【帚木76-③】雨夜の品定めで語られる「人の上」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木76-③】雨夜の品定めで語られる「人の上」とは?

勉強お疲れさまラブラブあいです。

 

この重要古語は毎夕5時ごろに更新しています。

勉強の息抜きに、ケータイからでもお楽しみくださいね♪

 

↓今日の古文単語↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【人の上】…女性の品定めの話

※【人(ひと)】…ここでは女の意

※【上(うへ)】…身の上、状況

■【ども】…~など(複数)

■【語り合はす】…互いに語り合う

■【つつ】…~ては、~しながら

■【おほかた】…並み一通り、通り一遍

■【世(よ)】…男女の仲

■【~につけて】…~として

■【見る】…男女関係を持つ、付き合う

■【疵(きず)】…欠点

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今日は、「人の上」についてです☆

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「人の上」とは、辞書には「人」の小項目としてこう載っています。


 

【人の上】

人の身の上、特に他人の身の上、うわさ

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

 


うーん、なるほど!

「上」とは、「身の上」のことを指すんですね。

 

ですが、ちょっと待ってください;

 

ここでは、

 

さまざまの人の上どもを語り合はせつつ

様々な人の身の上などを語り合いながら

    ↑

この訳出にすると、

直前までの文脈と、少しズレてしまいます><

 

この源氏物語「帚木」の巻では、

「雨夜の品定め」が語り合われるんでしたね。

 

光源氏、頭中将、左馬頭、藤式部丞…

彼らは恋愛経験豊富な、今をときめく公達です。

 

そんな男性が4人も集まれば、当然、話は女のことになりますよねー^^;

 

つまり、ここでの「人」は、

文脈を考慮すると、「女」の意であり、

 

その「上」を語り合わすとは、

1人の女の身の上というよりも、

 

女性というものの、しくみというか、システムというか…



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要するに、「品定め」なんですね♪

(o^-')b

 

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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

・・・・・・・・・・・・・・・

さまざまの人の上どもを語り合はせつつ、

「おほかたの世につけて見るには咎なきも、…」
・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

【帚木76-①】イラスト訳

【帚木76-②】イラスト解釈

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重要古語一覧

つつ(接続助詞)

おほかた

世・世の中

見る

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あいでしたラブラブ

今日も最後までご愛読ありがとうございました(●´エ`●)