【夕顔44-2】「御心ざしの所」=六条御息所 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔44-2】「御心ざしの所」=六条御息所

源氏物語イラスト解釈ですラブラブ

 

勉強がんばってますか?

では今日も行ってみましょう~♪

ヽ(○・▽・○)ノ゙

 

――――――――
今回の源氏物語

――――――――

御心ざしの所には、木立前栽など、なべての所に似ず、いとのどかに心にくく住みなしたまへり。

   上矢印

訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔44のイラスト訳はこちら

 

 

 

これまでのあらすじ

 

天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏

ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥していた見舞いに、源氏は五条まで出かけます。家の門が開くのを待つ間、夕顔の花が咲く隣家に目をとめます。その花を一房取ってくるよう従者に命じると、その家の女童が、香をたきしめた扇を、花を載せるためにと差し出します。その後、乳母を見舞い、帰り際ふと扇に目をやると、光源氏の正体を察しているような、趣深い和歌が書かれていました。

 

「空蝉」の巻 をはじめから読む⇒

『源氏物語』の登場人物はこちら⇒

『源氏物語』の目次一覧はこちら⇒

 

――――――――――――――
 ☆ 「御心ざしの所」とは?

――――――――――――――

 

【こころざし(志)】

【名詞】

①かねてからの考え。意向

②愛情。好意。誠意

③お礼の贈り物。謝礼

④追善供養

 

 (『全訳古語例解辞典』(小学館)より)

     上矢印

「御心ざしの所」とは、

光源氏意向を向けている所☆

 

 

ここでは、この夜、

もともと通って行くはずであった所――

 

すなわち、

この当時、光源氏の愛人であった、

六条御息所の邸でございます。

 

 

 

 

 

 

「御息所」とは、

天皇の御寝所に仕える女性というのが本来の意ですが、

 

広く、女御(にょうご)・更衣(こうい)クラスの官女をさし、

しかも、皇子・皇女を産んだ、

天皇や皇太子、親王の妃(きさき)にも使われます。

 

 

六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)

というのは、

桐壺帝の前東宮(前坊・皇太子)の妃です。

 

 

このお方――

 

皇太子のもとに嫁いだはいいけど…

 

旦那様を亡くしてしまわれたんですね;;

(´・ω・`)

 

 

…女の子を一人もうけたようですが。。。

汗

 

 

ちなみに…

「六条」という名は、

六条京極(現在の京都市下京区本塩竈町附近)

にお住まいを構えていることから

この名がついているということです。

(Wikipediaより)

 

 

 

さて。

この六条御息所――☆

 

美しく気品があり、

教養・知性・身分ともに優れ、

 

この当時の女性の魅力の1つである

誇り高く、気位の高い女性です。。。

 

 

気位が高いゆえに、

光源氏の愛を独占したいと思いつつも…

 

その執着を見せることもできず、

素直な態度を出せないまま…

自分を傷つけまいと本心を押し殺し――

 

 

 

 

さ~て!

 

今は、光源氏の「御心ざし」を受けている

六条御息所――☆

 

この後どうなるのでしょう?

滝汗

 

 

 →今回のイラスト訳はこちら

 →今回の重要古語はこちら