【帚木316-3】「けざやか」―けざけざ☆
受験生のみなさんこんにちはあいです☆
この記事では、今回の源氏物語イラスト訳で出てきた語の中から、大学入試で問われそうなものを抜粋して説明しています♪よかったら参考にしてくださいね!!
(°∀°)b
【今回の古文単語】
■【おほかた】…(左大臣家の)大部分
■【気色(けしき)】…様子
■【気配(けはひ)】…有様、様子
■【けざやかなり】…はっきりしている様子
■【け高し】…気位が高い
■【たる】…存続の助動詞「たり」の連体形
今日は、「けざやか」についてです☆
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重要古語の記事も、ずいぶん増えてきました。ヽ(゚◇゚ )ノ
一覧がこちらのページ から見られますので、
よかったらスマホにでも入れて、辞書代わりに使ってくださいね♪
('-^*)/
今回出てきた「けざやかに」は、ナリ活用形容動詞「けざやかなり」の連用形です。
現代語としては、見たことないかもしれませんが、
なんとなく、雰囲気はつかめそうです。
なぜなら、それは、文脈がこんなふうになっているからです。
けざやかに け高く
(形容動詞) + (形容詞)
形容詞も形容動詞も、物事の状態・様子表す品詞です。
それが、二つ並べて(並列されて)用いられているので、
一方のニュアンスがつかめれば、だいたいの判断がつくのです。ヽ(゚◇゚ )ノ
けざやかに + け高く
「け高く」というのは、今でも、気高い、と用いますので、
気位が高い意味だと理解できると思います。
受験古文として出てきたときは、
まあこれくらいの理解で十分でしょう。
(;゚;∀;゚;)
ちなみに、古語辞典で「けざやか」を引くと、
こんなふうに載っています。
「けざやかなり】
(「~やか」は接尾語)
…はっきりしている様子
※『全訳古語例解辞典 』(小学館)より
「あざやか」というのと、同じニュアンスのようですね。
はっきりとした気高さ、美しさ…。
要するに、「端麗」とでも表現しておきましょうか。
(´0ノ`*)
ところで、古語辞典の前後には、
こんな関連語が目に入ります。
「けざけざ】(副詞)
…きわだっている様子。はっきり。くっきり。
【けざやぐ】(四段動詞)
…はっきりとした態度を取る、きっぱりと振る舞う。
イラスト訳としてのイメージが、なんとなくかたまってきます。
(°∀°)b
紙ベースの辞書は面倒臭いですが、
使い慣れていくうちに、深い知識が得られます。
実は、現在、第四版以上が出ているのですが、
一度使って、ちょっと和歌の付録部分が使いにくく、
またこの第三版を買い直してしまった私です…;;
(;゚;∀;゚;)
ご意見・ご指摘等があれば、メッセージお願いします。
今日のブログも、お役に立てば幸いです♪
ご愛読ありがとうございました!!
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木316(原文)
おほかたの気色、人のけはひも、けざやかにけ高く、乱れたるところまじらず、…
自力での現代語訳が難しい場合は下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■おほかた
(●´エ`●)。
あいでした
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