$ショーシャンクの空に

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短編小説  遺されたメッセージ


第一話

夜中の3時に
一本の電話が鳴り響いた

プルルル プルルル

マサキ『もしもし』
(主人公)

母『マサキ たった今、お父さんが亡くなった』

母『今すぐ 病院 来れる?』

泣きながら病院からの電話だった


父親が入院していたのは知っていたが
こんなにも早くに死が近づいていたなんて
思いも知らなかった・・・


嫁(明美)を起こして
東京から長野まで朝イチの電車で
病院まで駆けつけた


ちなみに妻との間には子供がおらず
不妊治療をしていた・・・


嫁は新幹線の中でメイクをすませ
病院に到着した頃には
すでに凛とした顔が出来上がっていた



病院にはすでに

兄貴夫婦が合流してて
母親と兄嫁が泣きじゃくっていた

$ショーシャンクの空に


病名は心不全
享年65歳

まだまだ亡くなるには早い歳だった



子供の頃の
父親との思い出が
駆け巡り

溢れ出そうな涙を
なんとか堪えていた


父親の教えに
『オトコはなぁ- 
絶対に人前で泣くんじゃねーぞー』

『わかったか マサキ』
と頭をゴシゴシ撫でられ
よくガキの頃に叱られていた