「四知」という言葉 | 「魂が震える話」ブログ

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「四知(しち)」という言葉を知っていますでしょうか?



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中国の昔の話でありますが、後漢時代に楊震(ようしん)という人がありました。


たいへん位の高い人であります。


この人が、あるところへ赴任する時に、すこし調子のいい部下が挨拶に来て、お金を贈るのであります。


「どうぞひとつこれをお取りください」と。


あまり感心できない男らしいのでありますが、その男は「もう夜ですから誰も知っている者はありません」とこう言ったわけであります。


そうすると、この楊震という人は、


「いや、知っている人は少なくとも四人おる。 天知る、地知る、子(し)知る、我知る」。


天が知る、地が知る、「子」は「あなた」です。


あなたが知る、私が知る。


だから知らないなんていうのはとんでもない話だと言って、その持ってきた人を戒めるのであります。


「天知る、地知る、子知る、我知る」・・・・・


言われてみれば、誠にもっともなことであります。


知らぬ人はいない。


知っている人は必ずあるわけであります。


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平澤 興 講話選集「生きる力 古典に学ぶ」

平澤 興 著

致知出版社より

http://www.dokusume.net/shop/product/pg154736.html


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悪い行いだけの話ではないのでしょう。


善い行いも、「四知」。


誰も見ていなくても、最低「三知」ではありますね♪


日本には「陰徳」というものがあり、大切にされてきました。


人に知らせずひそかにする善行のことです。


ちなみに「陽徳」というものもありまして、人が見ているところで徳を積むことをいいます。


イイことをしたときに、「それ、俺がやったんだよ!」と言うのが陽徳で、もちろん善いことをしている訳ですから素晴らしいことなんですが、もう一つ上の素晴らしさを感じるのが「陰徳」なんだと思います。


福島先生の言葉に、


「見て見ぬふりより、助けて助けていないふり」


というものがありまして、まさしく「陰徳」の極みだな~と感じます。


誰かが困っていたら、率先して助けて、でも手柄は本人や他人にあげてしまうのです。


もちろん、その行いも「四知」ですね♪


あなたが人知れずがんばっていることも、


あなたが人知れず学んでいることも、


あなたが人知れず優しくしてくれていることも、


あなたが人知れず応援してくれていることも、


自然と知れ渡っていきます。


それは、「広める」のではなく「広まる」んです。きっと♪



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「魂が震える話」


発行人:けい