【空蝉47-2】動詞の基本形☆
源氏物語イラスト訳のあいです
イラスト解釈では、イラスト訳で伝えられなかった文法事項や背景などを、随時お話ししています。
まだまだ拙いブログですが、少しでもお役に立てる記事にしていきたいと思います。
では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「3.空蝉(うつせみ)」の巻です。光源氏は、紀伊守邸での方違えの際、そこで寝泊まりしていた伊予介の若妻(空蝉)と強引に契りを結びます。中流階級で凜(りん)とした空蝉に心惹かれた光源氏は、弟の小君を手なずけ、逢瀬の機会を執拗に求め続けます。とうとう光源氏は、紀伊守の屋敷に入り込み、空蝉と軒端荻(のきばのおぎ・空蝉の継子)が碁を打っている様子をひそかに垣間見していたところ、小君が戻ってきました。
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今回の源氏物語
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「さかし、されども」とをかしく思せど、「見つとは知らせじ、いとほし」と思して、夜更くることの心もとなさをのたまふ。
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☆ 大学入試古文 問題例 ☆
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問)傍線部「更くる」の動詞の基本形を答えよ。
動詞の基本形などの基本的な問題は、
公募推薦などでよく出題されます
「更(ふ)ける」という表現は、今でも用いるので、
打消の「ず(=ない)」をつけて、
未然形から活用の種類を判別してみましょう!
更け―ズ
未然形が、「e(エ)」段になっています。
未然形が「e(エ)」段になるのは、
サ変、下一段、下二段の3つ
サ変動詞は「す」、もしくはサ変複合動詞、
下一段動詞は「蹴る」のみですので、
「更け―ズ」は、下二段活用です。
(σ・∀・)σ
…ならば、「更くる」の基本形(終止形)は、
「更く」ですね!
(o´・∀・`o)☆
【自動詞:カ行下二段活用】
①時が経ち、季節が深まる。たけなわになる
②更ける。夜が深くなる
③年をとる。老いる
*「学研全訳古語辞典(Weblio辞書)」より
こういう動詞の練習は、
書き込み式のドリルで
何度もやって慣れていくのがいいでしょう。
(●‘∀‘●)ノ"
更(ふ)く