【桐壺189-①】源氏の君は御あたり去りたまはぬを、
【古文】
源氏の君は御あたり去りたまはぬを、ましてしげく渡らせたまふ御方はえはぢあへたまはず。
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源氏の君は御あたり 去りたまはぬを、
訳)光源氏は、おそばをお離れにならないので、
まして しげく 渡らせたまふ御方は
訳)誰よりまして 頻繁に お渡りあそばす御方は、
え恥ぢあへたまはず。
訳)ずっと恥ずかしがってばかりいらっしゃることができない。
【古文】
源氏の君は御あたり 去りたまはぬを、まして しげく 渡らせたまふ御方はえ恥ぢあへたまはず。
【訳】
光源氏は、おそばをお離れにならないので、誰よりまして 頻繁に お渡りあそばす御方は、ずっと恥ずかしがってばかりいらっしゃることができない。
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■【源氏の君】
■【あたり】
■【去る】
■【ぬ(ず)】
■【~を】
■【まして】
■【しげし】
■【渡る】
■【せたまふ】
■【恥づ】
■【あへず】
■【え~ず】
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