児童館でも幼児教室でも、ひとりで遊ぶか、わたしと遊ぶかのどちらかで、ほかの子に近づくことはほとんどありませんでした。
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もうすぐ2才になるある日、体育館が幼児限定で解放になるというので行ってみました。
ボールプールやすべり台など、カラフルな室内遊具があれこれならんでいました。
中に入ろうとすると、ヒルマはわたしの手を強く引いて嫌がりました。
もう少ししたら遊んでみたくなるかも。
熱心に砂利を集めるヒルマのそばでじっと待っていましたが、その時は訪れませんでした。
室内ではヒルマより小さな子たちもキャッキャと騒いでいました。
みんなはあんなに楽しそうなのに─。
そこにはすでに100名ほどの子どもがいそうでした。
外にいるのはヒルマともう一人だけ。
100対2。
あの時の違和感を思い出していました。ヒルマって、ちょっと変わってるの?
けれども後日、幼児教室でこのことを話してみると、
「うちも同じ!」とか「だからもう行かないことにしたの」とおっしゃるママたちが複数いらっしゃいまして、
なあんだ、やっぱりそういう子も多いんだと、これまた安心してしまうのです。
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