ガンダムの語源 | アディクトリポート

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「機動戦士ガンダム」(1979)の
ごげん
ガンダムの語源は?
7774

Wikiによれば
(以下引用・一部編集)

当初の仮題は『ガンボーイ』
(別題: 機動鋼人ガンボーイ、宇宙戦闘団ガンボーイ、フリーダムファイター ガンボーイ)
だった。
ガンボイ
現代風に描き直したイラストは、こちらで

これが当時人気を博したアメリカ映画『コンボイ』(1978)から『ガンボイ』に、
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さらにチャールズ・ブロンソンがテレビCMで流行語にした
「う〜ん、マンダム」から

「フリーダム」のダムとかけて
『ガンダム』という名前が生み出された。

富野喜幸(本名・当時表記)によると
「ンのはいった四文字のタイトルの作品は当たる」
というジンクスがあるという。

安彦良和が、カッコ良く描き直す前の、
↓大河原邦男版のガンダムデザイン最終稿。
2256
このカラリングでガンダムを塗った例はこちら

↓この人物(ジョン・フィリップ・ローが演じた天使パイガー)像を芯に、
パイがー
ガンボーイのアーマーをまとわせている。
7774
↑ふくらはぎ下の脛形状が丸棒状なのが証拠。

この絵は、ボリス・ヴァレホの描いた、
7777
『バーバレラ』(1968)アメリカ再公開時(1977)のポスタービジュアル。
画面左下の兵団(ブラックガード=黒衛兵)が、
ザクと、
3
グフの、
ぐgふ
元ネタなのは、2009年9月に指摘した

大河原邦男は、このイラストをスターログ日本版の創刊号から入手
でさ
1978年8月に鶴本正三が主宰するツルモトルームより隔月で刊行が開始され、5号から月刊化された。

安彦良和は、
●むき出しの鼻と口
masuku
顔顔
●配色
kara-
●立ちポーズの決まらなさ
——と、ことごとくが気に食わず、
自ら率先して代案を提示。
なっぷ
↑こちらを基本稿に☆
さんたい
↑すねあてにスリットのある安彦版の初稿(左)は、後年にプロトタイプ(中)と位置づけられた。

☆一気に決定稿まで行き着いた。
zenn
↓大河原版とは見違える変貌ぶり。
hutatu
large

18メートルの巨体を、人の目線から見上げた姿は、
きょうい
ビームサーベルの位置を除けば、驚くほど正確だったことが、
30年後の2009年、お台場の実物大ガンダムで実証された。

もちろん立体が絵に寄せた部分も多々あるし、
620
完全な一致には至らないが、
感覚でスラスラと最初に描きあげたものが、30年以上も通用したんだから、スゴイことである。

↓さすがに最近は、安彦ガンダムからの脱却を図ることにしたような。
sasugani
というより、安彦絵と完全一致するガンプラは永遠に登場しないのだから、ガンプラを元に図案を起こすことにしたらしい。ガンダムワールド2015 in大阪


「ガンダム」という名前の由来については、
『ガンダム者―ガンダムを創った男たち』(未読)が出典なので、

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この経緯はそちらに詳しいのかも知れないが、
「う〜ん、マンダム」のくだりについて、
もう少し具体的な話を聞いた。

今年の春、全くの別件で、
たまたま玩具会社タカラの、当時の社内事情を良く知っている人と会って、
偶然聞いた話。

まず、「ガンダム」と言う作品は、
今でこそバンダイの看板商品だが、
放映前、放映中のスポンサーはクローバー

クローバーは、
サンライズ社制作のテレビアニメ第1作である『無敵超人ザンボット3』(1977)と,
ざn
デザイン原案は平山良二(現・藤原良二)。スタジオぬえの参加でメカデザインが完成。アニメ作画用に安彦良和が決定稿を起こした。

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続く第2作の『無敵鋼人ダイターン3』(1978)には企画の段階から関わり、
だいたーn
メカデザインは大河原邦男。設定資料の作画スタッフによる描き直しは行われていない。

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これらに登場する「ザンボエース」
ざんぼえーす
どんなに不格好なデザインも、安彦良和が絶妙な“しなり”を加えて描き直せば、見違えるほどカッコ良くなった!

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「ダイターン3」などは、
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商品化先行でデザインされた。

続く第3弾タイトルの決定打が見つからず、
この命名も、クローバーに委ねられることになった。

しかし1973年創業のクローバーは、
自社に製造設備もノウハウもなく、
タカラの工場(三郷工場=セブン/オリオン)に委託していた
けっし

したがってクローバー社内に企画スタッフなどいるわけもなく、
テレビアニメとの連携なら、
「鋼鉄ジーグ」(1975)
「マグネロボ ガ・キーン」(1976)
「ゴワッパー5 ゴーダム」(1976)
「鋼鉄戦隊バラダック」(1977)
njnj
と経験のあった、
タカラが実質上、かわりに企画してあげていた。

だいたいさあ、
クローバーの創業者は、
ツクダから独立した小松志千郎氏なのに、
当時の(ロマンアルバムとかの)ムックに社長として出て来たのは、
佐藤なんとかって人だった。

これってタカラの創業者で、
今も92歳で存命の、
佐藤安太氏
じゃないの?(未確認)

というわけで、
ガンダムというネーミングも、タカラ社内で誕生した。

たから

ところが、
これがなかなか決まらない。

会議室に集まった面々は、
名案が出ずに、
ただうなるばかり。

「う〜ん」
「う〜ん」
「う〜ん」

すると誰かがふざけて、当時、
男臭い男優の代表格だった、
チャールズ・ブロンソンを起用した、

マンダムのCMで、
流行っていたフレーズ、
「う〜ん、マンダム」
とやったら、けっこうウケた。

それがガンボイと合わせ技で、
ガンダムになったわけ。

ガン(gun=銃)+フリーダム(freedom=自由)で、
戦争と平和を象徴したとか言うのは、
全部後からのこじつけです。


つづく。