源氏イラスト訳【夕顔30】もて馴らしたる
もて馴らしたる移り香、いと染み深うなつかしくて、をかしうすさみ書きたり。
「心あてにそれかとぞ見る白露の
光そへたる夕顔の花」
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【源氏物語イラスト訳】
もて馴らしたる移り香、いと染み深うなつかしくて、
訳)使い慣らした主人の移り香が、とても 深く染み込んでいて心惹かれ、
をかしうすさみ書きたり。
訳)美しく書き流してある。
「心あてにそれかとぞ見る
訳)「当て推量であの評判のお方ではないかと 見ております。
白露の光そへたる夕顔の花」
訳)白露が光を添えて輝いている夕顔の花のようなお姿を拝見して」
【古文】
もて馴らしたる移り香、いと染み深うなつかしくて、をかしうすさみ書きたり。
「心あてにそれかとぞ見る白露の
光そへたる夕顔の花」
【訳】
使い慣らした主人の移り香が、とても 深く染み込んでいて心惹かれ、美しく書き流してある。
「当て推量であの評判のお方ではないかと 見ております。
白露が光を添えて輝いている夕顔の花のようなお姿を拝見して」
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■【もて馴らし】
※【もて馴(な)らす】
■【たる】
■【移り香(うつりが)】
■【いと】
■【染み】
※【染(し)む】
■【深う】
※【深(ふか)し】
■【なつかしく】
※【なつかし】
■【て】
■【をかしう】
※【をかし】
■【すさみ書き】
※【すさみ書く】
■【たり】
■【心あて】
■【に】
■【それ】
■【か】
■【と】
■【ぞ】
■【見る】
■【白露(しらつゆ)】
■【の】
■【光(ひかり)】
■【添へ】
※【添(そ)ふ】
■【たる】
■【夕顔の花】
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