-2ページ目

ブルノ歌劇場とタンホイザー

ブルノには、ハプスブルク家によるチェコ民族支配の時代から多くのドイツ人が住んでいました。


1882年にドイツ人のために※「ドイツ劇場」が建設され、主にドイツのオペラが上演されていました。※今回来日するマヘン劇場は旧ドイツ劇場


1905年までにワーグナーの作品を300回も取り上げたことは、お話ししました。


マヘン劇場客席











タンホイザーの上演記録は下記の通りです。


★タンホイザーの上演歴(各日程はそれぞれの演出による、初演の日)

・1900年前後の上演記録は劇場火災により焼失

・1915年11月6日(チェコ語上演) ヴェヴェジー劇場(焼失)

・1932年11月24日      ドイツ劇場(現マヘン劇場)

・1934年 3月17日      ドイツ劇場(現マヘン劇場)

・1995年 5月26日      ヤナーチェク劇場(今回、日本公演で上演される演出)


歴史の重みを感じますね。


ウォルフラム役のフメロが凄い

そのウォルフラムを演じるウラディミール・フメロ


今年の10月にプラハ国立歌劇場「椿姫」で来日しました。


ジョルジョ・ジェルモン役です。


オペラ好きの皆さんのブログで絶賛されています。


以下は引用です。


ラブラブ!見せ場のアリア!「プロヴァンスの海と陸」この曲で彼はやってくれました

  もうこれを聴いただけで、今日観に来てよかったと思えるくらいでした。


ニコニコ声量も貫禄もたっぷり。

  一番多く拍手とブラボーをもらっていた。


「夕星の歌」がますます楽しみになってきました!


乞うご期待!



ウォルフラムに注目してみて

もちろんタイトルロールはタンホイザーとエリザベート。


物語の要所で登場する、タンホイザーの旧友で吟遊詩人のウォルフラムに注目!

ウォルフラム役:ウラディミール・フメロ


エリザベートを愛しながらも、胸に秘めて二人の幸せを見守ります。


報われない、精神的な愛をエリザベートにささげます。


第ニ幕の歌合戦の場面で歌う「精神的な愛を讃える歌」と


第三幕のエリザベートを想って歌うアリア「夕星の歌」。


この極上のバリトンに酔いしれましょう。



1/19東京公演の配役は凄い!

ブルノ歌劇場が来日公演のために、世界から”ワーグナー歌い”を結集しました。

ご期待ください!!


★タンホイザー役: ヘンドリク・フォンク

タンホイザー役:ヘンドリク・フォンク

ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツオペラで「タンホイザー」のタイトルロールを

歌う。ミラノ・スカラ座に「ナクソス島のアリアドネ」のバッカスでデビュー。

待望のヘルデンテノールが満を持して来日!



★ウォルフラム役: ウラディミール・フメロ

ウォルフラム役:ウラディミール・フメロ

ブーレーズ指揮で「エクサンプロヴァンス音楽祭」、「ウィーン芸術週間」などに出演。

ハンブルク国立歌劇場で「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」などに、ザルツブルク祝祭

劇場では「カルメン」に出演。


★エリザベート役: ダナ・ブレショヴァー

エリザベート役:ダナ・ブレショヴァー

”ベニャチコヴァー2世”の呼び声が高い。

イルジー・コウト指揮の’イェヌーファ’などプラハ国民劇場のプリマとして活躍。

チェコの次世代を担うドラマティックソプラノ。

本年、スペインデビューを機に世界へ向けて始動を開始。


ブルノとウィーンは意外と近い

ブルノはチェコの第二の都市で、周辺都市や国との交通網が発達しています。


プラハやベルリン、ブタペストなどへ直行列車がある。


ウィーンへは南へ約130Km・・・東京から沼津くらい?


列車で1時間45分


意外と近い!!!


でも、モーツァルトの時代のように、馬車でガタガタ揺られて行くのは


ご勘弁を!!!



チェコの地図