最近ほとんど料理の写真をアップしていません。
する写真がないから。
食事はしてるけど、冷蔵庫の食材を適当に食べられる形にしているだけで、体にいいかどうかなんて考えないので、撮るようなものじゃないんです。
そうなった理由は母の一言。
実家には使っていない食器が山ほどあります。
それは私が小学校高学年から高校まで母の誕生日に贈ったもの。
今実家の食器棚にある食器は、欠けていたり落ちない汚れがついていたり。
「あの食器出せばいいのに」と言うと「私は同じものしか使いたくない」ときっぱり言う母。
そのきっぱりは、食器だけでなく全てのことに及んでいます。
同じテレビ番組、同じ本、同じ服、同じ店で買う同じもの、同じメニュー…
変化は受け入れたくない。
新しいことは一切したくない。
それが認知症を悪化させる。
だから私は実家に行くと普段両親が食べない食材で料理したり、古いタオルで雑巾を作って新しいタオルを出してみたり、部屋のレイアウトを変えてみたり、カーテンを新しくしたり…
ちょっとでも母の毎日に変化を付けようとしてきました。
「あら、いつもと違うっていいわね」と感じてもらえれば、母の気分も新たになるかなと…
でも、食器ひとつすら変えられない。
ううん「変えたくない」。
それはそれで母が望む人生なんだ。
認知症も糖尿病も、治して健康になりたいとは思っていない。
「もうこの年だから好きなようにさせて」
治してほしいと思うのは私のわがまま。
私が後悔したくないから、できるだけできることしたい。
そんなことが母には負担になるのかも。
わかっていたけど、なんとかできるかなっていう希望ももっていた。
だけど、それは今の母のしあわせには結びつかない。
「何も変えたくない」
ううん「変えないで。変えるのは苦痛」。
それが母の答え。
そんなわけで料理に興味がなくなりました。
いえ、根本的にはなくなってないはずだけど、今の流れでは私自身も食べることにこだわる気持ちがなくなってます。
「生きてるならそれでいいや」みたいな感じかな。
それではいけないのはわかってはいますが。
母へのいろんなことへの諦めが、自分の諦めにもなってる。
うーん。
ちょっと疲れてるのかな、私。
ラストの居酒屋そらはちょっと洋風で。
冷蔵庫かき回したらそうなっちゃっただけですが。
でも、箸休めは浅漬け。
なんとなくこれら譲れません。