【帚木165-2】古文常識「下臈」について☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木165-2】古文常識「下臈」について☆

勉強がんばってますかラブラブあいです。

GWも終わりましたね~o(TωT )☆


この【イラスト解釈】は、文法や解釈、古典常識などを解説しています。

【イラスト訳】から6時間ぐらい空けて読んでね♪


↓今日の源氏物語はコレ↓

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「はやう、まだいと下臈にはべりし時、あはれと思ふ人はべりき。…」

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【源氏物語~これまでのあらすじ】

桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。女の身分が3つに分けられ、左馬頭が具体的な女性論を、たとえ話を出して説明していき、さらに女性体験談が語られていきます。

今日は、「下臈」について☆

ではいってみよ~~っと♪

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はやう、まだいと(ア)下臈にはべりし時…
 

問1)傍線部(ア)「下臈」の読みを、現代仮名遣いで書け。

問2)傍線部(ア)「下臈」の意味を、簡潔に説明せよ。


 

古典常識の基本問題として、

推薦入試やセンター試験などにもよく出てくる形です。

 

下臈(げろふ)】は、現代仮名遣いで「げろう」と読み、

身分の低い者をさす言葉です。

 


身分制度の薄れた現代において、

死語となった言葉の1つでもありますが、


現代でも用いる同意表現としては、

下衆(げす)」などに置き換えることができるでしょう。


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今では、身分というよりも、

心の卑しい者に対して、「下衆(下種)」などと用います。


 

それに対して、「下臈(げろう)」は、もともとは仏教用語で、

 

「臈(=僧侶の修行のこと)」の、まだ下のほう、

すなわち、修行の浅い僧のことをさしました。

 

それが、のちに「下郎」と書いたりするようになって、

身分の低い役人や、年功の浅い者に使うことが増え、

 

下臈(=身分の低い者」が一般的な意となりました。

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なんとなく、文脈で理解できる場合が多いので、

特に重要古語としてマークされていない単語帳もあるようですが、

 

古典常識として、ぜひ押さえておきたい重要古語です☆


 

対義語の「上臈」も、併せて押さえておいてくださいね♪

o(^▽^)o


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今回のイラスト訳はこちら→

あいでした音譜