そんな「泣ける!」「感動した!」というポジティブな意見と「で、あなたはハンディカムを買うんですか ?」という意見がぶつかりまくって、ニュースとしても取り上げられ、ひとつの話題を作り出している(この時点で話題創出観点では成功)、SONYの「Cam with me(カム ウィズ ミー)」。
企画の骨子とか狙いとかは、僕ら広告系ブロガーが類推せずとも、本キャンペーンのADを務めた602 Inc.岩城氏のエントリー に詳しく書かれているので、そちらをご覧下さい。
そんなこんなで僕は効果検証的な側面からこのキャンペーンを取り上げたいと思います。そこでniftyさんのブログ解析ツール「BuzzSeeQer」を使って「Cam with me(カム ウィズ ミー)」をブログ分析してみました。切り口発見。
まずは時系列で分析してみる。
上昇のポイントはリリース後の17日(1つ目の赤丸)から19日(3つ目の赤丸)まで。ローンチ直後(15日)はギズモード やαブロガーに取り上げられるなどして初速をつけ、19日にはネタフル さんに取り上げられると同時に、ITmedia に取り上げられるなどして一気に波及。同日には反対意見としての「で、あなたはハンディカムを買うんですか ?」がエントリーされ、さらに爆発的に波及する。
その後勢いは徐々に衰えるものの、J-CASTニュース などのエンタメ系ニュースサイトもこのキャンペーンを取り上げるなどして、現在に至る感じ。
また上記図の黄色の部分がポジティブな意見、青の部分がネガティブな意見になるのだが、やはりマジョリティ層になると意見が分かれてくる。逆の見方をすると、アリーアダプターくらいまでは意見統一されるのかも。この反対派が生まれるみたいなのはマジョリティにリーチするための要素といえるかもしれない。お、これは発見だ。
さらに「共起語分析」というものをやってみる。「共起語」とは、対象となるキーワードと一緒に書かれたコトバのことで、ここで意図したキーワードが「共起」されていれば、コミュニケーション的には成功といえるのだが・・・
上からランキングされる形になるのだが、ホメコトバばかりですね。「共起語分析」では特に形容詞が重要になるのだけれど、ポジティブワード、しかも狙ったと思われるコミュニケーションワードが多発していると思う。また動詞部分では「買う」というキーワードもランキングされており、それらの書かれたブログを見に行ってみると、「買ってみようかなぁ~」と購買意欲を示す記事が多く上がっていた。こういう記事があがると、担当者としてはうれしいですよね。
まぁ、ブログ分析でできるのはここまでですが、相対的に見てここまでブログ上で高い評価のウェブキャンペーンは珍しい。もしかしたら「2009年、ブロガーが選ぶウェブキャンペーンベスト5」にランクイン決定かもしれませんね。
※追伸※
ネタフル さんに取り上げていただきましたぁ~★ココまで読んで頂いた方はネタフルさんの記事 もどうぞ。
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