今回の新曲「Bloom」(咲く)にこんなフレーズがある。
「Bloom your flower where god has planted you」
神様が植えた場所であなたよ咲きなさい
あなたは自分がおかれた場所や仕事や状況に満足していないかもしれない。
そこで2つの選択がある。
「犠牲者」と「勇者」だ。
1、「犠牲者」この状況は自分のせいじゃないから、「いつか」や「もし」と嘆きながら、不平不満を垂れ流して生きる。
2、「勇者」この状況は自分で望んでいなかったが、自分を導く大いなる力(神、サムシング・グレート)の導きだと思って精いっぱいできることをする。
福島で子育てをしていたのんちゃんは原発事故で北海道に避難する。
北海道を転々としていたが、長沼に縁があり、当時付き合っていた人の母親を嫁のように見送った葬儀の翌日、店舗つき住宅80万円 で売り出りだされていたこの家(今日の会場)に出会った。
のんちゃんは悩んだが、なんと被災の賠償金60キロ圏内 の子供1人につき40万円、2人の子供分の80万円が出た。
のんちゃんの昔からの夢はみんなが集まれる場所をつくることだった。
「のんちゃんち」というカフェ兼コミュニティスペースを開いた。
ここは場のエネルギーが凄い。入り口に鳥居があるし、電波が狂うし、なにか入ってこれる人まで選ばれている気がする。
のんちゃんは被災体験を講演してまわり、数年前にオレが脚本にしてオペラをおこなった。
北海道に来てからさまざまな人に出会い、自分がこの場のオーナーとしてどうあるべきか定まってくると、仲間がたくさん集まってくるようになった。
なにか自分の意思ではコントロールできない大きな力に操られている。
震災以前は、自分が大きらいだった。
思い通りにいかない運命も恨んでいた。
震災と原発事故、その後の放射能への恐怖、どうして自分には不幸しかやってこないのだろうと絶望して死んでしまいたいと思った。
しかしその災いが自分の人生を変えるターニングポイントだったのだ。
震災がなければ、福島で不満だらけの人生を送っていたかもしれない。
震災がなければ、今の自分はいないのだ。
3年半前に今のパートナーのこうちゃんと知り合ったが、被爆した自分の体には放射能やプラトニウムがはいってる。
パートナーとの子供はあきらめていた。
ある日知り合いのヒーラーから「子供を授かるよ。1人2人じゃない、もっといる」と言われた。
そうか、子宮に入ってしまった放射能を光に還せるよう愛を送っていこう。
だめな自分もネガティブな感情もすべて自分自身だと受け入れ、自分のすべてを抱きしめるようになった。
思い通りにいかない運命を受け入れ、そこでできることをしようと決心する。
不思議なことに、自分が笑顔になるとまわりの人たちまで笑顔になる。
体が喜ぶ自然食を食べ、笑いながら暮らしていると、新しい赤ちゃんこのみちゃんを授かったのだ。
10月8日(土)長沼「のんちゃんち」にてライブ
今日はたくさんのコラボがあるお得な幕の内弁当である。
一部は15:00からスタート。
漁師でもあり、山口県の観光大使を務めるまぁしぃは、オレが広島でおかんとコラボしたライブにきて、ぎょいーんと驚いた。
「いつかAKIRAさんとコラボしてやる。思えばかなう!」
北海道では作詞ボーカル担当の女性むっちゃんといっしょにユニットを組んでいる。
千歳在住のママさんシンガーむっちゃんは「なぜ子供をもつと女性は子育て一辺倒になって、自分を表現することをやめてしまうんだろう」と悩んでいた。
まあしぃのライブでむっちゃんは自分の誕生日に花の種を100人にプレゼントした。
それを見たまぁしいは感動し、共演するようになる。
まさに「おかれた場所で咲きなさい」のように、逆に母になったからこそ表現できるものがあるのだ。
まあしぃ・むっちゃんは1人1人を大事にして、歌を送る。
お父さんを亡くしたはっちゃんに「空とつなぐ手」というオリジナル曲をつくった。
はっちゃんをステージに呼び、歌うと、空に帰った人に手を伸ばせば、いつでも届くようなやさしい気持ちになる。
まあしぃ・むっちゃんのライブは楽しい観客参加型である。
山口から連れてきた謎の老人「ビンク仙人」をステージの前に寝かせ、足踏みマッサージの女性に踏ませたり、女性ボーカルをビンク仙人の体に手を当てて歌わせたり、カニかぶりの女性にオリジナルのアニメソングを歌わせたり、観客全員寝させて歌を聞かせたり、むっちゃ楽しい。
いちばんおもしろかったのは、ビンク仙人の鼻の下がどれだけ伸びるかの実験である。
セラピストのカナコはルナシーやX JapanのギタリストSUGIZOのアルバムにも参加したすばらしいシンガーだ。
カナコのオリジナル曲「Another star shines」は深くスケールの大きい歌詞と繊細なメロディーが融合した名曲である。
そんな名曲を美しく歌い上げたカナコをビンク仙人のほっぺにチューさせるなんて!
たしかにビンク仙人の鼻の下はビッフォア&アフターで17mmも伸びていた。
ピンク仙人は「力を抜いていいんだよ。ライブで寝ちゃってもいいんだよ。時間を遅れてもいいんだよ。場所を間違えてもいいんだよ」と皆に伝えている変態だ。
そこに佐賀からやってきたカウンセラー夫婦「ひさちゃん&きょんきょん」が登場し、遊び歌をくりひろげる。
卵が孵るときは母鳥が外からツンツン、ひな鳥が中からツンツンしたときに殻が割れるという。
まずオレが真ん中に呼ばれ、「外からツンツン、中からツンツン、パッカーン!」これチョー楽しいし奥深~い。
第二部のコラボは「在日宇宙詩人クロセナオキ」の詩の朗読×AKIRAである。
ナオキの詩は深くやさしく普遍的なメッセージを伝えている。
1、ナオキ「友よ」×AKIRA「あなたは大切な人です」
2、「生きるという歌」×AKIRA「生きていること」
3、「蓮のようなあなた」×AKIRA 「Beautiful」
ナオキは朗読の声もいいし、岐阜でコラボして以来、自我が消えはじめさらに進化している。
つぎはまたまたあらわれました、全盲の旅人コンちゃんで~す。
コンちゃんはほとんどのAKIRAライブにきているので、2か月のバケーション後ひさびさの再会だ。
「I miss you honey!」
沖縄で講演会のソロデビューも果たし、コンちゃん物語の冊子に表紙の絵を描いてくれた奈良 環(たまりん)にも出てもらう。
コンちゃんは言う。
「みなさんの体はレンタル衣装です。ぼくの障害をもった体も生まれるまえに自分で選んだエンジェルのドレスかもしれません。
エンジェルのドレス(障害をもった体)を選んだものには使命があります。不自由な体でもこんなに人生を楽しんでいいんだよとみなさんに伝えることです」
4、Dress(ボーカル:コンちゃん)
つぎは明日のオペラの主役小形健介にでてもらう。
「僕は半身まひの体で13キロの遠泳大会を完泳しました。はじめは水泳で東京オリンピックを目指そうとしましたが今はピストル競技に変更し、練習に励んでいます。もしオリンピックに出られたら、みなさん応援お願いします」
明日のオペラで歌う桜子は旭川のオペラ「かぐや姫」に抜擢され、どんどん世界が広がっている。
5、雲のうえはいつも晴れだから(ボーカル:桜子)
第三部はお待ちかねのAKIRAライブである。
まあしぃはコラボがうれしくって、全曲ピアノを弾く。
同じ曲を10時間も歌い続けるレコーディングに比べたら、ライブは楽しい。
さあ、この喜びを爆発させるぜー!
5、ウレシパモシリ
6、無条件の愛
7、ハイボクノウタ
ハイボクジャンケンでは、1位の恵美にきょんきょんのサンキャッチャー(末端価格2500円)、2位のきょうこに桜子からAKIRACD「Hug yourself」、3位のひさちゃんにコンちゃん御守り&のんちゃんセット、4位クロセナオキに藪内さんのトラピストクッキーが贈られた。
8、Hello my mom
9、Nobody replace you
10、Pay it forward
11、勇者の石(こんちゃん)
12、Hug your self (桜子)
13、PUZZLE
14、MOVE MOVE MOVE!
15、なんくるないさ
16、◯
17、そらのやくそく
18、ありがとう
佐賀や山口、愛知、東京、埼玉など全国から集まった勇者たちは羞恥心のかけらもないね。
踊り狂い、歌い狂い、命の喜びを爆発させる。
おかれた場所が気に入らなかったら、動く!
動きたくなかったら、そこで自分の花を咲かせる。
のんちゃんはいつか寺子屋を作りたいとイメージしていたら、なぜかとなりの空き家が、ピカッと光っていて「ここか!」と思った。
だめもとで持ち主に会い、志を告げる。
「ここで寺子屋を開きたいんです。学校で教わらない大切なことをみんなに伝えたい。全国からいろんな人を招いて、命のすばらしさを学んでいきたいんです」
のんちゃんの情熱に感動した大家さんは、ぽんとその家をくれた。
すっげーぜ、のんちゃん。
神様の植えた場所で咲きなさいどころか、
福島のヒナギクがラフレジアの花になっちゃったよ!
☆こちらのYouTubeでNHK「あさイチ」の「アジアに落ちる」紹介部分が見られます。
☆書籍版AKIRA名言&写真集「Will」(2500円)、電子書籍写真集(500円) 販売ページ。
(曲名をクリックするとYouTubeに飛ぶようにしてあります)
★ たくさんの自殺志願者を救ってきた「COTTON100%」がNHK日本の100冊に選ばれました。
★動画ページ 【 1.Shino Tanaka 】 【 2.Toshi 】 【 3.Mr.ピーン 】
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