生命保険ご契約時の告知書記入の際に、比較的、頻度の高い既往症がいくつかあります。
その1つが、「ポリープ」。
胃ポリープや大腸ポリープなどです。
それも、健康診断や人間ドックで偶然に見つかり、医師からは、特に治療の必要はなく、しばらく「経過観察」というケースがよくあります。
この場合でも告知はしなければなりません。
そしてこの場合、加入できたとしても、特定部位不担保 という条件付き契約となる可能性が高いです。
つまり、胃ポリープの経過観察中の方が、保険に加入して、加入後にポリープ切除のための手術をした場合や、ポリープ以外の胃の疾患によって入院や手術をしても、加入から一定期間(5年など)保障されないということになります。
・医師からは治療する必要がないと言われている。
・経過観察だから治療はしていない。
なのに、条件付きになってしまうのは納得がいかない。
このようなお客様の声にふれることがたびたびあります。
私としても不本意です。
しかし、保険契約を引き受ける保険会社としては、ポリープの「ある人」と「ない人」では、将来、保険金を支払うリスクが「ある人」の方が高いことは明らかですね。
加入後にポリープ切除術を受ける可能性もあるわけですから。
だから「ある人」と「ない人」を同じ条件で契約することは、「ない人」に対して公平性を欠くことになってしまいます。
なので、この点は、ご了承いただかなければなりません。
このように、条件付きなど、お客様にとって不本意な契約条件となることをお伝えするときが、私としては心苦しいです。
この生命保険の仕事をしていて、辛いことの1つです。
でもお客様は、正直に誠実にありのままをお伝えすることで、納得してくれることがほとんどです。
そして例え条件付き契約となっても、ご契約いただいたあとは、一生のお付き合いと思っています。
このブログで、何度も何度も発信していますが、「生命保険は健康なうちでないと加入できません」。
これだけは、1人でも多くの方にご認識いただきたいことです。
そしてそれを1人でも多くの方に伝えていくことが私たちの使命だと思っています。
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