【桐壺52-②】母の悼み☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺52-②】母の悼み☆

おはようございます音譜あいです。

 

 

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【原文】

御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、愛宕といふ所にいといかめしうその作法したるに、おはし着きたる心地、いかばかりかはありけむ

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今日は、「桐壺母の悼み」のお話です

 

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【これまでのあらすじ】

いつの時代でしたか、女御や更衣などの妃が多くはべる中、帝は桐壺更衣ただ1人を寵愛し続け、光源氏が授かりました。しかし多くの人々の反感をかい、桐壺更衣は心身共に衰弱し、亡くなってしまいました。更衣ご実家での葬儀は、しめやかに行われています。

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御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、

     アップ

慕い」という語に着目!

重要古語ではありませんが、現代よりも広い意味あいで解釈すべき語ですね。

 

感情を出さなければ、「後からお乗りになる」ですね。

感情を込めてみれば、「すがりつくようにして、お乗りになる」。

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訳)御葬送の女房の車に後を追ってお乗りになって、

 

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愛宕といふ所にいといかめしうその作法したるに、

 

「愛宕」とは、「おたぎ」と読みます。

京都の嵯峨のあたりに、愛宕念仏寺があります。

 

化野(あだしの)と同様、古典の世界では、「死」や「火葬」をイメージされる名前ですね。

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おはし着きたる心地、いかばかりかはありけむ

 

誰が「おはし(=いらっしゃり)着いた」のでしょうか?

文脈を理解して、順に追っていけば、わかりますよね♪


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分からなくなったら、主語を随時、確認していきましょう

o(^▽^)o

 

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【原文】

御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、愛宕といふ所にいといかめしうその作法したるに、おはし着きたる心地、いかばかりかはありけむ

 

 

【口語訳】

御葬送の女房の車に後を追ってお乗りになって、愛宕という所でたいそう厳かにその葬儀を執り行っているところに、ご到着なさっお気持ちは、どんなだったであろう

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【今回の重要語】

■女房

■慕ひ~

■いかめし

■おはし~

■けむ

■かは

 

重要古語一覧はこちら

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では、いってらっしゃい音譜

 

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