高齢者や出産を経験した女性は骨がもろくなっているから、カルシウム摂取はたいせつです。
父は牛乳もヨーグルトも好きだけれど、牛乳もヨーグルトも炭水化物量が多いので糖尿病の母には勧められません。
それにカルシウムはマグネシウム(ごまや大豆製品、ナッツ類)と一緒にとらないと吸収率は低いし、お日様浴びてビタミンDを体内に増やさないと、これまた吸収率悪い。
牛乳やヨーグルトよりも野菜や小魚のほうが体内に取り入れられる。
…と言っても、毎日そんなに食べられない。
というわけで私が両親に勧めているのはチーズ。
少量で豊富なカルシウムがあるし、ビタミンも含まれてるし。
母はチーズ好きだけど、父は「チーズは大嫌いだ」といつも言うので、父をチーズ好きにしようと。
何回か料理に使って、どうやら父はプロセスチーズが嫌いなのだと発見。
プロセスチーズは品質が一定していて保存性にすぐれてる。
子どもの頃にはチーズなんか知らなかった父にとって、初めて食べたのがプロセスチーズで、それが気に入らなかったんじゃないかと推測。
チーズ嫌いと思い込んでるから、父はグラタンやピザは食べません。
だったらチェダーチーズやカッテージチーズ、カマンベールチーズ、さらにモッツァレラチーズなんかは食べたことないんじゃないかと。
それがわかったら簡単でした。
6種類のチーズで作ったソースのペンネ。
喜んで食べてくれるようになりました。
あ、でも食べられるようになるまでひとつだけ注意してきたことがあります。
父が聞くまでは料理の材料を明かさないこと。
「これ、チーズ入ってるよ」と先に言うと箸が出ないから。
食べて「うまいなあ」と言ってもらえたら、「これ、チーズ入ってるんだよ」と。
問題は父が料理にチーズを使うことがないこと。
それを覚えてもらう道のりは長そうだなあ。