日刊三橋・臨時特別号(2015年6月14~17日) | 空き地のブログ

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「日刊三橋」とは、私がツイッターでやっている「三橋ブログのレビュー」のこと。

基本は三橋ブログの更新に合わせてタイトル通り「日刊」でやっていたのですが、先週ちょっとしたリアルの都合(+気乗りしなかった)で結構な間「休刊」してしまったので、その穴埋めをばと思い、今回このような形の記事にしてみました。


三橋貴明『TAA』 http://amba.to/1f9O76C
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12038686178.html


おかしいなぁ。TPPは「アメリカが日本から雇用を奪うための枠組み」のはずなのに、なぜ「TPPによる失業者支援」なんてモノが必要なんでしょうか?

そのことを全く説明しないで「アメリカは自国の国益のための議論をしているのに日本は~!」なんて言われてもねぇ。大体、あなたの言う「食料安全保障」は実質的には「農協安全保障」でしょ?w

高関税の代表例であるコメなんて価格を維持するために減反が行われてむしろ供給力を(わざと)落としているのに安全保障もなにもあったもんじゃない。農家を保護すれば食料安全保障が保たれるなんて大ウソだ。

関税や輸入規制によって消費者の効用を奪い、生産者に付け替えることにばかり熱心で、「消費者の効用と生産者の効用の合計」を最大化することなんて微塵も考えていない。

>空虚なレトリック、スローガンベースのTPP議論しか見受けられません。
いやいやw
あなたの「亡国」連呼こそ“空虚なレトリック、スローガンベースのTPP議論”でしょうよw


三橋貴明『ドイツ帝国と最後通告』 http://amba.to/1C7clmI
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12039028336.html


>新古典派経済学的な思想をベースにした「ドイツ帝国」
これは要出典案件ですわw

毎度毎度、ギリシャを被害者のように演出してるけど、EU加盟の際に財政状況に関してウソついてたのはギリシャですからね?別にドイツがギリシャを脅して無理矢理加盟させたわけでもなんでもない。

>ギリシャがユーロに残留している限り、対策はたった一つ。ギリシャ国民がひたすら貧乏になり、ユーロ圏における価格競争力を回復すること。
え?「ECBがギリシャの負債を肩代わりする」とかはないわけ?まぁ欧州関連の記事ではひたすら金融政策の存在を隠蔽し続けている御仁なので、無理もない話か。

あと、ギリシャが公務員天国なのも絶対言わないよね、この人w
財政支出が多ければGDPが成長するはずなのにおかしいなぁ?w


三橋貴明『国民のための政治』 http://amba.to/1GIOXDs
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12039447128.html


「企業や投資家に利益がある=労働者は損をする」という典型的な反経済学的思考ですねw
マルクス経済学じゃあるまいし、ブルジョワジーとプロレタリアートの二項対立を煽るような言説はしないで下さいよw

株主に外国人投資家が多いから何だと言うんだ?別に日本人が株式投資することを政府は禁じ手なんかいないのに。それともまた「外国人の利益=日本人の損」という反経済学的思考ですか?いい加減そのナイーブ(幼稚)な二項対立で大衆のルサンチマンを煽る言説はやめましょうよ。

派遣社員の待遇が良くなるか悪くなるかはこの種の規制変更よりもマクロ経済の状況の方が大きく影響する。今のように金融政策がよく効いていて労働市場の需給がタイト(売り手市場)な場合には大して心配する必要はない。

というか、「経験を積むのが大事」とか言ってたクセに派遣社員が同じ職場で働き続けられることを批判するのっておかしくない?

それとも今までのように2年11ヶ月で解雇される方が派遣社員のためになるとでも言うんでしょうか?企業経営者を信用していないクセに「3年経ったら派遣を直接雇用してくれる」とか本気で信じてるんですかね、この人は?


三橋貴明『論理矛盾と雨乞い』 http://amba.to/1JSsMLS
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12039823685.html


>「ダメなやつと、もっとダメなやつの議論」を見ている感じ
まぁ、あなたにとっては「公共事業ジャブジャブ」しか正解がないわけで、そこを基準にしちゃったらそういう感想になりますわなw

>財政健全化の定義は、「政府の負債対GDP比率の低下」であり、政府の借金残高を減らすこと(PB黒字化)ではないでしょ?
債務残高対GDPで見るのも、PBで見るのも本質的には変わらないんですけどねぇ。桜討論で高橋洋一氏に教わったのにまだ理解してないご様子。

>「支出を削り、GDPを増やす」のは、統計的に成立しえない
ん???歳出削減で減らすのはあくまでも「政府の支出」であって、日本経済全体の支出が減るとは限らないでしょ?民需と公需には3:1ほどのサイズの違いがあるのに、「歳出削減、即GDP減」なんて言えるはずがない。

大体、「歳出削減」と言ってるが、実際は「歳出抑制」であって政府支出の総額は減らないどころか増える(増えるペースを抑制する、という話)。なぜこれを「緊縮財政を推進する安倍政権」などと言えるのか、不思議で仕方がない。

要するに「公共事業が増えなければ“緊縮財政”なのだ!」とこれまた独自の定義で勝手なことを言っているに過ぎない。

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まだ4日分残ってますが、記事が長くなりそうので今回はここまで。