【帚木215-3】「錦」について押さえておくこと
勉強お疲れさま~あいです。
古文単語・文法覚えは、古文を読む必要条件☆
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【本日の古文単語】
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■【げに】…なるほど、いかにも
■【龍田姫】…染色の女神
■【錦】…金銀など五色の糸で織り出した厚手の絹織物
■【また】…他にまた、再び
■【しく(如く)】…及ぶ
■【じ】…打消推量の助動詞「じ」の終止形
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今日の古語詳解は、「錦(にしき)」について☆
では行ってみよ~♪
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化学繊維や縫製技術の発達した現代では、
「錦」なんていう言葉は、日常生活で耳にすることも少なくなっていますが、
高級な絹織物だっていうくらいの知識は持っておいてほしいです。
(-^□^-)
錦(にしき)というのは、
金・銀など五色の糸で種々の模様を織り出した厚手の絹織物
のことをさします。
「故郷に錦を飾る」なんていう言葉もあるとおり、
成功者となって、はれがましい思いでふるさとへ帰ることを、
「錦(にしき)」という言葉を用いて表しています。
つまり、錦というのは、
高級、華やかなイメージのあるものの象徴☆
ヽ(゚◇゚ )ノ
【錦(にしき)】
①金・銀など五色の糸で種々の模様を織り出した厚手の絹織物。
②(転じて)美しく華やかなもののたとえ
(※『全訳古語例解辞典』 より)
色とりどりの華やかなニシキゴイも~
('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)
龍田姫は染色の女神さまです☆
ちはやぶる神代も聞かずたつた川からくれなゐに水くくるとは(古今集・秋下)
という和歌にもありましたが、
嵐吹く三室の山のもみぢ葉はたつたの川の錦なりけり(後拾遺集・秋下)
(激しい嵐の吹く三室山のもみじ葉は、やがて、竜田川に流れ入って、竜田川を飾る錦なのであったよ)
唐錦秋の形見や竜田山散りあへぬ枝に嵐吹くなり(新古今集・冬566)
(美しい錦のような紅葉葉は秋の形見であろうか、ここ竜田山には散りきっていない枝に嵐が吹いて、その形見まで吹き飛ばしてしまいそうだ)
竜田(龍田)と錦は、秋の美しい紅葉を象徴するもの、
つまりその美しく真っ赤に染められている形容として、
和歌中によく用いられているんです。
こういうことも、古文常識として知っておくと、
記述問題の解答が深まりますね♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木215(原文)
「…げに、その龍田姫の錦には、またしくものあらじ。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■げに
■龍田姫
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした