【桐壺210-③】古文単語~「念ず」とは?
こんばんはあいです。
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■【思し出づ(おぼしいづ)】…思い出しなさる
■【~に】…~時に、~ので、~のに
■【堪へがたし】…悲しみが抑えがたい
■【~を】…~のを、~ので、~だが
■【心強し】…気丈である、意志が固い
■【念ず(ねんず)】…我慢する、こらえる
■【念じ反(かへ)す】…気を取り直してじっと我慢する
■【せたまふ】…①~させなさる、②~あそばす
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今日は、「念ず」のお話です☆
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「念ず」は、心の中で祈る、という意味が基本です。
今でも、「念じる」とか、「念仏」などといった形で使われますね♪
ですが、古文では、もう1つ、「我慢する」という意味があります。
【念ず(ねんず)】
①心の中で祈る
②我慢する、こらえる
言い返したいけれど…
攻撃したいけれど…
心の中で、ぐっとこらえ、思いを胸に秘めている姿☆
あなたにも経験あるのではないでしょうか…
今では仏教的意味あいが強くなってしまった、「念ず」ですが、
宗教的なものとは関係なく、
「心の中で強い思いを秘めること」
そんなニュアンスで捉えておきましょう♪
(o^-')b
ちなみに、今回は、「念じかへす」という複合語として出てきましたね^^;
「かへす(反す)」というのは、その字の通り、「もとに返らせる」という意味が基本ですが、
ここでは、「念ず」という状態に「かへす」。…つまり、気を取り直して「念ず」という状態に引き戻すということでしょうね。
わかりにくいですが、
堪へがたきを、心強く念じかへさせたまふ。
訳)堪えがたいのだが、気を強く持ち直して、じっと我慢あそばす。
こんな感じ♪
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■「~を」「~に」についてはこちら→
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【古文】
と、思し出づるに、堪へがたきを、心強く念じかへさせたまふ。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
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あいでした