「目標やビジョンを設定するときの注意点」のお話です。
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将来「幸せになりたい」「豊かになりたい」というビジョンを設定すると、僕たちは無意識のうちにこう考えます。
「未来において幸せ(豊か・成功している)ということは、いまはそうではない状態だ。つまり、いまは幸せでも豊かでもなく、成功もしていない」と。
こんなビジョンを設定すると、とても残念な事態になります。
ビジョンや目標を追いかければ追いかけるほど、ずっと「まだ、〇〇していない」世界に住みつづけることになってしまうのです。
1か月後も、半年後も、1年後も、まだ、幸せ(豊か)になっていない。
もちろん、10年後も同じ。
ずっと「○○になりたい」と願いつづけ、その間、自分自身はビジョンを達成するために、努力しつづける。
これでは、潜在意識は混乱してしまうでしょう。
このような目標設定は、未来のために「いま」を犠牲にするというクセをつけてしまいます。
「有名になったら」「パートナーができたら」「豊かになったら」・・・いまの不満や欠乏感はなくなる。
そう考えて、じつは一番大事な「いまの自分」を超乱暴に扱う。
少しも大事にしない。
そんな生き方を一日したら、「いま」を犠牲にした一日になります。
その一日を1年、2年と積み重ねたら・・・。想像するだけで、ゾッとしますね。
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堀内恭隆 著
サンマーク出版
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未来の在りたい姿、喉から手が出るほど欲しいもの、富や豊かさ欲しさに、大切なことを忘れている人がいます。
それは、向かう途中も「今」「今」「今」の連続だということです。
僕らが体験できるのは、「いま」だけです。
「いま」を蔑ろにしたり、犠牲にすると、心も体も悲鳴をあげます。
その先に幸せがあったとして、本当に幸せに辿り着けるでしょうか?
目標やビジョンは、決して悪いものではなく、それらは本来、旅行の目的地のようなものです。
旅行に行くときは、その道中から楽しむでしょ?
それと一緒で、「いま」もワクワク楽しんでいなければ、将来なりたい自分になったところで幸せは訪れません。
だから「結婚したい!」と強く願うほど、その先の幸せが遠のくのに似ています。
4つ葉のクローバー欲しさに、3つ葉のクローバーを踏みにじっていることに気付いていないのです。
まだ到達していない「今の自分」を恨むことも憎むこともする必要はありません。
その昔ぼくは、アルバイトを3つ掛け持ちでしていたことがありました。
深夜のコンビニや、寒空の下の交通誘導、炎天下の中の土方仕事も経験しております。
起業したての頃も極貧生活でした。
でもそのときの僕が不幸だったのかというと、全然そんなことはなく、むしろ楽しかったのです。
とらえかたは人それぞれでしょうが、ぼくは「こういう経験が良いんだよな~」なんて思っていました(笑)
おかげで今も毎日楽しんでいますし、幸せです。
蕎麦屋で「せいろ蕎麦」を注文するから、その数分後に「せいろ蕎麦」が出てくるわけで、
「毎日幸せだな~」と言うから「毎日幸せ」な現実が出現するんです。
口に出すと、そこにアンテナが立つから、幸せセンサーの感度が上がり、ささやかな幸せに気付けるようになるんですね♪
蕎麦屋で(せいろ蕎麦食べたいな~、食べたいな~)といくら思っていたとして、星にまで祈ったとして、十字を切っても、合掌しても、言わなきゃ出てこないんです。
いま「幸せだな~」と言い、いま「幸せ」になることです♪