火の民族は災いを祭りに変える@熊本市 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

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7月12日(火)熊本市「caféwalk」にてライブ
医師「じんたいが3ミリほど伸びていますね」
オレ「じんたいが伸びたということは、身長が高くなったということですか!?」
医師「人体じゃなく、靭帯でごわす」

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日本人は火の民族である。

現在「日本」と呼ばれる列島はヨーロッパから連なる巨大大陸終焉の地であり、陸地面積に対しもっとも多くの火山をかかえる危険地帯である。

そこに暮らす民族は、噴火と地震による天災との共存を余儀なくされた。

何の前触れもなく突如荒れ狂う自然神を恐れ敬い、人間同士が助け合い支え合う「和」の文化を育んできた。

実際環太平洋火山ベルトに暮らす民族は、自然に対し強力な宗教感をもっている。

今回大地震に見舞われた熊本は縄文の記憶を色濃く残す日本有数の聖地である。

阿蘇山というエネルギー起爆装置をはじめ、縄文系のへいたて神宮は、白人黒人褐色黄色の5民族の仮面を祀っている。

2016年熊本大地震は、4月14日21時26分以降に熊本県大分県で相次いで発生した地震は、地震活動において震度7が2回観測されたのは初めての例である。

熊本県熊本地方の大地震が離れた地域の地震活動を誘発したと考えられているが、このような例は気象庁の担当官も「(日本の)近代観測史上、聞いたことがない」としている。

熊本駅に隣接したホテルの高層階から見おろすとブルーシートの屋根が点在している。

熊本市街はあるていどふつうに機能しているが、明日益城を見るまではこの地震の恐ろしさは見えてこない。

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オレは震災直後、熊本市在住のパーカッショニスト・ヒロと連絡をとり、「オレたちに何ができるか?」を考えてきた。
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金沢までかけつけてくれた勇者シンスケ&リサ夫婦のファミリー、ボランティア団体を把握するユカがつながり、益城中央小学校のボランティアライブをふくめた熊本ツアーが練られたのだ。

ライブ会場のcaféwalkの店長 太亮(タイスケ)は言う。

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飲食店である自分たちはカレー15000皿の無料炊き出しをし、おにぎりも1000個単位で配ったでしょう」

おおっ、すげーアートな店じゃん! 

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店内は個性豊かな絵画作品で彩られている。
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外には出店もいろいろある。
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オープニングアクトは主催者ヒロがリードギターをつとめるファンクバンド「MIGHTY家」からはじまる。

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うわっ、むっちゃカッコいいじゃん!
ブラックミュージックのコアをつかんだススムのボーカルがファンキーなグルーブで観客を酔わせる。

オープニングアクト2の池田 孔亮(イケダコウスケ)は伸びのあるボーカルにくわえ、楽曲が一本の美学に貫かれていて独自の世界観をみごとに確立している。

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日本の音楽史をリードしてきた九州のレベルは恐るべきものだと感じたね。

彼らが会場をあたためてくれたおかげで、ハイテンションからスタートできるぜ!

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1.ウレシパモシリ

2.Puzzle

3.敗北ジャンケン

4.ハイボクノウタ

5.Hug yourself

6.クリキンディの話(語り&ギター AKIRA)

7.老人と星

8.生きてるだけで100点満点

9.光のハーヴマン(よみがえりの友人ピカレ:アカペラ)

10.勇者の石(愛知県から全盲の旅人こんちゃん:ボーカル)

11.キミココ(岐阜県からみかん:ボーカル)

12.大丈夫マイフレンド(主催者ヒロ:ボーカル)

13.Don't think  twice (パーカッションwith ヒロ)

14.無条件の愛 (パーカッションwith ヒロ)

15.Hello my mom!(パーカッションwith ヒロ)

16.家族(パーカッションwith ヒロ)

17.MOVE!MOVE!MOVE!(パーカッションwith ヒロ)

18.○えん(パーカッションwith ヒロ)

19.ありがとう(パーカッションwith ヒロ)


今日は、各地からかけつけたボランティアたちも集まってくれた。

彼らに「老人と星」を捧げた。

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彼らは「わかってるやつら」だ。

人類全員を救うマザーテレサやダライ・ラマになる必要はない。

ただただ目の前にあらわれた人に手をさしのべることを。

人の為という字は「偽り」になる。

それは自分が我慢して人を喜ばせる「自己犠牲の罠」である。(オレ自身、東北ボランティアライブを50本もおこない、自己犠牲の罠にはまってボロボロになり、末期ガンの余命宣告を受けた)

「我侭」という字は、「我、人に尽くす」と書く。

わがままと呼ばれるエゴこそ力なのだ。

自分を喜ばせるために他者に尽くす。

自分も他者も喜ぶことをする。

それこそがボランティアの本質だ。

数年前、伊豆ライブで共演したピカレはボランティアグループ「よみがえり」で復興支援している。

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「今まで自分のことしか考えなかったんです。

ボランティアをして、今までに無い力が湧いてきた自分にびっくりしたんです。

今日もみんなに納豆パスタ作ってあげたり 、誰かに為にしてるのが実は、俺、大好きなんやなって熊本が気づかせてくれた。

人は人に支えられてるのはもちろん、南阿蘇の自然っていうお母さんに身支えられてるんですね」

ピカレの歌はネイティブの叫びそのものだ。

それは地球と人が共存してきた先住民スピリットであり、競争から共存に移行する未来の歌だった。

今回の熊本ライブで、AKIRAキャラバンの二大巨頭コンちゃんとみかんが手を挙げた。

この2人は「自分が言ったら迷惑になっちゃうんじゃないかなぁ」とか、「自分が何ができるかなぁ」と言う迷いがない。

「わかんないから、とにかくいっちゃえ!」というアホで大正解な思考回路をもつ最強の助っ人だ。

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愛知県から全盲の旅人こんちゃんは北海道から沖縄まで年間50本のAKIRAライブにきてくれる。

あなたも目をつぶったら3メートルも歩けないだろ?

それを目の見えないコンちゃんがなぜ命がけで全国を飛びまわるか?

今日もむっちゃヘタクソな歌で「勇者の石」を歌う。

それを聞いた人々は、どれだけ自分のことばっかり考えて、人のことを考えていなかったのかを気づかされる。

コンちゃんは全国を自費で旅しながら、ステージに出るときは必ず「熊本支援の募金箱」を持っているんだよ。

ずっとずっとコンちゃんは闇の中を歩きながら、熊本のことを必死で応援してきた。

それを今日はめ組ジャパンにとどけてきた。

全国で天才マッサージ師とひっぱりだこのコンちゃんは無償でボランティアや地元の人たちにマッサージをした。

生きるということは、無償の愛をどれだけ人に与えられるかなんだ。

コンちゃんの歌でたくさんの人が生きる勇気をもらう。

AKIRAライブを5本も主催し、すべてが満員御礼としてしまう人間力の権化、みかんが「キミココ」を歌う。

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おそらくみかんとってもアウェイであるこのステージは試練だっただろう。
震災で家族を亡くした人たちや、それに関わった人たちがここにいる。

「その人たちに大きな試練もくぐってない私が歌っていいのか?」と悩んだ。

エゴこそ力だ。

で、いいのである。

ここでクイズ。

「おもちゃを取り上げられた赤ちゃんと人生とはなんぞやと悩んで自殺した者の悲しみはどちらが重いのか?」

答え:同じ

自分の悩みが軽いとか重いとか思う必要は全然ない。

ただただ今ある自分をさらけ出していけばいいのだ。

みかんとコンちゃんは自己開示のプロなんだ。

だめな自分をさらけ出す最高のメッセージを熊本に届けた。

主催者ヒロもだめだめなメッセージソング「だいじょうぶマイフレンド」をみごとなリズム感で歌いあげる。

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オレたちは10年以上前からコラボしているし、まさに阿吽の呼吸ですな。
さまざまな思いを巻き込みながらライブは歓喜へと登りつめていく。

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高校の時使った地図上を開くと日本列島は赤丸だらけの火山の密集地帯である。
オレたちの祖先は日本列島にたどりつき、噴火や地震を神の祝福として受け入れてきた。

「自分に起こる不幸は、魂を成長させる試練」だという大いなる諦観を生み出してきたのだ。

火の民族たちは災いを祭りへと変えていく。

自然を呪うのではなく、畏れ敬い、人々は奪い合うのではなく、助け支え合い、

ともに一つの命を生きていく。

その大切な知恵を災害によって思い出すのだ。

熊本に2万年の時を火山とともに生き抜いてきた火の民族の底力を見た。

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さあ、いよいよ明日は震源地へとむかう。

※熊本グルメ情報
食べログ総合No1はとんかつの「勝烈亭」
極上の六白とんに恐るべきサービス精神!
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食べログラーメン部門No1は、天才煮干し使い「麺商人」。
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ライブスケジュール
こちらのYouTubeでNHK「あさイチ」の「アジアに落ちる」紹介部分が見られます。

書籍版AKIRA名言&写真集「Will」(2500円)、電子書籍写真集(500円) 販売ページ。
AKIRA語録
AKIRAアルバム全曲解説
(曲名をクリックするとYouTubeに飛ぶようにしてあります)
AKIRA全書籍紹介

著作ページ
CDページ
AKIRAライブの作り方

★ たくさんの自殺志願者を救ってきた「COTTON100%」がNHK日本の100冊に選ばれました。
★動画ページ  【 1.Shino Tanaka 】 【 2.Toshi 】 【 3.Mr.ピーン
AKIRA歌ギターコードつき

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