私は18歳から22歳まで東銀座の居酒屋でアルバイトをしていました。
ホールも調理場も両方経験し、店長補佐という役職までいただいていました。
バイトの面接や酒類の注文などは私が担当し、大学を卒業してもサラリーマンにならずに、このお店で働き、店舗拡大などに貢献していくのもいいかなと思ったこともありました。
しかし、料理長に、「大卒にしか就けない職業に一度は就職した方がいい」「サラリーマンを経験するべき」というアドバイスもあり、結局は店を引退しました。
でもこのときの料理長から料理について教えてもらいました。
私は今でも料理ができますが、その基本はこの店で学びました。
料理は、「気遣い」です。
基本と面倒なひと手間を加えることでお金を取れる料理が誰にでもできます。
基本というのは例えば煮物であれば、砂糖:醤油:みりん=1:1:1の割合で味付けすれば、取り合えず美味しくなるというような原則ですね。
ひと手間とは例えば以下のようなものです。
・ホタルいかの目玉はピンセットですべて取る。
・イカのゲソの吸盤もピンセットで取る。
・天ぷらの添え物として出す素揚げした「しし唐」は種をすべて取る。
これらはほんの一例ですが、結構高い料理屋さんに行っても、これができているお店は少ないです。
ホタルいかの目玉を取って出してくれるお店はほとんどないです。
このひと手間。
一人単価3,500円くらいのお店でやっていたわけです。
だからお客様がたくさんいらっしゃいました。
素材は決して高いものは使っていません。
しかし「ひと手間」をかけることで、ゲソの唐揚げ450円は、すごく価値のある料理になります。
吸盤が口に引っかからないゲソはすごく美味しくいただけます。
料理はサービス業の原点だと思います。
そして料理とは想像力の結晶体です。
私の仕事の原点は実はこの時代にあったんだなとフッと思った朝でした。
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