源氏イラスト訳【夕顔37】めざましかる | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【夕顔37】めざましかる

「めざましかるべき際にやあらむ」と思せど、さして聞こえかかれる心の、憎からず過ぐしがたきぞ、例の、この方には重からぬ御心なめるかし。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

めざましかるべきあら思せ

訳)目に余りそうな身分であるだろうお思いになるけれど

 

 

さし聞こえかかれ憎から過ぐしがたき

訳)名指しお詠みかけしてきた気持ち憎から見過ごしがたいのが、

 

 

例のこの重から御心めるかし

訳)いつものようにこの方面重々しくないご性分であるようだ

 

 

【古文】

めざましかるべきあら思せさし聞こえかかれ憎から過ぐしがたき例のこの重から御心めるかし


【訳】

目に余りそうな身分であるだろうお思いになるけれど名指しお詠みかけしてきた気持ち憎から見過ごしがたいのが、いつものようにこの方面重々しくないご性分であるようだ

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【めざましかる】

※【めざまし】

■【べき】

■【際(きは)】

■【に】

■【や】

■【あら】

■【む】

■【と】

■【思せ】

※【思(おぼ)す】

■【ど】

■【さし】

※【指す】

■【て】

■【聞こえかかれ】

※【聞こえ~】

※【言ひかかる】

■【る】

■【心】

■【の】

■【憎からず】

■【過ぐしがたき】

※【過(す)ぐす】

※【―がたし】

■【ぞ】

■【例(れい)の】

■【この】

■【方(かた)】

■【に】

■【は】

■【重から】

※【重(おも)し】

■【ぬ】

■【御心(みこころ)】

※【御―】

※【心】

■【なめり】

※【な】

※【める】

■【かし】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

自分のことを光源氏と察したうえで

歌を贈ってきた女の真意が、

憎からず思える源氏――☆

 

「重からぬ」というのは、

要するに、「尻軽」な性分ということですね。

空蝉への想いはどこへ行ったのやら・・・

(;゚;∀;゚;)

 

 

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