久々にブログ書きます一応ブログ更新はしていたけれど、予め書いておいたブログネタだったので・・・
卒業祝賀会とかのスタッフで忙しかったり、単身赴任中の父親が帰ってきてたり、父の誕生日だったりで忙しかったですってわけで、全然読めてないわー!
今週1週間は忙しくなりそうなので、ブログ更新もしかしたら遅くなるかもしれません。
コメントのお返事、近々させていただきます。
サマセット・モームの『世界の十大小説』上巻→こちら 下巻→こちら にはまり、似たような本を最近読み漁っています。
谷沢永一著のこちらは、”世にあまたあるリーダーズ・ダイジェストの傑作に位置するサマセット・モーム著『世界の十大小説』に少しでも近づこうとの蛮勇で、企画されたもの”です。
本当にこの『世界の~』は傑作です。
流石にこれとは比較できませんね。注:思いっきり主観なので、結局こういう本って著者と合わないとダメですね。合う人は合うのでは。
アフィリエイトで見つからなかったので写真を載せられないことが残念なのですが・・・表紙は睨みをきかせた男。
正直なところ、あまり惹かれる表紙ではなく、凄みのきいた表情。
これ、実は『モンテ・クリスト伯の』エドモン・ダンテスだそうです。
プラス・ワンと記してあるとおり、選ばれたのは11作品。では、挙げていきます。
燃えよ剣 司馬遼太郎
モンテ・クリスト伯 アレクサンドル・デュマ
坊ちゃん 夏目漱石
赤と黒 スタンダール
赤穂浪士 大佛次郎
月と六ペンス サマセット・モーム
三国志 吉川英治
マノン・レスコー アベ・プレヴォ
ロビンソン・クルーソー ダニエル・デフォー
樅ノ木は残った 山本周五郎
オーパ! 開高健
えーと、まず言いたいことは・・・幾らなんでも日本の作品が多すぎるのではないかと言う事。
世界の、と言っておきながら半分を日本の小説が占め、フランス、イギリス、中国のみであるということ。(三国志の吉川氏の訳、という意味らしいですがそれって凄く日本中心に考えているなーと・・・気になります)
アメリカは!?ロシアは!?ドイツとかスペインとか、そっちの方だって意識して入れるべきではないかと思うんですね。
モームは『○○』~著ではなく、~と○○のようにその著者について詳しく述べています。
それを真似たのか、上記のような記載になっていました。
・・・・でも、だったらモームが延々と著者について語ったところまで真似て欲しかったかも・・・。
『赤と黒』はモームも選んでいますね。
だからか、一番力が入っていると思ったのはこの箇所です。著者の解釈の仕方は非常に共感がもてます。
もし日本の小説を選ぶのであれば、やはり太宰治は捨てがたいんだけどなぁ・・・私の場合。司馬遼太郎は読んだことがないけど、人気は未だに凄まじいから入れる価値はあるのでしょう。
夏目漱石が入るのも分かります。ただ、私は漱石とまったく合わず、ダメです。かなり苦手です。なのに入試でよく出るんですよね・・・
あと、川端康成とか入れても良かったんじゃないかとか思うんですけどね。だって、ゴメンナサイあと全然知りません。
著者は謙虚に自分の作品を選ばなかったが・・・と著者は言っていますが、当然まともな神経をしていれば自分の著書を世界で10本の素晴らしい小説に入る!だなんて言わないでしょうね
モームは、いくら素晴らしい作家でも欠点があると分かっているんです。具体的に指摘したりもしています。聞いてはいたけど、ドストエフスキーの性格には驚愕しましたし、人に明の面があれば暗の面もある。それを理解しているからこそ、論じられる。褒め称えながらも、同時に冷静な目で見つめている。
うーん、でも・・・・こちらにはどうしてもそこまで感じられなかったんです。翻訳される可能性などを考えずに、日本人に分かりやすく敢えてその部分を削ったんだとは思うんですけどね
正直なところ、”よくある”本ですね。
ただ、『赤と黒』のところは卓抜しています。ここは読む価値ありかと思いますが。
『マノン・レスコー』は映画のほうも含め、読んでみたいとずっと思っている作品。これは私好みだと思ってます観たい映画と読みたい本のリスト→こちら にも入れています。
『モンテ・クリスト伯』に関してはまだレビュー書いてませんが、私のバイブルとも呼べる1冊です。但し、私はこの長篇小説を決して単なる復讐物語とは思っておりません。私にとってフランス文学ならダントツのNO1です。
かなり薄めなので、読みやすいかと思います。お値段は1300円+税です。
やはり、こういう本はかなり読み漁ってみるとだんだん違いが分かってきて面白いですね~