源氏イラスト訳【夕顔37】めざましかる
「めざましかるべき際にやあらむ」と思せど、さして聞こえかかれる心の、憎からず過ぐしがたきぞ、例の、この方には重からぬ御心なめるかし。
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【源氏物語イラスト訳】
「めざましかるべき際にやあらむ」と思せど、
訳)「目に余りそうな身分であるのだろうか」とお思いになるけれど、
さして聞こえかかれる心の憎からず過ぐしがたきぞ、
訳)名指してお詠みかけしてきた気持ちが、憎からず見過ごしがたいのが、
例の、この方には重からぬ御心なめるかし。
訳)いつものように、この方面には、重々しくないご性分であるようだよ。
【古文】
「めざましかるべき際にやあらむ」と思せど、さして聞こえかかれる心の、憎からず過ぐしがたきぞ、例の、この方には重からぬ御心なめるかし。
【訳】
「目に余りそうな身分であるのだろうか」とお思いになるけれど、名指してお詠みかけしてきた気持ちが、憎からず見過ごしがたいのが、いつものように、この方面には、重々しくないご性分であるようだよ。
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■【めざましかる】
※【めざまし】
■【べき】
■【際(きは)】
■【に】
■【や】
■【あら】
■【む】
■【と】
■【思せ】
※【思(おぼ)す】
■【ど】
■【さし】
※【指す】
■【て】
■【聞こえかかれ】
※【聞こえ~】
※【言ひかかる】
■【る】
■【心】
■【の】
■【憎からず】
■【過ぐしがたき】
※【過(す)ぐす】
※【―がたし】
■【ぞ】
■【例(れい)の】
■【この】
■【方(かた)】
■【に】
■【は】
■【重から】
※【重(おも)し】
■【ぬ】
■【御心(みこころ)】
※【御―】
※【心】
■【なめり】
※【な】
※【める】
■【かし】
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自分のことを光源氏と察したうえで
歌を贈ってきた女の真意が、
憎からず思える源氏――☆
「重からぬ」というのは、
要するに、「尻軽」な性分ということですね。
空蝉への想いはどこへ行ったのやら・・・
(;゚;∀;゚;)