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短編小説 遺されたメッセージ
最終話
パソコンの驚愕な数字に凍り付いた瞬間だった
それは、親父が予想していた額を遥かに超え
130億円の株価が変動していた。
（１０億じゃなく、１３０億円？）
（うわー 信じられない）
その信じられない額は
弁護士さんが指導のもと
遺産相続の手続きを取り
おふくろや子供達家族で
分け合った
僕達、家族は
親父のブログに
感謝のコメントを
ひとりひとり残す事にした
絶対に返信がくるはずのないブログに
天国にいる親父に感謝の気持ちでいっぱいだった。
”親父、本当にありがとう
今まで育ててくれてありがとう
必死に働いてくれて
僕達を守ってくれてありがとう”
”今迄頑張って働いてきた分
天国で安らかに眠って下さいね”
”マサキ”
１３０億円もの大金を親父は
結果として遺産として家族に残してくれたが
それを通して
親父が本当に伝えたかった事は
それは、家族の絆や家族の大切さ
家族への愛情だったのかも知れない・・・
僕もまた、親父の尊敬する姿を思い出し
自分の子供達に「威厳のある父親」を
示していこうと改めて思った
完結
「遺されたメッセージ」エンディングテーマソングw