ハリー・ポッターファンは最後まで読まれたほうがいいかもしれません^^
図説アーサー王物語/アンドレア ホプキンズ
¥3,262
Amazon.co.jp

シェイクスピア以前の古典文学で、恥ずかしながら今まで読んできていない・・・・文学史の本で絶対に登場するようなものがけっこうあります。


英文科生でも、講義でそれらの作品についてレポートを書かせる機会は、先生がそちらの専門であったり中英語などの講義がない限りないだろうから 実際読んでいない人は多いと思うけれど


院生なら読んでいないとまずいよね・・・・・汗


ということで、大学院入学までに読んでおきたい作品のひとつが『アーサー王物語』です。



アーサー王伝説は超有名ですし、名前くらいはまず聞いたことがあると思いますが・・・・

内容をしっかりと押さえて

ちゃんと「読んだ」ことのある方って少ない気が。


あ、私はなーんとなく知ってる・・・・・・・・・・・・・・・・・・かな?



くらいです。いや、のつもりでした。

読んでみて、全然知らなかったことに気づかされました(苦笑)



アーサー王伝説にまつわる本、入門書は多くありますが

(まだこれしか読んでないけども)

これ、かなり良い本な気がしますー♪



古典文学がけっこう好き、という方にとっては、アーサー王って出てくる頻度凄いし

読んで損はないんじゃなかな。

私の場合はマロリーの『アーサー王物語』くらいは読んでおく一種の義務みたいなものがあるけれど、そうでなければこれ1冊だけでも良さそうなくらい。





イギリスの中世研究家が書いたもので、

原注と訳注も分かりやすくなっているし、どこまでが引用文で、どこまでが著者による文なのかも分かりやすい。


全体は3章で構成されており

アーサーとマーリン、円卓の騎士たち、アーサー王の死の3つです。


基本的にはあらすじを引用を交えながらざーっと追っていくタイプのものですが

囲い込み記事が数ページおきにあって、これがすごく分かりやすい!

既に読んだよ、と言う方もこれは読んでおいて良さそうです。


この囲い込み記事によって、マロリーはこう書いてるけどフランスのはこうなっていたりー こういうのもあったりー などと知ることも出来たり^^



タイトルには「図説」がついていますが、

まぁ・・・・・図説ではないですよね。図説ってもっと薄いしさぁ。(なんか違う?)


期待していたのとは違いましたが、挿絵がかなり美しいし

内容はかなり良いし、満足です。



あの、なんだかむずかしそーな

『アーサー王物語』が、こんなにも面白いとは・・・・・・・・・・・!!!


色々話が混じりすぎてるけど、この本だと十分分かるし

ふつうに面白かったです、もっと退屈なんだと思っていたのに。



『アーサー王物語』を書いた人物は

ウォリックシャーのニューボールド・レヴェルのトマス・マロリーであるということがP・C・フィールドによって証明されているらしいですね。


時代と場所がほぼ合致する同名トマス・マロリーはどうやら3人いるらしいのですが

昔からこのトマス・マロリーが正しいって考えられてきたらしいのです。(なんでだろ?)


でも、強盗やら強姦したとか記録があるらしいし

なんだかね・・・・・汗



トリスタンとイゾルデの物語はアーサー王物語にも載ってる、と知ってはいたけれど・・・・


なんか、けっこう違うんですね。


かなり色々なトリスタンとイゾルデの物語があるとは聞いていたけど、これもまた面白いな~。


基本的な流れは同じだけれど


トリスタン・イズー物語 (岩波文庫)/著者不明
¥735
Amazon.co.jp

レヴュー 


これともちょっと違うし

トリスタンとイゾルデ [DVD]/ジェームズ・フランコ,ソフィア・マイルズ,ルーファス・シーウェル
¥1,490
Amazon.co.jp

レヴュー

こちらの映画とはもっと違うし。私はやっぱ、これが一番好きかなぁ。


もっと驚いたのは・・・・・

エクスカリバー!中世編カーソル



そう、アーサー王のあの剣です。


石に刺さった剣を引っこ抜いて、アーサー王が誕生するあの剣・・・・・!


ではないんだそうですね!

これ、よく勘違いされているようですが(・・・私もそのひとり。。。。。)ちなみに、この剣のほうはペリノア王との戦いで真っ二つに折れてしまってます。魔法の剣、やたら色々登場していますね。


湖の姫(これまた、なんかすっごいたくさんの湖の姫が登場。重要なのでも4人くらいはいるみたい)に献上された剣なのです。


こちらは王者のみが振ることの出来る運命の剣

王国の繁栄と、円卓の騎士団の結束のシンボルとなっています。


エクスカリバー、鋼を断つという意味のこの剣は

「湖の中にあり」、「剣のところまで自ら泳いでいって」

得たもの。



アーサー王伝説は、ハリー・ポッターのに多大なる影響を与えているらしいとは聞いたことがあるし


私もゴドリック・グリフィンドールの剣はアーサー王を意識してるなー

くらいは感じていましたが・・・・


これって「真のグリフィンドール生だけが組分け帽子の中から取り出すことができる剣」


じゃないですか。


しかも湖だし!

どー考えても、アーサー王ですよね・・・・・!びっくり



図説 西洋騎士道大全/アンドレア ホプキンズ
¥4,725
Amazon.co.jp

著者はこんな本も書いているみたいです。

読んでみたいなー。

アーサー王物語〈1〉/トマス マロリー
¥2,940
Amazon.co.jp

なんでこんなに高いんでしょう。

全5巻らしいし、きっと読みにくいような気がするけど

頑張って読んでみようと思ってます。

図説 アーサー王伝説物語/デイヴィッド デイ
¥2,415
Amazon.co.jp
関連書も数多くあるので、また幾つか読んでみたいなぁ。これとか。
妖精の女王〈1〉 (ちくま文庫)/エドマンド スペンサー
¥1,575
Amazon.co.jp

そして、読んでおいたほうがいいだろうな、と思っている作品の一つが

エドマンド・スペンサーの『妖精の女王』。


これより先に『アーサー王』を読んでおかなきゃですしね^^