オリオンの謎を追え!/訂正記事だョ!全員集合〈その19〉 | アディクトリポート

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訂正記事だョ!全員集合

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〈その19〉

この記事(タカラMM・ひお風アルカディア/あな知らアル・20)で、
ココアシガレットで有名な駄菓子会社のオリオンは、
70年代後半から80年代半ばまで、
アニメ、映画に登場する、
ロボットやメカのチープトイ(廉価商品)を発売していた。

——と書いたが、
記事は更新に間に合わせるために、
確認せずに書いたに過ぎなかった。

後日にふと、ホントはどうなんだろうかと疑問が浮かび、
チェックしてみたら…
チープトイ販売のオリオンと、
駄菓子専業のオリオンは、
完全に別会社だと判明しました。


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オリオンに問い合わせして、
迅速かつごていねいにお答えいただきました。

この場を借りて、お礼申し上げると共に、
訂正して、おわびいたします。
↓ペコリ×2。
わびじゃ
(※パクリ画像で、うちのネコではありません)


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そもそも2つのオリオンを、
どうして同じ会社と思ったかと言えば、
●社名ロゴの“星のマークにカタカナでオリオン”が共通している。

むいう
↑チープトイのオリオン(左)は、厳密には、オリォン(2番目の「ォ」が小文字・以下同じ)。
ブルマ“ァ”クみたいだね。

●廉価玩具の販売開始は、
(株)セブンが“Orion”マークをあしらった、1976年の「マグネロボ ガ・キーン」から。

↓ガ キーン(ガ☆キーン/ガ・キーン)逆転コマ付セット。
ブリスターパッケージ、横155ミリ×縦185ミリ、1976年当時売価500円。
↓タグに(株)セブン、
がjっyt
↑左下隅に、“Orion”(英字表記)のロゴマーク。
日本語ロゴの「オ」の端がカールして輪を描いているのは、
この英字ロゴのO(オー)の名残(なごり)と判明。

まんだらけ中野店での驚異のお値段は、
税込価格86,400円!
(販売は消費税8パーセント導入後の2014年4月1日以降)
それでも売れた様子です!

セブン/オリォンが「ガ・キーン」の前作「鋼鉄ジーグ」(1975)で商品展開しなかったのは、
すでにタカラ本体でたっぷりやり尽くしていたうえに、
お下がり版権(サブライセンス)をもらっていたのが、
オンダ(健在です!)だったため。

↓オンダはジーグのソフビや「強合金」等を発売。
だんお
↑引き続き「ガ・キーン」でも、数点の商品展開をしている。

オリォン/セブンの最終製品は、追跡できる限り、「タカラ セブン事業部」名義での、
1992~93年の「伝説の勇者ダ・ガーン」。

↓パッケージ表に「セブン」表示。
あい
↑裏に「株式会社タカラ セブン事業部」の表記。

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ガ・キーンで始まり、
ダ・ガーンで終わるとは、
キ・グー(奇遇)だね。


————と言ってみたかっただけで、
同時期(1992)には「超電動ロボ 鉄人28号FX」商品もあった。
えぐgyt

●一方、製菓会社のオリオンは、1948年創業、
株式会社の設立は、1957年1月10日
で、
現在も健在だから、
一時期だけ玩具を扱ったんだろうと、
前のブログを書いた時に、勝手に決めつけたわけ。

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製菓会社のオリオンが食玩を出したのは、
2003年の、
ガメラガッパギララ 特撮大百科 フィギュア

だけ。
sisi
大判元画像はこちら

トミカグミ(2006年4月)は、食玩ではない。


さらに、
オリオンの所在地(住んでるわけじゃないから、“住所”じゃない)は、
〒532-0035 大阪市淀川区三津屋南2-10-1

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一方、チープトイに記された、「オリォン」「セブン」「タカラ セブン事業部」の、
「製造・販売元」表記は、
埼玉県三郷(みさと)市戸ヶ崎(とがさき)4-20

大阪(関西)と埼玉(関東)じゃ、ぜんぜん違う。

そういや、たしかスターケースが、
タカラのロボットウォークR2-D2の金型を引き取ったのは、
三郷だって、言ってたっけ。



ロボットウォークの大きさ、形状、
ゆゆゆ
↑パーツ構成とその成型色は、
当時タカラが輸入販売していた、
↓MPCのプラモデルと、ほとんど同じ。
misute
ロボットウォークは、プラモを改修した製品なのが読み取れる。

それに三郷といえば、タカラのミクロマン復刻(ミクロマン21)で一時代を築いた
まんど
浪曼堂(ろまんどう)もあったはず。

しかし、浪曼堂サイトは、すでに閉鎖。

堂エンタテイメントとして、
東京都中央区日本橋人形町3丁目3-9
に移転したが、現在は消滅。
検索で出る電話番号も無効。

やむなく古いホビージャパンを引っ張り出して、
浪曼堂の広告の、豆粒みたいな住所(所在地)表示を読み取ると、

三郷市戸ヶ崎1-105
——とのこと。

やはり「三郷市戸ヶ崎」か…。

家からチャリで40~50分だから、行ってみよう!
(調査決行日は、2015年3月30日)

戸ヶ崎4-20は、
現在は真新しい大型倉庫風の建物が、敷地一杯に広がる、
サカエの配送センターになっている。

huy
↑センターは2009年の新築だとわかる。

聞いてみたところ、
この敷地、前はタカラの工場だったとのこと。

というわけで、セブンは、
タカラの三郷工場内に籍を置く会社組織で、
「オリォン」は社名ではなく、ブランド名だったことが判明。

セブン(7)と言うことは、当初の社員(?出資者とか創業メンバー)は7人体制で、
「オリォン」ブランドは、
オリオン座の形が、
7つ星をメインに構成されていることに由来するのでは?
えいおん
※勝手な憶測ですので、念のため。

「機動戦士ガンダム」(1979)のスポンサーだったクローバーは、
タカラとは完全に別資本の別玩具会社だが、
玩具製造をタカラの工場に委託していたため、
「ザンボット3」(1977)以降、クローバー倒産時の「ダンバイン」(1983)まで、
「オリォン」ブランドのセブン製チープトイの発売が続いた。

けっし
↑「イデオン」はメインスポンサーがトミーだったため、セブン/オリォン製品はありません。

しかしクローバー倒産後に、おそらく
「タカラの一部門のくせに、他社のお下がりを引き受けるのは、どうなのよ」
ってことになり、ブランドをタカラ セブン事業部に変更し、
以後は、タカラが版権を持つタイトルしかあつかわなかった。

↓タカラ セブン事業部の最終期の製品をもう一つ。
っっっh
鉄人28号FXのパチンコ。

超電動ロボ鉄人28号FX DVD BOX
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浪曼堂の旧アドレス、
戸ヶ崎1-105(「いちまるご」ではなく「ひゃくご」)は、
旧タカラ工場の跡地から1.2キロほどしか離れておらず、

↓上のマーカーが、浪曼堂のあった戸ヶ崎1-105
mitsu
↑下のマーカーが、タカラの三郷工場があった戸ヶ崎4-20


現在はフジ産業の事務所がある
フジ産業の移転は3年ほど前で、
それ以前の入居名は、すでに浪曼堂ではなかったとのこと。

まあ今回の実地検分で、
●戸ヶ崎4-20にはタカラの工場があり、ここがオリォン、セブンの拠点だったこと
↓「ウルトラマンエース」第25話「ピラミットは超獣の巣だ!」に登場する、古代星人オリオン星人(上)は、
ネガポジ反転すれば、本来の色彩が蘇る(中)。
ぶんbんっぶん
↑デビッド・フィンチャー監督作『セブン』(1995)


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●2009年に工場が解体され、その際にロボットウォークR2の金型が引き取られたこと
●浪曼堂はこの工場に残っていたミクロマンの金型で復刻再製造を始め、近所の戸ヶ崎1-105に営業事務所と製品配送所をかまえていたこと
——を突き止められた。

そんなこんなで、
なぜか必ず、ミクロマンに話題が行き着くのがフシギです。