邦題タイトルと売り出し方がよくなかったからなのか、いまや絶版でアマゾンでも新品は売っていない本書。とはいえアマゾンで中古品が1円から売っているので是非入手すべし。安すぎる。
本書は至極まともなPRを主体とした統合マーケティングの教科書であると思う。本書には、結構今の時代の日本だからこそ、ハラオチしやすいものがたくさんある。
曰く、
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■統一されたメッセージの伝達を強化するためには、PRとマーケティングの計画をそれぞれ別々に行うより、同時平行で実施する方が良い。
■PRは、売上増を直接もたらす手段ではない。PRの役割は商品の知名度や認知度を高め、ダイレクトマーケティングキャンペーンのレスポンス率を向上させることにあるが、マーケティングキャンペーンの代用品では決してない。
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こういうスタンスで広告マンはPRを戦略的に、まずは学んでいくべきだと思う。つまりはマーケティング活動にレバレッジを掛ける変数としてのPRを学ぶ(もちろんそれ以上の意味を成す場合もある)。
本田氏の「戦略PR」でも「基本的に『ニーズを掘り起こす』のがカジュアル世論で、『解決策を訴求する』のが広告」としているし、やはり各種のマーケティング変数の内の大きなひとつとして、まずは自分の手法のレパートリーに加える形で理解するのが良いと思う。
また本書は「バズ」を引き起こすためのPR手法が主題のため、現在でも応用できる範囲は大きい。特に「メディアリレーション」の重要性と手法についての記述は日本でも非常に参考になる部分が大きいし、日本の広告代理店マンには中々ない視点だと思う。おすすめ。
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