その隠れた力を古代の人々は神、運命、天、お陰様などと呼んできた。
現代人はハイヤーセルフ(高次の自我)、トータルセルフ(無数の前世を統一する自我)、サムシンググレート(なにか偉大なもの)などと呼ぶ。
この見えない力を味方につけるには、コントロールを手放し、天にすべてをゆだねるしかない。
6月18日(土)栃木県大田原市シャトーエスポワール ふれあいの丘にてライブ
主催のくにちゃんとスタッフががんばってくれて、会場には50人を超える人々が集まってくれる。
勇者もいっぱいいるねえ。持ち前の明るさとやさしいボーカルで観客を引き込んでいく。
1.笑顔の魔法(ラフ)2.ギズモ(ラフ)
3.ありがとう以上のありがとう(ラフ)
ラフをサポートするパパとママ
おおーすごい勇気だラフ、大拍手を送ろう。
「最初はビビってツアーにしようかなあって思ったんですが、いや自分の運命を信じよう。ホテルも現地で見つけて、現地の人の家に泊めてもらおうと思ってます」
「いいぞ、さわやかガイからぼろぼろガイになってこい」
がはは、だまされやがって。ラフがパールキッズのためにつくった「明日の風」はいけるね。
ラフがパールキッズとコラボするとさわやかお兄さんと少女ユニットだが、オレとコラボすると誘拐犯と捕虜みたく思われそうだ。
さあ、いい感じで会場があたたまり、AKIRAライブのはじまりだ。
1.ウレシパモシリ
3.敗北ジャンケン
1位ようこさん(CD)、2位ジュンコ(さるぼぼ)、3位かずえ(レジン)、4位ラフ(箸置き)、5位トシヒロ(ラッキーコイン)
4.ハイボクノウタ
5.だいじょうぶマイフレンド(替え歌ボーカル:コンちゃん&ケンちゃん)
6.青空のむこう(アカペラ:みかん)
7.勇者の石(どこにでも行く車椅子のタケクマさんに捧ぐ)
8.Hello,my mom! (母マキコ&息子タク、母アリサ&一星に捧ぐ)
9.Nobody can replace you「あなたの代わりはいない」(母マキコ&息子タク、母アリサ&一星に捧ぐ)
10.ストーリーテリング「むすんでひらいて」(主催者くにちゃん)
11.小さな英雄(ボーカル:くにちゃん)
12.Hug yourself (宇都宮の変態勇者たちに捧ぐ)
13.Puzzle
14.家族(アカペラバージョン)
15.move!
16.○(えん)
17.ありがとう
ひさびさに歌うネパール語の「サンガイジュウネ コラギ」(生きることは分かち合うこと=Life is sharing)をラフに捧げる。
「ラフが現地の人の家にも泊まりたいっていったじゃん。
オレが21歳くらいで最初にネパールへ行った時、現地の家に泊めてもらったんだよ。
山をガイドなしでトレッキングしていて、日は暮れるし、ホテルどころか人家さえない。
日干しレンガの粗末な家を見つけて、ホテルのある村までは遠いですかってたずねたの。
おまえは日本人かと聞かれて、そうだというとうちに泊まっていけという。
驚いたオレが理由を聞くと、日本人のドクター岩村のぼるさんに助けてもらった恩返しだという。
こうして恩は本人ではなく、別の人に返す「恩送り」をつづけていくと、世界に広まる。
今日の敗北じゃんけんは商品がたくさんあった。
1位ようこさんにはCD、2位ジュンコには飛騨高山のさるぼぼ人形、3位かずえにはREIKOのレジン、
4位ラフにはコンちゃん手焼きの箸置き、5位トシヒロにはてんつくマンのラッキーコインが贈られる。あはは、まるで栃木のコンちゃんですな。
日本は外に出る勇者が少ないので、タケクマさんのようにどんどん出ていってほしい。
赤ちゃんを抱えた母マキコ&息子タク、母アリサ&一星にステージに座ってもらう。
「息子は3歳まで何も話せなかったんです。私が妊娠中に薬を飲んでいたせいかなと悩んでいたんですが、ある日急に言ったんです。ママのお腹の中ってとてもあったかかったよーって。それがうれしくて、うれしくて。
子育て支援をしてる大田原市は、給食費タダとかあるんですけど、じっさいに子育てママたちがいける場所がありません。ママと子供が集まれる場所をつくろうとがんばってます」
前回の仙台ライブに参加した岩手の整体師ピッコロが奥さんと子供を連れてきてくれた。今ではこんな元気になってくれたんで、大切に育てたいと思います」
ママたちに「Hello,my mom! 」と「Nobody can replace you」(あなたの代わりはいない)を捧げる。
いよいよ主催者くにちゃんがストーリーテリング「むすんでひらいて」とのれん分け「小さな英雄」に挑戦する。
誰もが幼稚園の時に習ったお遊戯「むすんでひらいて」はフランスの思想家ジャンジャック・ルソーが作曲した。なぜこれが残ったのかと思っていたが、この歌詞は「縁」と「サレンダー」(降伏)をテーマにした非常に奥深い歌詞なのだ。
むすんで、(縁を結びこの世に生まれる)ひらいて、(出会いには必ず別れがある)
てをうって、(会者定離の無常に気づく)
むすんで、(それでも人はまた新しい縁を結びつづける)
またひらいて、(その縁もまた手放すときがくる)
てをうって、(人生を背後から動かす大いなる力に気づく)
そのてをうえに(自分の運命を100%信じて天に身をゆだねる)
思いどおりにならない運命を一生嘆いて暮らすより、そこからなにかを学んで、運命に感謝しながら暮らすほうが幸せだという天命にそった生き方を意味している。
リハではむっちゃ緊張していたくにちゃんが本番では堂々と演じ、歌もおおらかに歌い上げる。
くにちゃん、おめでとう。またひとつの才能が開花したね。性同一性障がいのミキは、体は男だが、心は女である。
「キモイ」とか「オカマ」とバカにされ、自分のアイデンティティーを見失っていた。
「AKIRAさん、聴いて。ホルモン治療もしてないのに去年急に声まで女性になったの。電話で親にミキだよって言っても信じてもらえなかったわ」
ちえみは知的障害と、パニック障がいを持っている。
今ではカッコイイ茶髪に染め、明日障がいを持つ人たちのバスケ大会に栃木県代表ででるんだって。すげー。
レイコ は、パニック障がいをはじめ18の病気を持つ病気のアパートである。
母のタカコと二人三脚でAKIRAライブにかよい、ネアリカやレジンアクセサリーをつくり、売り上げを疥癬病の人たちの活動に寄付してきた。
その功績が認められ、新聞に取り上げられたり、さまざまなイベントに呼ばれるようになった。
コジコジは精神疾患の薬を二週間に1回ほど注射しいるが、パン屋で働いて重要な仕事も任せられているという。
オレは地獄から這い上がり、どんどん成長していく彼らの姿を見るのが楽しみだ。
今まで助けられてきた者たちが今度は助ける側に回っていく。
AKIRAチルドレンの変態たちはオレの誇りだわ。
彼らに「Hug yourself 」を捧げる。
AKIRAチルドレンやのれん分けシンガーの成長、コンちゃんの人気や主催者くにちゃんのすばらしいステージ、むすんでひらいての本質には共通のキーワードがある。それは「自我を消すこと」である。
今までは自分は不幸だ、自分はだめだ、自分は自分はと自分しか見えなかった人間が、まわりに目を向けはじめる。
するとあの人も同じ悲しみを抱えている、この人も後ろで涙を拭き精いっぱい笑顔を作っている、誰もが必死で生きているんだと気づく。
自分の人生を背後から動かしている偉大なる力の存在を受け入れ、生かされていることに感謝が生まれる。くだらない自我が消えた瞬間、人は犠牲者から勇者へとクォンタムジャンプ(量子的飛躍。大いなる変容)するのだ。
むすんでひらいての本質は、天に運命をゆだねることである。
神や教祖に依存することではなく、自分で自分の運命を100%信じること。わずか4%の顕在意識だけじゃなく、96%の潜在意識を使うことでもある。
ほとんどの人がこの無限のパワーに気づかず、ちっぽけな自我に縛られ一生を終えていくなんてもったいないじゃないか。
自我を消し、天に身をゆだねれば、自分の内側に眠っていたとんでもない才能が目覚める。
その手をう~え~に~