【帚木287-2】「宿世(すくせ)」とは☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木287-2】「宿世(すくせ)」とは☆

あいですラブラブこんにちは。

 

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現在のところ、

 

1位:桐壺更衣

2位:藤壺女御

2位:空蝉(うつせみ)


空蝉、私も大好きです!!性格的に;

もうす~ぐ、出てきますよ!!

 

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今回は「宿世」という古典常識について☆

では一気に見ていきましょう!!

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

↓今回の源氏物語↓

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「…はかなし、口惜し、とかつ見つつも、ただわが心につき、宿世の引く方はべるめれば、男しもなむ、仔細なきものははべめる。…」

イラスト訳はこちら→

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【源氏物語~これまでのあらすじ】

桐壺帝の御子である光源氏は、輝くように美しく、帝の寵児であったにもかかわらず、亡母の身分の低さにより賜姓「源氏」として臣下に降格します。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭の2人の妻の話、頭中将の失踪した愛人の話が語られ、式部丞は昔つき合った才気煥発な女性の話をします。

 

フィリピンで先日、史上最大規模の台風がありました。

 

犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、

改めて、自然災害の恐ろしさ、

人間の力ではどうにもならないことも起こりうるのだ、

という人智を超越した宿命のようなものを痛感しました。


 

この、人の力ではどうしようもない物事を、

宿世」、または「宿業」「宿縁」などといい、

平安時代の女流文学には、こういう思想が色濃く出ています。



 

【宿世(すくせ・しゅくせ)】

①先の世、前世

②前世からの因縁

※『全訳古語例解辞典 』(小学館)より




実は、当時(平安時代)では、
仏教思想が通念的になっていましたが、


 

仏教では、

いま生きている中で起こる出来事は、

すべて過去の業(ごう)によって決定される、

と考えられています。

 

 

現代では、病気や災害など、

あらゆることが科学で解明されますが、

 

当時は、なぜ自分だけそんな目にあったのか、

まったく不可解だったはずです。

 


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なので、スピチュアル的な視点が、判断材料になったんです。


 

病気になれば、加持祈祷(かじきとう)でお祓いをし、

災いが起こらないように、方違(かたたがえ)で凶方を避け、

 

それでも悪いことが起こったら、

「宿世」という仏教思想のせいにして、

自分の運命を呪います。。。



 

たとえば、

 

誰かに殺されたなら、前世で誰かを殺した報いだとし、

失恋をしたなら、前世からの因縁だと思うわけです。


 

また、ものすご~く、心惹かれる人に出逢ったなら、

 


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愛し合うのは、前世からの宿命だ!

と思うわけです。

∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

 

そう思うと、余計にこの恋が燃え上がります。


 

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また、自分の理性ではどうにもならない恋心に対する言い訳が立ちますよね。

(;゚;∀;゚;)



ご意見・ご指摘等があれば、コメントお願いします。

では次回の講釈もおたのしみに☆

(o^-')b

 

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今回のイラスト訳はこちら⇒

 

 

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