源氏イラスト訳【夕顔62】かやうの | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔62】かやうの

かやうの並々までは思ほしかからざりつるを、ありし「雨夜の品定め」の後、いぶかしく思ほしなる品々あるに、いとど隈なくなりぬる御心なめりかし。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

かやうの並々まで思ほしかからざりつる

訳)このような並の女性までは、思いを寄せなさらなかったのだが

 

 

ありし雨夜の品定め

訳)先日の雨夜の品定め後は

 

 

いぶかしく思ほしなる品々ある

訳)気がかりに思うようになりなさる様々な身分の女いること

 

 

いとど隈なくなりぬる御心なめりかし

訳)ますます開けっぴろげに関心を持つようになっお持ちであるようだ

 

 

【古文】

かやうの並々まで思ほしかからざりつるありし雨夜の品定めいぶかしく思ほしなる品々あるいとど隈なくなりぬる御心なめりかし


【訳】

このような並の女性までは、思いを寄せなさらなかったのだが先日の雨夜の品定め後は気がかりに思うようになりなさる様々な身分の女いることますます開けっぴろげに関心を持つようになっお持ちであるようだ

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【かやうの】

■【並々(なみなみ)】

■【まで】

■【は】

■【思ほしかかる】

※【思ほす】

※【かかる】

■【ざり】

■【つる】

■【を】

■【ありし】

■【雨夜の品定め】

■【の】

■【後】

■【いぶかしく】

※【いぶかし】

■【思ほしなる】

※【思ほす】

※【思ひなる】

■【品々(しなじな)】

※【品(しな)】

■【ある】

■【に】

■【いとど】

■【隅なく】

※【隅(くま)なし】

■【なり】

■【ぬる】

■【御心(みこころ)】

■【なめり】

※【な】

※【めり】

■【かし】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

「雨夜の品定め」――

源氏物語の原文でも出てきてたんですね!

 

第2帖「空蝉」の巻で、

頭中将や左馬頭、式部丞らと

梅雨夜に語り合った女性談義のことです。

 

空蝉の女は、まさに、この談義で

光源氏が惹かれた「品位」の女だったわけですね!

(▰˘◡˘▰)

 

 

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