生活が安定していなくて


精神的に日々を過ごすのが精いっぱいって理由やってんけど


最近は精神的に落ち着いてきたからか、


夫が仕事を頑張りだしたからか


少しいろんなことが前向きに動き出した気がして


それならアクアもいっちょやったろうやないか!


ってことで、今に至ったわけです。


まあ、結局給料泥棒には変わりないけど、


義父の会社も同じ分野の会社やし、


この資格を持ってることはプラスになるので


会社で勉強してても文句は言われないはず。


時間を最大限に生かしてまたスキルアップしてやるわ!


ブロガー活動は滞りがちだけど


こんなのんきな私にどうぞお付き合いくださいまし…


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ギャンブル依存症とは
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B子の退職後、夫はすぐに事務員を雇いれようとしなかった。


それは


「もしかしてB子が戻ってきてくれるかもしれない。」


なんて気持からではなく、


ただ単に人件費の削減だったと思う。


それくらい、会社のやりくりもせっぱつまっていてのだ。




ママのおかげで借り入れや滞納は


だいぶきれいに片づけることができたのだが、


会社の経費のやりくり関しては


以前と大して変わらぬ状況だったからである。




夫は営業マンに分担して事務の仕事もさせればいいと言った。


『売り上げが悪いのだからそれくらいしてもらわんとな。』


と悪びれずに言ったのだ。



しかし、この状況を作ったのはほかでもない夫自身なのだ。


そんな根本的な事実からも目をそらしていたかったんだと思う。


だからと言ってこの状況をほっておけるわけがない。


営業マンは営業に徹してもらうことが利益を得るための近道なのだから。


そんなわけでアクアは△支店に常勤することを決意した。


出産まで一カ月を切っていたのだが、


そんなことをいってられる状況ではない。


結局自分が動かなくてはだめだということを


またもや思い知らされた気がした。




会社へは幼い杏里も一緒だった。


出産を機に母親を独り占めできなくなってしまう杏里を、


親の都合で長時間預けることは酷なように思ったのだ。


もちろん、託児料がもったいないと思ったのも事実なのだが、


杏里のためにも、


そして自分の自己満足のためにも


アクアは大変だとわかっていながら


1歳半の娘を連れて出社したのだ。




実際大きなおなかを抱え、


杏里の機嫌をなだめながらの勤務は想像以上の苦労だった。


まだ自制心なんてない杏里は会社が退屈で仕方ないし、


いろんなものを触りたくて仕方がない。


そのため、何度も外に連れ出さなければならなかったし、


機嫌を取るために与えたたくさんのお菓子は


彼女にとっても良くないものだっただろう。




それよりも一番大変だったのは昼寝の時間だった。


狭い事務所内に杏里を寝かせてあげられる場所なんてなかったからだ。


まだ小さな杏里にとってお昼寝は日常当り前の行動で、


不可欠なものだった。


では杏里はどこでお昼寝をしていたのだろうか?



それはとても狭いのだけれどとても愛着のある場所。


母の膝の上だった。



杏里は大きなおなか、


彼女の妹にもたれかかりながら睡眠をとっていた。


そんな寝心地の悪いところでしかお昼根をさせてあげられないことに


当時のアクアは自分自身を責めたものなのだが、


今考えてみると杏里はもしかして少し幸せだったかもしれない。




しかし、アクアにとって、それはとても体に負担のかかる行為だった。


膝の上に力の抜けた12キロ程の子供と


大きなおなかを抱えながら、


資料作成、電話対応等を行っていたのだから当たり前である。


しかし、杏里を起こすわけにもいかず、


ただ杏里が早く目覚めてくれることを祈りながら仕事をこなしていたのだ。


そして仕事が終わると晩御飯の買い物をして自宅に戻った。




一日の疲労感どっと押し寄せてくる。


しかし横になって何もかも放棄するわけにはいかない。


アクアには主婦として、


母としての仕事が残っているからだ。


一日だけでも勘弁してもらいたい、


そんな日々はそのあと2週間ほど続いた。




そしてやっと雇い入れてもらった新しい事務員さんに


簡単に仕事を引き継ぎ、


やっと産休に入ることができたのだ。


それは出産まで後一週間を切った頃の出来事だった。



陰湿な手口②

お待たせしました。


陰湿なママの手口後編です。


ほんまね、なかなか更新できなくてごめんなさい。


アクアも気にはなってるんだけど休日はゆっくりしたいし、


頑張って更新しようって気になられへんねんなぁ。


しかーーし


会社に新しいPCがやってきました!!


これでバリバリ更新…と思いきや


新しいポジションは上司にからPC画面がとても見えやすい位置。


隠れて少しずつ更新するので今後ともよろしくお願いします。



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ギャンブル依存症とは
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B子の心臓疾患は産まれもってのもので、


乳児の頃から今まで何度か手術を受けていた。


その傷跡は大きく、


胸が少し開いている服を着るだけでどうしても存在をアピールしてしまう。




しかし、B子は臆することなくおしゃれを楽しんでいた。


アクアはそんなB子の堂々としたところが大好きだったし、


そんな風に彼女を育てたB子の母親に対しても尊敬の念を抱いていた。





しかし、ママはそうは受け止めなかったようだ。




ある日、ママはB子をわざわざ事務所の外に呼び出してこういったのだ。




「あんた!その服装は何?


前々から気になっててん!


手術の傷が見えてるやろ?


そんな汚いもん隠すのが当たり前やとおもわんか?


みんな目のやり場に困ってんねん。


もっと考えて服を選びーや!!」







B子は、何も考えずにただ単にオシャレを楽しんでいただけなのだろうか?


イヤ、そうではない。


彼女だって傷を隠して生きていた時期もあったのだ。


季節関係なく胸元のつまった服ばかりを選んできていた時期があったのだ。




しかし、B子はその状況を脱したいと思った。


産まれ持った障害に、


これから一生付き合っていかなくてはいけない障害に


屈することなく胸を張って生きたいと思ったのではないだろうか?


その中で彼女が出来ることの一つが


傷を隠し続けることを辞めることだったのだ。


他の同年代の女の子と同じような服を着ることを選んだのだ。


初めてその服を着て外に出たときの気持ちを想像して欲しい。


どれだけ勇気がいったのか。


どれだけ他人の視線が気になったのか…



誰だって簡単に想像できるのではないだろうか?



ママはそんなB子の気持ちをぐちゃぐちゃに踏みにじり、


あげく彼女の傷跡を


『汚いもの』


呼ばわりしたのだ。




傷跡は確かに目に付くほど大きなものだった。


しかしそれは『汚いもの』だろうか?


障害は社会にとって悪なのだろうか?




ママは影でB子の事を


「あの障害者」


と読んでいたという。


そしてそれはどういう経路でか、B子の耳にも入っていた。


もしかして入るようにしていたのかもしれない。





それでもB子は△支店のために、


夫とアクアの為に耐えてくれた。


ママとの事を告げ口することもなく一人で絶えてくれたのだ。



しかし、人には我慢の限界がある。


どうしても触れられたくないところがある。


ママはとうとうB子の地雷を踏んだ。


ママはB子の悪口だけでは飽き足らず、


彼女の母親のことまで罵倒し始めたのだ。



B子にとって、母親は絶大な存在だった。


母であり、


一緒に病気と闘い続けたパートナー的な存在でもあるのだから


B子の母に対する想いが強くなるのも当然な気がする。


その、大切は母に対してまで


ママは攻撃の手を伸ばしたのである。



B子の我慢が限界に達してもなんら不思議なことではなかったのだ。



ギリギリまで耐えてきたB子の気持ちは


【ここから離れること】


を選択した後、もう一秒たりともあの場所にいることを拒み始めたのだろう。




アクアは何も知らなかった。


知ろうとしなかった。


それも一つの悪だったのかもしれない…





季節は初夏。



季節の移り変わりとともに、


短い春は衰退のかげりを見せ始めていた。


アクアの元に春は来ていたのだろうか?


偽りの春で夏を乗り越える体力を蓄えることが出来たのだろうか?


狂い始めたバランスはその後の崩壊を暗示していたのだ。



陰湿な手口①

昨日の宣言どおり


ちゃんと記事をアップいたしました♪(偉いやろ?)


はっきり言ってむかつくないようです。


ホンでもって、次回はもっとむかついてしまうと思う。


だから


お手元にむかついた時に殴れるものをご用意の上


記事をご覧くださいませ…



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ギャンブル依存症とは
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ママが△支店に上がりこんでいる事は、


アクアも夫も、なんとなく気付いていた。


しかし、それがそれ程頻繁だとは思っていなかったし、


知っていたとしても彼女を止めることはできなかったかも知れない。


大切な


【金の成る木】



であるママの機嫌を損なうようなことは出来なかったのではないかと思う。


ママの融資により負担になっていた


毎月の銀行への返済がなくなったとはいえ


ほかにも滞っていた業者への返済はまだまだ残っていたし


安心など出来る状況ではなかったのだ。




少し気が緩んで家に引きこもっていたアクアは


この状況下で資金繰りを考えるだけで頭が一杯だったし、


一方夫は夫で何を考えていたのかはわからなかったのだが、


会社にいる時間が又少なくなってきていた。




つまり、


ママの行動は放しとなっていたのだ。


しかし、もしも、もしもこのときあった出来事をすべて把握していたら


さすがに彼女を野放しにすることはなかったであろう。




アクアも目を覚ますことが出来たかもしれない。


だが、当時真実は霧の中に包まれていて


見ることが出来なかった。


見たくはなかっただけなのかもしれない…




この状況の中一番の被害者となったのはB子だった。


誰も止める人間が居ないのだから


ママにとっては不必要な人間を排除する


絶好の機会だったのだ。




であった当初B子はママになついていたし、


ママもB子を可愛がっていた。


それなのにこんな関係になってしまうなんて悲しい話である。




ちょっとしたきっかけで崩れ始めた二人の関係


は完全に崩壊するまで止まらなかったのだ。



ママのやり方はとても陰湿なものだった。


自分の印象を守る為にもB子が事務所で一人のときを狙ったり、


外に呼びつけるなどをしてB子を攻撃した。


それはまるでイジメのようだった。




B子の弱いところ、


つまりは障害(心臓疾患)を狙い撃ちしてきたのだ。


事務所を訪れた際、小言を言い始めたり、


B子の眼の前でタバコをスパスパ吸いはじめるなんて当たり前だったし、


時折



「B子一人の為に皆が換気扇の前でしかタバコを吸われへんなんて


迷惑な話やなぁ。」



と嫌味たらしく言うこともあった。



(B子の心臓の病気にはタバコの煙が大敵で


身体の負担となることを医師からも何度となく指摘されていた。


その為事務所内では喫煙場所を換気扇前だけと


規制をかけていたのだ。


もちろんママもその事情を知っていた。)




『B子のせいで皆が迷惑している』



そう何度も言われることで、


B子は会社における自分の存在をどんどん否定し始めたのだろう。




誰が誰のせいで迷惑しているなんて


第三者に指定される問題ではない。


これは会社内部の話なのだ。


確かに喫煙に関して、


窮屈な思いをしていた人間はいたのだろうと思う。


しかし集団生活の中で


誰もが何かしらを犠牲にしなくてはならないことは


当たり前である。



それが社会というものだし、


それよりも何よりも、


誰もそれを原因にB子に退職を希望


していた人間なんていなかったはずだ。



あまりにも汚いやり方である。



しかし、ママの攻撃はこんなものではなかった。


ママはとどまることなく


B子を攻撃し続けたのだ…




元気です

更新は滞ってるけど、アクアは生きております。


やる気がないわけでもありません。


でもね、日曜は更新を怠ってしまった。折角の休日だったのに…


日曜日は娘達を娘達の為の場所に連れて行ってあげることにした。


いつもはなんだかんだアクアの都合で動いているので、たまにはねぇ。


そんなわけでへとへとな休日だったのだ。


でもね、


ちゃんと本文も下書き完了。


明日にはアップできるだろう…ムフフ





不必要な人間

新しい社員さんの昼休憩中にサクッと記事をアップしてまーーす。


ということで前置きは短く…


だってみんな早く読みたいやろ??


アクアも今はアップしたい気持ちだから。


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ギャンブル依存症とは
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今になって、冷静に振り返ってみるとわかることがたくさんある。


なぜあの時気付けなかったんだろうと思うことはたくさんある。




B子の件にしてもそうだった。


B子がなぜあそこまで頑なに退職の決意を揺るがすことがなかったのか、ア


クアはもっと理解すべきだったのだ。


そんなB子を非難する前に、


なぜなぜそんなに退職を急いでいるのか考えるべきだったのだ。


B子が店長とのいざこざだけあの決断を下すわけがないと、


どうして考えられなかったのだろう。


それだけアクアの視野は狭まっていたということだろう。




今となれば簡単に推測できる。


どこか別の方向から、


何かしら強い圧力がかかっていたのではないかと…




B子の退職希望から1ヶ月ほど前、


夫の会社、


特に△支店にはちょっとした変化があった。


きっかけはママの借金返済である。


ママは降りてきた保険金で夫に対する借金を完済し、


そのいきおいに任せるように夫に対して事業資金を融資してくれた。


そして彼女は


債務者という立場から債権者へ立場を逆転させたのだ。




それでも表向き


「友人としての応援」であり


「困っていた時に助けてくれたことへの恩返し」


として融資してくれたわけであるから、


お互い腹の中にどんな意図をかくして居たとしても、


表面上はむかしと変わらぬ仲のよい姉弟のような関係を保っていた。


がしかし、


ママがそんなに塩らしく身を引いていられるわけがない


ほんの少し前までお金に困り、


借りた金を返すこともできず家の中か山寺かに篭っていたのだ。




もともと人前に出て見栄を張り


人に囲まれていたい彼女がである。


その反動が出てしまうことはとても自然なことだったのだ。



立場が逆転してからママは△支店の周辺に頻繁に出没するようになった。


以前△支店の隣で経営していた喫茶店は閉店したままであるのに


何かにつけてその付近に現れては事務所に現れた。


それだけでなく、


彼女は個別に社員達と連絡を取り合っては飲みに出かけたり、


家に招き入れたりしていたのだ。





ココから遡ること約半年前、



ママの紹介で△支店に一人の営業マンを雇い入れた。


彼の名は【亀岡】。


ママは亀岡を介すことにより


以前よりもより密に△支店の社員達の関係を深めていった。


金払いがよくサバサバとしたママは


彼らにとってもいい姉御的な存在だったのだろう。



時折みせるあまりにも傲慢で自分主体な考え方に


彼らも内心腹を立てることがあったのだけれど、



そこは【社長の大事な友人】である。



そのままに対し反発することはありえなかった。


そんな関係はママにとってこの上なく気持ちのいいものだった。


そうやってママは自分の周りを少しずつ固めていったのだ。




しかし、唯一つ。


ママにとって不必要な人物が△支店に残っていた。



それがB子だったのだ。



彼女は純粋でまっすぐでな彼女は何があっても


おそらくアクアの見方でいてくれるであろう。




そんなB子はママの【取り巻き】としては不必要だったのだ。


ならば…


排除すればいい。





ママの結論は簡単なものだった。


彼女にとって不必要な人材など残しておく必要はないのだから…



頑張り中

会社のPC使えなくてむっさ不便なんですが!!!むかっ




更新もチェックもムッチャスローペースになってしまいそう。


それでも愛する皆のため


いや、自分のために自宅ですこーーしずつ更新準備をしてるので


クビを長くしてお待ちください。



愛をこめて… アクア好

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