リハーサル無事終了
1/11(金) 神奈川県民ホールで、ドレスリハーサルが行われました。
キャスト、スタッフとも日本公演に向けて、テンションが高くなり
ヴェーヌス役 チルラ・ボロシュ
ウォルフラム役 ウラディミール・フメロ
ツアースケジュールは
12日(土)神奈川県民ホールを皮切りに13日(日)名古屋市民会館
14(月・祝)兵庫県立芸術文化センター、16(水)宇都宮市文化会館
17(木)武蔵野市民文化会館、19(土)東京文化会館、20(日)茅ヶ崎市民文化会館
の7公演です。
お近くの方はぜひ、ご覧ください!
タンホイザーあらすじ(第一幕)
タンホイザーのあらすじです。
ご参考にしてください。
第一幕:
第一場
吟遊詩人のタンホイザーは、愛の女神(ヴェーヌス)の洞窟(ヴェーヌスベルク)で、愛欲の限りを尽くしていました。
第二場
そんな愛欲の日々にも飽きがきて、地上の生活に戻りたいと思うようになりました。
ヴェーヌスはタンホイザーにヴェーヌスベルクでの愛を讃えるように歌います。
ヴェーヌスにせかされてタンホイザーは〈ヴェーヌス讃歌Ⅰ(変ニ長調)〉を歌いますが、ここを去りたいと続けます。
ヴェーヌスは、『私に何の落ち度があるのか』と責めます。
タンホイザーは、(半音高いニ長調で)〈ヴェーヌス讃歌Ⅱ〉を歌いますが、地上の自然の喜びを求めて帰りたいと続けます。
ヴェーヌスは、『愛の祝祭を共に酔いしれよう』と誘惑します。
タンホイザーは、(さらに半音高い変ホ長調)で三度目の〈ヴェーヌス讃歌Ⅲ〉を歌いますが、行かせてほしいと続けます。
ヴェーヌスは『決して救いは得られない、きっと戻ってくるだろう』呪います。
タンホイザーが『自分の救いは聖母マリアにある』と叫ぶとヴェーヌスの姿が消えてしまいます。
第三場
タンホイザーは自分が、ヘルゼルベルクの山々を望む美しい谷にいることに気がつきます。
牧童が現れ、「春の女神が降りてきて、五月が来たことを喜び、シャルマイ(笛)を吹きます」
ローマへ向かう年老いた巡礼たちがタンホイザーの傍らを通り過ぎ、その姿に感動し自分の罪の許しを請うために、聖母像の前でひれ伏し祈ります。
第四場
チューリンゲンの領主ヘルマンとワルトブルク城の※騎士たち(ヴォルフラム、ヴァルター、ビーテロルフ、ハインリヒ、ラインマル)が近づいて来ます。
※ 騎士であり詩人・歌手でもある。
タンホイザーだと気づいた親友のヴォルフラムが、エリザベートのもとに留まるように説得します。エリザベートはタンホイザーが去って以来、誰の歌にも耳を傾けなくなっていました。
説得に応じ、タンホイザーは領主やほかの騎士たちとともに、ワルトブルクへもどる決心をします。
タンホイザー役について
歌劇「タンホイザー」を上演することは、オペラハウスにとって、ハードルが高いことです。
理由の一つは、ワーグナーを歌える『ヘルデン・テノール』が少ないことが挙げられます。
※ワーグナー作曲の歌劇・楽劇における英雄的な役どころを演じるのに適した声質をもつテノールのことを「ヘルデンテノール」(独語Heldentenorから)と称する。
今回の来日公演で、ブルノ歌劇場が選んだのは、”ヘンドリク・フォンク”(東京公演)です。
彼は初来日なので、初めて名を聞く方も多いことでしょう。
モーツァルトやベルカントを歌っていましたが、近年ヘルデン・テノールへ転向しました。
「タンホイザー」役は、2001年にライプツィヒ歌劇場でロール・デビューを果たし、ワイマール、パーセル、カッセルでキャリアを磨き、ベルリン・ドイツオペラ、ベルリン国立歌劇場へ進出しました。
そして、遂にミラノ・スカラ座でR・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」のバッカスを歌うところまで、一気に登りつめました。
ブルノ歌劇場が、今まさに伸びてきた歌手を口説き落とし、オランダから呼びよせたことに、劇場の熱意と底力を感じます。
ぜひ、皆さんも、この素晴らしいテノールの日本デビューに立ち会ってください!