【夕顔66-2】知らない動詞の活用の種類
源氏物語イラスト解釈です
では今日も行ってみましょう~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
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今回の源氏物語
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されど、人もいやしからぬ筋に、容貌などねびたれど、きよげにて、ただならず、気色よしづきてなどぞありける。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔66のイラスト訳はこちら
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥していた見舞いに、源氏は五条まで出かけます。家の門が開くのを待つ間、夕顔の花が咲く隣家に目をとめ、その花の名を尋ねたことをきっかけに、その家の主人夕顔が和歌を寄越してきました。興味を持った光源氏は返歌をし、その後、今夜の目的であった六条御息所のもとへ訪れますが、心の隅に、五条の隣家のことが残るのでした。従者、惟光は、隣家のことを調べて光源氏に報告します。
また光源氏は、空蝉の女のことも心に残っているのでした。
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☆ 基本の動詞識別 実践問題 ☆
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されど、人もいやしからぬ筋に、容貌などねびたれど、きよげにて、ただならず、気色よしづきてなどぞありける。
問)傍線部の活用として最も適当なものを選べ。
1.バ行上一段活用動詞「ねびる」の連用形
2.バ行下一段活用動詞「ねびる」の連用形
3.バ行上二段活用動詞「ねびる」の連用形
4.バ行上二段活用動詞「ねぶ」の連用形
5.バ行下二段活用動詞「ねぶ」の連用形
…以前、「ねびる」という古語を説明しました。
これを覚えていた人は、
「あ~! 『ねびる』だね!」
と、「ねびる」の選択肢に引っ張られそうですが…
実は、今回は「ねぶ」なのです!
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
【ねぶ】
【自動詞:バ行上二段活用】
①大人びる。ませる
②年頃になる。成人する
③老いる。ふける
【ねびる】
【自動詞:バ行下二段活用】
…ふける。年寄りじみている
*学研全訳古語辞典(Weblio古語辞典)より
…こんなふうに、
現在あまり使わない古語で、
活用も何種類もある動詞…;;
本当にめんどくさいです。。。
(/TДT)/
けど、
こういう重要古語でない古語の文法事項は、
動詞の活用として覚えるべきもの
を、しっかり頭に入れておきましょう!
(σ・∀・)σ
1.バ行上一段活用動詞「ねびる」の連用形
⇒上一段は「ヒイキニミる」とその複合語のみ
2.バ行下一段活用動詞「ねびる」の連用形
⇒下一段は「蹴る」のみ
3.バ行上二段活用動詞「ねびる」の連用形
⇒上二段の基本形は「―iる」ではなく「―u」
4.バ行上二段活用動詞「ねぶ」の連用形
5.バ行下二段活用動詞「ねぶ」の連用形
⇒下二段の連用形は「―i」ではなく「―e」
書き込み式の文法問題集を1冊やれば、
ある程度は頭に入ります。
まだの人は、とりあえずは買って、やってみてね♪
正解……4