【桐壺189-②】古文解釈~「えはぢあへたまはず」の訳出☆
おはようございますあいです。
【古文】
源氏の君は御あたり去りたまはぬを、ましてしげく渡らせたまふ御方はえはぢあへたまはず。
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【これまでのあらすじ】
今は亡き桐壺更衣のことを忘れられずにいた帝でしたが、更衣とよく似て美しい先帝の四の宮を妃にもらいます。入内なさった四の宮は、飛香舎を賜り、その局の名をとって「藤壺」とお呼び申し上げました。
今日は、「えはぢあへたまはず」についてです。
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えはぢあへたまはず。
この部分を現代語訳しなさい。
このような問題が、大学入試では頻繁に出題されます。
センター古文などでは、すべて選択肢ですので、楽だと思いがちですが、解釈問題は、傍線部と選択肢を、1つ1つ正確に照らし合わせないと、思わぬミスをまねくことにもなりかねます。
そういう意味で、まずは記述の練習から^^;
めんどくさいと思いがちですが、
こんなふうに、ブログの中で、少しずつ練習することで、大きな力が身についてくるのです!
簡単すぎて、やっても意味がないと思っても、毎日やってみてください!
これって、忍者の修業の1つだそうです。
古文の口語訳も同様!
一語一語の照らし合わせなんか、カンタンすぎて役に立たないと思っても、気にせず毎日取り組んでみてください。
どんな古文も、スラスラ読めるようになっていきますよ♪
(o^-')b
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今回は、
え / はぢ / あへ / たまは / ず。
最初と最後の「え~ず」が、不可能の陳述用法ですね♪
【え~ず】…とても~できない
(※詳しくはこちら→陳述用法 )
「はぢ」は、ダ行上二段活用動詞「恥づ」の連用形☆
「あへ」は、ハ行下二段活用動詞「敢ふ」の連用形☆
「敢ふ」は、じっとこらえる、という意味です。
ちなみに、「~あへず」というイディオムがあります。
【~あへず】…最後まで~できない、しきれない
「たまは」は、ハ行四段活用動詞「給ふ」の未然形☆
「~なさる、お~になる」という尊敬の補助動詞です。
さあ!以上を踏まえたうえで、あなたは正確に訳出できますか?
え / はぢ / あへ / たまは / ず。
訳) とても / 恥ずかしがり / きり / なさる / ことができない。
…なんか、不自然?
(`・д´・ ;)
直訳が不自然になるようなら、重要語を踏まえたうえで、意訳してください。
「あへず」という部分は、いろいろとアレンジききそうですね♪
訳2) とても / 恥ずかしがって / ばかりい / らっしゃる / ことができない。
訳3) ずっと / 恥じ入って / いらっしゃり / 続ける / ことができない。
1つでも要素が抜けると、減点の対象になります><
センターマークだと、○か×かです><;
上の訳は、PCで見られたら、色分けされてるので、照らし合わせやすいのですが、
携帯で見られた場合には、どの語がどの訳に対応するか、ちょっと考えてもらわなくてはいけません><
まぁ、考えることも勉強ですからね♪
(●´エ`●)ノノ~~
あいでした